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8、某公園の首なしライダー
これは私が聞いた話なのです。
私の近所に都内有数の公園があるのですが、その外周を取り囲む道路で事故があったそうです。
バイクが高速で公園の外周をとばしていたところ、対向車がやってきて轢かれてしまったというのです。ライダーは死亡。事故の衝撃で首がもげてしまったとか……。
以降、その公園では首のないライダーがバイクに乗って徘徊するようになったというのですが、妙なことがあります。
まず公園の外周は一方通行です。つまり、対向車が来ること自体ありえないんですね。私がライダーだったらわざわざ一方通行を破って逆走しようなんて思いません。仮にあったとしても、道自体が見通しがいいので回避できるはずなんです。
首の無いライダーはデュラハンをはじめにするといわれています。最近でもピアノ線で首を刈られてしまったライダーの話は有名です。
この都市伝説は首の無いライダーという都市伝説と、公園特有の不気味さが合わさってできた都市伝説と言えましょう。
こうしたガセ都市伝説があるのも、都市伝説の魅力の一つです。
※実際に作者が聞いた都市伝説です