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第十七話 気合いと根性ってなんだよ

鑑定の宝玉のレベル4→レベル2に変更 17/01/09

レベル2の宝玉は自分のステータスを確認する宝玉

レベル4の宝玉は魔物や敵のステータスを見破る為の宝玉


誤字訂正 17/01/10

 

 変なナレーションについてはこの際忘れておこう。

 きっと順調過ぎる戒めとして頭に思い浮かんだに違いない。

 そう思うことにする。


 と言う訳でこれからどうするかだ。

 検証が思いのほか短時間で済んだので時間が余った。

 しかし、やることはたくさんある。


 第一に魔導具について調べることだ。

 ただ明日、森へ探索に行くことを考えると時間が足りない。

 クレメンスから借りた物の中に魔導具関連の本もあったのでこれを読みながらいくつか試したいことがある。


 第二に魔法の研究。

 本を読んだおかげで色々試してみたいことが出来た。

 それにステータス鑑定で見たスキルの活用法もいくつか思いついている。

 森探索はどんな危険があるかわからない。

 ビリー隊長やクレメンスが一緒なら万が一はないだろうが自分の身を守る手段は増やしておいた方が良いだろう。


 第三にステータス鑑定のレベルアップ。

 レベル5にあげられる可能性があるのでこれは上げておきたい。

 鑑定スキルは魔物相手の戦闘にも非常に有効だろう。

 それを考えるとこれが最優先だと思われる。

 しかし、どれくらいで上がるかが予測できない。

 森探索に使えないのであれば、あえてこれは後回しにするべきかもしれない。


 非常に迷う選択だ。

 そして、大輔は部屋を出た。

 向かった先は……


「よう、大輔。こちらで訓練する気になったのか? 森に探索に行くんだ立ち回りの仕方くらいは覚えておいた方がいいぞ」


 ホクホク顔でビリー隊長が近づいてきた。

 危険を感じた大輔はお尻の穴をしっかりと締める。


「いえ、今日は止めておきます。筋肉痛で森の探索は危険だと思いますし」


「そうか? それは残念だ。じゃあ、今日は見学か?」


「それもあるのですが、少しステータス鑑定について教えて貰おうと思いましてステータスバーだけでは心許ないですからね」


「そうはいってもなあ。ステータス鑑定をレベル2に上げるのは大変なんだ。自分の能力を数値化して自覚するというのはなかなか難しい」


 すまなそうに答えるビリー隊長。

 そんな彼に大輔はにこやかな笑顔を向けながら


「それはわかっています。そんなに簡単に覚えられるなんて僕も思っていませんよ。ただ、何かコツみたいなものが有ったら教えて欲しかっただけです」


「コツかあ。それも難しいなあ。レベル1を習得させる方法は確立できているんだが、レベル2に上げる方法はまだわかっていないんだ。オレもいつの間にか覚えていたんだよ」


「そうなんですか。じゃあ、良ければステータス画面を見せてもらえませんか?」


「それくらいなら構わんぞ」


 そう言って気軽にステータスを表示するビリー隊長。

 そして、彼のステータスを読書スキルで確認


 名前 ビリー=ハートマン

 年齢 46歳

 性別 男


 ステータス

  Lv73

  HP :2540

  MP :630

  SP :1220

  STR:256

  AGI:238

  VIT:327

  INT:198

  DEX:342

  DEF:292

 MDEF:182

 

 職業 教官

 称号 勇者を鍛えし者

    誤解を受けし者

 取得スキル

  棍棒技Lv9 剣技Lv6

  盾の奥義Lv3

  肉体強化Lv7

  

  魔術の才能Lv3

  身体強化魔法Lv5 防御魔法Lv6

  ステータス鑑定 Lv4

  教導Lv7

  気合い 根性


「…………」


 称号の誤解を受けし者、ってもしかして大輔の勘違いが原因か……。

 このことについては見なかったことにしよう。


 それにしてもレベル73と言うのはかなり強いのだろうか? 

 ステータス値はレベル1の伸治の倍くらいだ。

 他にも高レベルのスキルがいくつかある。

 あと、根性と気合いってなに?


 気合い:一日に一度だけHPがゼロになっても復活する。

     その時のHPは10%前後 

 根性 :ダメージを受ければ受けるほど防御力に補正が付く。

     (HPが半分で2倍、3割で3倍、1割で5倍)


 なにこれ? 名前の割にはなかなか良いスキルだ。

 そんなことを考えていると


「どうだ。参考になったか!」


 考え込んでいた大輔はビリー隊長の声で我に返った。


「ビリー隊長は盾職だったんですか?」


「ステータス値を見ただけでよくわかったなあ。そうだ、オレは盾職でメインは棍棒、サブで剣を使っていた」


 ずるをしてスキルに盾奥義Lv3があるのを知ったとは言えないので頷いておく。

 そして、軽く言い訳


「体力と防御力が高いですからね。そう予想したんです」


「そうか。大輔は良い着眼点をしている。そう言う物の見方をしていれば早くステータス鑑定のレベルを上げられるかもしれないな。あとは小まめに自分のステータス値も知るのもいいかもしれない。Lv5の鑑定の宝玉は頻繁には使えないが、ステータス値ならいつでもオレが教えてやるぞ。あと騎士の詰め所にもLv2の宝玉があるから使ってみてくれ」


「ありがとうございました」


 それは良いこと来た早速後で行ってみよう。

 そんなことを考えているとふと気になることが思い浮かんだ。


「今更ですけど僕にステータスを見せちゃっても良かったんですか?」


「うん? 別に構わんよ。大輔は他人に言いふらすようなタイプではないからな。それにオレは冒険者を引退した身だから隠す必要がない」


 冒険者は恨みや妬みを買うことがあるので手の内を隠すのは基本である。

 どこで襲われるかわからないからだ。

 いくら強くても能力を知られ、対策を練られれば負ける可能性が出てくる。

 この世界では負け=死だ。

 危険すぎる。


 だが、兵士や騎士は違う。

 その身分を国が保証してくれるし、兵士や騎士を害すれば国が黙っていない。

 だから、逆にステータスを明かして強さをアピールする。

 高レベルの騎士や兵士がいるとわかれば罪を犯すものが減る。

 抑止効果が高いのだ。


 大輔は納得してお礼を言った。

 そうして、次は伸治たちの元に向かう。



 伸治たちのステータスも見せて貰った。

 あいつ等のステータスは割愛する。

 説明するのも悔しいから。


 それにしてもやっぱりチート持ちは凄かった。

 まあ、あいつ等の特殊な職業やスキルの詳細が知れたのでよしとしておこう。


 そして、結果ですが……


 残念ながらステータス鑑定のレベルは上がりませんでした。

 ちょっと悔しいがこれは仕方がないだろう。

 と言う訳で今度は騎士の詰め所に向かう大輔だった。



申し訳ありませんが書き溜めのストックが尽きたので更新頻度が落ちます。

次回からは火曜、金曜更新で行くつもりです。

よろしくお願いいたします。


下に小説家になろう勝手にランキングのリンクが貼ってあります。

一日一票投票できるんでよろしければリンクを踏んで投票してください。


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