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第四話:昼食

昼休みになり、クラスのやつらが騒ぎ始める。


うちのクラスは見てわかるほどに仲が良い、男女間も壁はないし、クラス内に喋れないやつはいない。


その理由に小椋佳おぐらけいがある。


佳はクラスのみんなから『佳ちゃん』と愛称で呼ばれるほど人気が高い。


佳自体は『そんなかわいい呼び方せんでほしいねんけど』と嫌がっていたが、かなり定着してしまったので佳もあきらめたような感じになっているのだった。



「なぁ旭ぃ、今日の昼一緒に食わん?」


「ん?いいけど、なんかあったか」


「いや、クラスのやつと昼食ぅんに理由なんているんか?」


「確かにそうだな」


「よし!そうと決まれば食うか!」


そう言って佳は弁当を取り出しせかせかと口に中身を放り投げる。


「もう少しゆっくり食べれないのか?」


「無理やな!」


なぜ無理なのかはわからないが無理らしい。



今までの流れから少しわかるようにこいつはバカだ。(勉強はできるらしい)


こんな大声で話をしている奴がいたおかげで、入学当初からこのクラスは全員が佳ちゃんを仲介して、喋れるようになったというわけだ。



ちなみに、同じく大きな声で喋る七海とはとても仲が良く、それと同時に俺ともよく喋るようになった。



「おっ!旭の弁当美味そうやな!」


「そうか?」


「せや!その卵焼きくれんか?」


「別にいいぞ」


「うっし!」



そうして俺の弁当から卵焼きを一つ取り口に入れる


「うっま!」


「よかったな」


「ダシが効いてていいなこれ」


「作り方教えよっか?」


「これ手作りなん!?すご!」


「一人暮らしだからな」


「大変やなぁ…」



佳ちゃんはしょっぱい卵焼きが好きらしい。


俺は甘いほうが好きだがたまたま砂糖を切らしていて、ダシのみの卵焼きを作ったわけだが

とても気に入ってくれたらしい。



明日も少ししょっぱい卵焼きをもってこよう。


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