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第十四話:月の船は沈む

「明日デートしよ!」




どうしよう言っちゃった…大丈夫だよね?嫌われたりしないよね?


あぁ…さっちゃんポカーンって間の抜けた顔してるよ…



少しの時間、静寂が訪れる。


「いいぞ、明日デートをすることが七海の願いでいいんだな?」


「うん…」


いくら罰ゲームとはいえ少し罪悪感というか、もやもやとした気持ちになる。


罰ゲームだからさっちゃんに拒否権はないんだけど、返答までに間があったことがちょっと怖い。



そして、さっちゃんがソフトを違うものに変え、「今度はこれで遊ぼうぜ」と声をかけてくれた。


しかし、さっきまでと比べ圧倒的に空間が重く感じた。



会話はできていたと思う。でも受け答えに近いような、それが会話と言っていいのかすらわからない内容となっていたような気がする。


緊張からなのか、あまり会話の内容を覚えていないので”気がする”としか言えないのだが。



元から暗かった空がより暗くなり、夜月が沈みかかっていた。


流石に泊めてもらうわけにもいかないので、ドアの前で「じゃあまた明日ね」と別れを告げて歩き出す。


「うわっ…真っ暗だ…」


気を付けるほどの距離もないのだが、転ばないように足元を見ながら隣のドアまでたどり着く。


振り向くとさっちゃんはドアを閉め、完全に見えなくなってしまっていた。



「ただいま~…」


誰もいない空間にポツリとそう呟くが、当たり前のように反応はない。


虚無感に襲われたが、明日さっちゃんと一緒に出掛けるという予定が入った事実には素直に喜ぶべきだろう。


もう十二時をまわっているというのに、一向に眠くなる気配がない。


嬉しさだとか、不安だとか、色々な感情が渦のように巡って気持ちが落ち着かない。


眠れそうにもなかったので、明日のために用意でもしようと思い、スマホを取り出す。


デートと言ったのだから、買い物だけではなく、美味しいものを食べたりカラオケとか映画に行ったりしたい。


駅の近くなら遊べるところが充実しているので、そこに行くことにしよう。


って予定決まっちゃった……


まだ時計の針は先程とほとんど変わっていなかった。


布団を出してゴロゴロとするが、目はバッチリと覚めたままで変化は無かった。


しかし、明日の為にも少しは寝ておきたいので、瞼を閉じたまま考え事をする。



今日は楽しかったけど、明日はもっと楽しくなるといいなぁ





いつの間にか、月光は太陽の光に飲まれていた。










どうも、Lrmyです。

今日中に旭視点を出したいのでかなり焦っています。


さて作品の話をしますか。(話の急転回)

今話は”月”に関する単語がいくつか出てきたと思います。

月について知っておくと、この作品をより深く楽しめるかもしれません。(楽しめるとは言ってない)


作者は星よりも大陽よりも、月のほうが好きです。(いつもの誰得情報)

速攻で旭視点書こうと思います。

ではでは~

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