第十八回目 造語
第十八回目だ。
今回は造語について書こうと思う。
小説には、辞書にある言葉だけしか使ってはいけない、なんてルールはない。
勝手に『造語』を生み出していいのだ。
多用は禁物だが、一つや二つ、印象的な造語を小説に組み込むのは、とても良いと思う。
むしろ、「俺の造った新しい言葉を辞書に載せてやる!」くらいの気概がないとダメだ。
天然ぼけとか、オタクとか、ニューハーフとかも、もとは造語なんだって。
もしあなたが、自分の思い通りの小説が書けないと悩んでいるのなら、その原因は、あなたの小説に必要な言葉が辞書にないからかもしれない。
それならば、自分で造ってしまえばいい。
全てを疑え。あなたが律儀に守っているそのルールは、本当に守らなければいけないルールなのだろうか?
誰が作ったルールだ? 誰が守れと言った?
造語だけじゃない。小説のルールでさえも、あなたが新しいルールを造って、それを新しいスタンダードにしてしまえばいいんだ。
今までの古いルールを否定して、新しいルールを造ってもいいんだ。
あなたの小説には何が必要か? それがわかっているのなら、あとは必要なものを集めればいい。なければ、造ればいい。
それだけのことだ。
第十八回目まとめ
「造語」




