瑠美姉の気持ち
更新遅くなって大変申しわけございません!
「光ちゃん」
それは、理奈の件があった一週間後の話だった。
休日、リビングでゆったりしてたら、瑠美姉から突然話しかけて来た。
「どした?瑠美姉」
瑠美姉は深刻そうな顔をしながら、話の順序を考えてるように見えた。
「私、今日。咲に返事しようと思う」
瑠美姉がどんな返事をするかわからない。
だけど、幸せになってくれることをただただ願うだけの私。
「うん、頑張って。きっと緊張するだろうけど。瑠美姉なら大丈夫」
「ごめんね。真弥ちゃんが咲の事を好きって分かってるけど、やっぱ譲れないし。もう自分の気持ちに嘘つかなくていいかな?って。光ちゃんのことを好きなのが嘘って訳じゃないよ、決して。でも、この前の咲の告白で気付いたことがあって、光ちゃんよりも咲のことが好きだって。
前までは、幼馴染だから、とか、咲の気持ちを知らなかったからずっと気持ちを閉じ込めてたん
だ。だから。咲に返事をするよりも先に光ちゃんに話したかったの」
瑠美姉は真剣に話をしてて、本当に瑠美姉が幸せになってくれるならなんでもいいと思った。
「うん、早く行ってきなよ!絶対咲さんも待ってるから!」
「うん!行ってくる!ありがとね、光ちゃん」
***
咲の家のインターホンを鳴らす、緊張で手が震える。
『はーい』
ガチャ
「あ、るーちゃん。」
「咲、話があるんだけど。いい?」
「いいよ、中入って」
緊張で心拍数がヤバイ。
「うん」
「この前の返事なんだけど」
「うん」
私がそー言うと、咲は、目を逸らした。
「私も咲が好き」
「え?!うそ」
咲は両手で口を隠して、目を見開いた。
「ほんと」
「夢じゃないよね?」
「うん」
そして、急に咲は目を抑えた。
肩が震えていたので、私は緊張した手で、そっと咲を抱きしめた。
「どこにも行かないでね」
「うん」
「それで、さ。私疑問に思ったんだけど、これで二人ともお互いのこと好きって分かったじゃん?この後は?」
「あ、るーちゃん。」
咲はそー言って、真っ赤になった目で、
「るーちゃん。好きです。付き合ってください」
「うん、今日は大事な日だね。ありがとね咲」
今日は、私達にとって一番大事な日。
でも、もっと大事なのは、この手をずっと離さない事。
私はそっと、咲にキスをした。
急な展開ではありますが、そっと見届けてあげてください!泣