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新宇宙軍  作者: まめ
3/7

宇宙軍3(惑星の主狙われる)

そして、星に着く。そして訪れたのが、この小さな星だ。

でも、小さいワリに設備は凄く整っている。

だから、光輝は給油する星にここを選んだろう。

給油が終わるまで丸1日掛かる。

その間この星にお世話になることになる。

カーゼルは頭首と友達らしく、碇は、秘書の方と、仕事の話があるらしく二人はこの星で降りるらしい。

僕はどうしようと思ってると、艦長に言われた。

「冬眞にも、屋敷の主を紹介しておきたいから、今回は、我々と降りろ」と。

で、その下りる前に何のことか分からないが、光輝に注意されたことがある。

「降りる前に言っとく、この星の主とはまともに会話が出来ると思うな。だから、軽く適当に、あしらっておくに限る」

「はい」

分からないながらも、冬眞は頷いた。

でも、どういうことか直ぐに分かる。

初めてということで、冬眞は緊張していたが出鼻から、くじかれることとなる。

と、いうのも待っていたのは、艦長に対する異常なまでの歓迎ぶりだったからだ。

その歓迎ぶりと来たら、ある意味冬眞は引いた。

と言うのも、男が男に抱きついているのだから。

引くなという方が、無理である。

光輝はもう、慣れているらしく、ポンポンと背を叩いて、答える。

「はいはい、俺は元気だよ。お前は?」

そう聞くと、さらにすり寄る。

「はいはい」

と背中を叩く。

「元気なのな。ここ最近、何もなかったか?」

またすり寄られる。

それに対して艦長は平然と答える。

「何もなくって良かったよ」

どうして、艦長は分かるんだろう?

相手は、何も言っていないのに。

光輝は抱きついてる男を紹介する。

「あっ、冬眞この人が、この星の主;小早川拓也(コバヤカワタクヤだ」

「お世話になります。あっ、申し遅れました上原冬眞と言います」

「はい、よろしく」

すぐ冬眞から、興味を失ったらしく艦長に夢中だ。

ここまで夢中になれるのも、ある意味不思議だ。

冬眞が引いているのが分かった光輝は、困ったように言う。

「引くな引くな、冬眞君。別段こいつはホモじゃない」

「はぁ~」

冬眞は抑揚のない声で言う。

それをどこまで信じて良いか分からなかったからだ。

「何か紹介の仕方が、光輝ひどいなぁ」

「そうか、艦長こういうことですね?」

「何がだい?」

小早川が優しく聞く。

それに、冬眞はだまされた?

「えっと、確かあなたとまともに話ができると思うなと、軽く適当にアシラっておけと」

「冬眞」

そう言って、光輝は『あちゃ~』と、頭を抱えた。

「あれ、違いましたっけ?」

「イヤ、有ってるよ。でも……」

と、光輝の顔は曇っていた。

「あっ」

光輝の姿を見て、それがどれだけ小早川に失礼なことか気付く。

「失礼しました」

勢いよく頭を下げる。

「別に良いよ。ただ、光輝が僕に惚れてるって分かって、逆に嬉しいよ」

嬉しそうに、小早川が言い、げんなりした顔で光輝が言う。

「誰が、いつそんなことを言った?」

「だって、そうとしか聞こえないよ」

「はいはい。そうだと、いいな」

そう呆れたように、言った時だった。

光輝が急に動く。

小早川との位置を変える。

光輝以外、誰も気付かなかった。

小早川と自分の位置を変えたことで、拳銃が光輝に向けられる。

光輝は拳銃を向けている男に、手の平サイズぐらいの小柄なナイフを投げる。

見事腕に刺さり、男は銃を落とす。

それに、皆驚く。

落とした銃をすかさず拾い、光輝は男に構える。

そこまでが早かった。

光輝は、主に見えるように、その男の顔を上げさせた。

「お前はこいつを知っているか?」

「あぁ、たぶん、最近入ったSPじゃないかな? 彼は推薦状も持ってきていたし」

「ふ~んじゃあ、殺ったら、不味いか?」

そう言いながらも、光輝が引き金を、引く指に力を込めると、主が慌てて止める。

「待って、彼には聞きたいことがある」

それだけ聞けば、なんて優しいとなるが、続く言葉に優しくなんか、全然ないって思ったのは当然である。

続いた言葉は、「聞いた後なら、処分は光輝に任せるよ」だっだからだ。

こうして、補給の間の短い間が幕を開けた。

それから、丸1日、小早川と光輝は地下にある部屋に男を連れて行ったきっり、上には顔を出さなかった。

冬眞はその間、ヤキモキした。

それに対して、碇も秘書の方もカーゼルも、皆、クツロいでいた。

他の艦の艦員達は、皆艦の中で、思い思いに過ごしていた。

「どうして、皆さん、そんなに寛いでいらっしゃるんですか? 心配じゃないんですか?」

3人は目を合わせて、笑う。

碇が笑いながら聞く。

「心配? それは、犯人の?」

碇の問いに、冬眞は怒る。

「犯人じゃありませんよ。隊長達に決まってるじゃないですか?」

冬眞が言うと、本当に可笑しそうに、碇が言う。

「それこそ、何故?」

それに、冬眞がさらに怒ると、ごめんごめんと笑って言う。

秘書の人が優しく言う。

「我らがすべきことは、心配じゃありません。我々のすべきことは主達を、信じ抜くことです。そして、主達が聞き出した情報を、瞬時に聞き、どうするべきかを判断し、それに動けるようにしておくことです。つまり、今が我々の休息の時です。それ以外はありません」

秘書の言葉に、碇も続く。

「つまり、今は休息を取っておけと、小早川様も艦長も、仰っているんじゃないかな?」

碇の言葉に冬眞は頷いた。

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