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第三十九話:海月

ファミレスで食事をとり家に帰った後、両親は嵐のように去って行った。


『長期休暇になったらまた来るねー』


と言っていたから、次会うことになるのは夏休みとかだろう。



日曜日になり気付いたことがある。


昨日は両親が来たから急な用事で埋まったが、今日を含めて4日間は全く予定が決まっていない。


どうしたものか…


今日は朝早くから七海が家から出て行ったのを見たので、七海を誘ってどこかに遊びに行く…ということはできないだろう。



何もすることが無く床をゴロゴロと転がっていると、唐突にスマホから通知音が鳴った。


「なんだ?」


昨日十分というほどに話していたから親ではないと思うし、さっきも言ったが七海も出かけているので多分違うだろう。


一番可能性がありそうなのが佳ちゃんなのだが、絶対にそうとも言い切れない。


恐る恐る宛先人を確認するとそこには『暮葉』の文字があった。


連絡先は交換していたが連絡することはあまり無かったので、急ぎの用かと思い急いで中身を確認する。


するとそこには「今から水族館に行かない?」と書かれていた。




「わー綺麗だね!」


クラゲが浮いている水槽を指さしながらそうはしゃいでいる。


その人物は言わずもがな暮葉さんだった。


「…どうして俺を水族館に誘ったんですか?」


理由も教えてもらえないまま流れで来てしまったが、なぜ俺を連れて水族館に来たのかという理由くらいは知っておきたい。


「どうしてって…暇そうだったから、かな」


「まぁ事実だけど…」


「理由を言うんだったらチケットの期限が今日までで、なななと連絡がつかなかったからかな」


「最初からそう言えばいいだろ!」


なぜ俺のことを暇そうとか挟んだのだろうか?


結構ちゃんとした理由があって安心した。


折角頂いたチケットなのだから、楽しまないと損だろう。


「この魚可愛いー!」


無邪気に魚を見て回る暮葉さん、そしてそれについて行く俺。


基本的に会話を続けていたが、暮葉さんはとても話しやすい印象を持った。


学校でも話をするので知らなかったわけではないが、会話を続けるのが上手という表現が近いかもしれない。


七海もそうだが、会話をしたくなる雰囲気を作るのが得意と言えるだろう。


例えるなら、シーンとした教室で『手を挙げて問題を答えろ』と言われたら、答えは分かっていても誰も手を挙げなかった。みたいな感じだろうか。


例えが逆だったが、雰囲気により行動が変わることがある。ということだ。



結果的に一日の予定をつぶすことができたので暮葉さんには感謝することにしよう。

どうもLrmyです。


くらげってかわいいですよね。


魚(?)の中だと結構好きです。


これ以上の話はありません。ではでは~

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