face
真夜中の風呂上がりに、バサバサと髪を拭きながらリビングへ来た。人恋しくなってしまった、寂しさを紛らわそうとして。
ドアを開けて入り、後ろ手に閉める。
その動作を半分無意識に行って再び前を見ると、そこには書き損じの顔だらけの履歴書があった。
顔が、あった。
顔、顔、顔、かお、かお、カオ。
うわぁああぁぁあ 白い紙黒い文字顔が黒顔の蟻みたい文字が顔壁、染み、顔が見てるたくさんわあぁぁああ
見るな、見るな、沢山赤黒白青こっちを見てる見るな見るな見るな外せ視界の外理解の外知覚の外認識するな白い黒い顔左カーテンの染み睨んでうわ増え右動く絵色々色色並ぶ顔顔顔かお逃げろ振り返れ振り返れ走ってはしれないぶつかったなんだどあ閉じてもくめがかおがざわざわひらけ取っ手うごいたあかないうちがわにひらくどあ目をとじてもかおてんみっつにげたいてんふたつさんかくまるしかくぼうドアあけたあいたにげろにげろかべのまえきゅうていし剥がれかけたかべがみしみしみひびしみめくれてでっかいかおがにげろうごけめがあったそむけろとうひしろできないみつめあってかおかおニヤリとわらったかおわらってわらっうごいたかおかおかおうごいてめがあってあ あ あ あ あ あああああぁああああぁああぁあああぁぁあぁぁぁぁ
かお が うごいた 。
昨日のことでした