表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/27

第十回目 キャラクター

第十回目だ。


今回はキャラクターについて書こうと思う。


どうしたら個性的なキャラクターを書けるだろうか? 悩んでいる人は多いのではないだろうか?


小説を書くうえで、キャラクターはひじょーーーに重要だ。時に、キャラクターが物語を超えて一人歩きすることもある。キャラクターが物語の”色”を決めてしまうこともある。キャラクターが勝手に物語を創ってしまうことすらあるのだ。


キャラクターが重要なのはわかっている。でも、どうしたら、個性的なキャラクターが書けるのだろうか。これは、非常に難しい問題だ。


小説を書くのはあなたなのだから、あなたの中に全く存在しないキャラクターは、ハッキリ言って、書けないだろう。とても残念なことだけれど、小説があなたを超えることは、ない。


だから、個性的なキャラクターを書くためには、あなたがいろんな経験をして、あなたの感性を高めることが、一番の方法なのだと思う。きっと、それが一番正しい、個性的なキャラクターの描き方だ。


でも、小手先の技術というものが、ないわけじゃない。


個性的なキャラクターを書けなくて困っちゃう! というそこのあなた。


まず、やってほしいのは、『過去と未来をしっかりと描く』ということだ。これをちゃんとやっていない人が意外と多い。過去と未来をちゃん描くだけで、それなりに個性的なキャラクターが書けるはずだ。


過去と未来は行動理由になる。過去にこういう経験をしたから、登場人物はこういうものの考え方をする。未来にこういう目標があるから、登場人物はこういう行動をとる。といった感じだ。


あなたが書くのは、架空の生き物ではなく、”人間”だ。人間には過去と未来があるのは当然。むしろ、過去と未来がなければ人間ではない。過去と未来が人間の個性を決めると言っても過言ではない。


あと気をつけてほしいのは、キャラクターの個性は、絶対的に決まるものではなく、相対的に決まるものであるということだ。


個性的なキャラクターを描くためには、平凡なキャラクターや、ありふれた日常が必要なのだ。個性的なキャラクターばかりいたら、それはもう、個性ではなく平均になってしまう。だから、個性的なキャラクターを書こうとして、登場人物の個性的な描写ばかりに凝るのではなく、登場人物の周りの環境を変えてみることも、やってほしい。


登場人物のいる場所が変わるだけで、キャラクターの個性が光ることもある。


庭園で咲く薔薇よりも、砂漠で咲く薔薇の方が、私は好きなのである。


第十回目まとめ

「過去と未来をちゃんと描く」「相対的」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ