旦那ちゃんと嫁ちゃんの純文学~オ〇ニーの正否は?~
日常に潜む下ネタ。
「旦那ちゃん」
嫁ちゃんが録画した中国後宮ドラマを手に汗をかいて見ている最中、旦那ちゃんはソファに寝転がり、ウトウトとしていた。
コマーシャルがはじまると、嫁ちゃんは旦那ちゃんのソファからはみ出している両足をどけて、強引に割り込んで座った。
「なんだよ嫁ちゃん」
「さっき、お風呂の掃除した時」
ドキッ。
「その時に・・・」
ドキッ!
「あっ、始まった」
嫁ちゃんはドラマが始まると、ソファから離れテレビに釘付けとなる。
「・・・・・・」
旦那ちゃんは、肝を冷やしつつ、やっぱり寝た。
心地よい、秋の夜長、春眠暁を覚えずというが、秋眠はドキドキを禁じ得ずといったところか、薄っすら旦那ちゃんはつまらない事を思いつつ目を閉じた。
再び、コマーシャルがはじまる。
「この主役の女の子、危なっかしいなあ・・・ふん」
嫁ちゃんはぶつぶつ言いながら、旦那ちゃんの足を払い、またソファに座った。
「またねぇ、ピンクのティッシュがあったんよ」
「誰のと思う?」
「お義父さんかな・・・(汗)」
「んなこと、ある訳ないでしょうがっ!」
「嫁ちゃんが、お風呂で使ったんじゃない」
「アホですか、アナタ・・・わかりました。ずばり言います。またオ〇ったでしょう」
「・・・そんなことは・・・」
「あっ、始まった」
嫁ちゃんは、テレビがよく見える定位置へ戻る。
「・・・・・・」
ああ、もうどうでもいい。
旦那ちゃんはふて寝を決め込んだ。
(秋の涼しい風、心地よいなあ・・・何故だろう汗をかいている・・・これは冷や汗なのか)
「全く、また同じ展開だよ。早送りしよっと」
1.5倍速で嫁ちゃんはドラマを見る。
ほどなく、ドラマが終わる。
「さてと・・・」
嫁ちゃんは伸ばした旦那ちゃんの足の上に尻を置く。
「いたっ!」
「ああ、ごめん」
嫁ちゃんは悪びれる様子もなく、旦那ちゃんが足をのけて空いたソファのスペースに腰掛ける。
「旦那ちゃん。さぁ」
「なんだい」
「するのはいいけど、ちゃんと証拠隠滅しなさい」
「・・・黙ってくれててもいいだろう。それが優しさってヤツじゃないのか」
「・・・私が気づかないフリをすればいいと」
「そうそう」
「それはできませーん。私は見つけたら旦那ちゃんに言います」
「どうして」
「どうしてって、おもしろいからに決まってるでしょうがっ」
「俺は面白くないよ」
「私は面白いの・・・いい。見つかんなきゃいいじゃない。なんで、見つかり易いようにするの」
「それは・・・」
「それは・・・」
「わざとさっ!」
「はんっ!」
嫁ちゃんは鼻で一蹴した。
それから、
「どれどれ、ち〇ち〇に、まだテッシュついてないでしょうね」
「やめれー」
またしても嫁ちゃんのピンクティッシュ攻撃に白旗をあげてしまった旦那ちゃん。
彼に巻き返しの日はくるのか・・・それにはまず、ピンクティッシュの隠滅が絶対条件なのだ。
行けっ、旦那ちゃん。
いつか、完璧なオ〇ニーの事後処理のプロとなる為に。
行けっ、旦那ちゃん、家庭の円満の秘訣は、旦那ちゃんが折れることと自信をもって言えるその日まで。
えっ、オ〇ニーの正否はって、正に決まってるでしょうが(笑)。