初めての仲間
無事(?)冒険者資格を得たルナ。
そんなルナに受付嬢が妙な板を渡す。
「では、属性テストをしますので、魔力検査板に魔力を流してください。」
(魔力検査板ってなんだ?)
・魔力検査板
それぞれの属性の魔石がはめ込まれ、同じ属性の魔力と共鳴し発光する。
強く共鳴すればするほど、強く発光する。
「ん。」
ポンと手を置いた、その時。
カッ!!!
火がが激しく光る。
その光量には劣るものの、
氷結、爆破がその次に反応、
風と水がそこそこ反応したが、他はうんともすんとも光らなかった。
「すごいですね、、これは火ではなく、おそらく火炎でしょう、
しかも5属性、、めったに見られません、狐獣人だからでしょうか、、」
と、受付嬢が言う。
「これならD級冒険者として始められますよ。」
「D級ってどれくらいですか?」
ルナの質問に、受付嬢が答えた
「上から、SS、S、A、B、C、D、E、Fで、
Sは国に2~3人、SSは勇者くらいですね。
Fランクは、冒険者として活動出来ないが、
薬草採取などの簡単な依頼を受けることを条件に
冒険者としての立場を提供するものです。
魔物の脅威度も同じですが、
B+やA-など、若干の変動もありますが、あまり居ないので、覚えなくていいですよ。
Aにするには弱い、Bにしては強い、微妙な位置に付けるものですので。」
なるほど、と思いながら聞くルナ(と俺)
詳しく聞いていると、
ランクはこんな感じらしい
F- 害がない。一般人でも飼えるレベル。コレ相手に負けたら恥。
F 一般人でも木刀があればなんとかなる
E 家に入られると不味いレベル、E級冒険者でもまぁどうにかなる。
D ここからが本番、対応が遅れれば、小さい集落が滅ぶレベル
C 放置できない脅威、大きい集団になると小国なら壊滅するレベル
B 簡単に小国が壊滅するレベル
A 大国すら警戒するレベル
S 大国が壊滅するレベル
SS 大陸を滅ぼしかねないレベル
SSS 魔王 全世界を脅かすレベル
(随分差があるんだな。)
そう思いながら聞いていると。
「わかった。明日からクエスト受ける。」
「はい、また明日お願いしますね。」
そう言いルナが立ち去る。
(しかし、ウィザード1人じゃ安定しない。前衛、タンクとアタッカーが欲しい。あと回復要員。だな)
ルナが宿に入る、ギルド直轄店だ。
ちなみにこの国はウィルド王国
ウィルド国王陛下の治める、王政だ。
王政といっても、絶対王政ではなく、半分は民主政のようなものだ。
これも先々代勇者が決めたらしい。
「よう、冒険者なれたか?」
「うん、これ。」
ウィルが冒険者証を見ると、
「おぉ、D級冒険者か!飛び級したな〜!」
「えへへ。」
と、照れ笑いをするルナ。
「何泊する?」
ルナは指折り数える
「とりあえず1泊したいです。」
「おっけ、プランは?」
プラン?
「何があるんですか?」
「えっと、、銭湯、個室、共有、大部屋の、
スタンダードかハイクラス、
期間は、ワンナイト、ショート、スタンダード、ロング、カスタムだよ。」
「それってどういうの?」
ウィルは丁寧に教えてくれた
スタンダード ハイクラス
・銭湯 大浴場 1回300ルクス
・個室 1人部屋 1泊1500ルクス 1泊2500ルクス 部屋風呂付き
・共有 2人部屋 1泊2800ルクス 1泊4000ルクス 部屋風呂付き(2名のみ)
・大部屋 4人部屋 1泊5200ルクス 1泊8000ルクス 部屋風呂付き(4名のみ)
・ワンナイト 1泊
・ショート 3泊(100ルクス割引)
・スタンダード 7泊(300ルクス割引)
・ロング 14泊(700ルクス割引)
・カスタム 15泊以上(5日ごとに200ルクス割引、)
「うんと、、共有のスタンダードのワンナイトで。」
「共有?連れがいるのか?」
ウィルが聞くと
「あ、ごめんなさい。個室で、、」
と、ルナが言った。
ルナ、、俺の分も考えてくれたんだな、、
「はいよ、
個室スタンダード1500ルクスで、1500ルクスだ。」
ちなみに1ルクス1円である。
「じゃあこれで。」
と、銀貨2枚差し出すと、
「というか、風呂なしでいいのか?」
と聞いてくる。
ルナが
「ごめんなさい、今お金なくって、あんまり使えないんです。」
と言ったのを聞くと、ウィルは辺りをキョロキョロする、
「じゃあ銭湯の分おまけしてやっから、入ってきな、せっかく可愛いんだから、綺麗になっときな。」
「、、ありがとうございます。」
こやつやりおる。
こんのスカしたイケメンが、盛大にコケろ!ルナは嫁にはやらんからな!ペッペッ!!
「じゃ、、行ってくるね。」
「はいは〜い。」
と、ルナが風呂に行くのを見送り、
部屋の前で立ち止まる。
そしてふと思った。
(この世界覗きとか居ないよな?)
そう考えるとモヤモヤしてくるので、
男湯の方に入っていく。
「広っ!!!」
なるほど、まじで銭湯だ。
周りには冒険者らしき男達が、
そして天井を見ると、、
「やっぱあるな通気孔」
銭湯は、湿気が溜まるのを防ぐため、中心に換気口を付ける事がある。
「まぁこんな白昼堂々覗きなど、、」
そう思い、辺りの奴らを審判していると、、
「ん?」
リゲス
業 侵害
窃盗常習 不法侵入 覗き常習 傷害
覗き常習犯、、
そんなことを考えてると、リゲスの姿がフッと消えた。
「あいつ、、潜伏か。」
まぁ死神だから、生命力とかで追えるんだけど。
そう思っていると、なんと器用に壁を登り始めるじゃないですか
「ぬ!?そうはさせん、天罰を下したるわ!
〘天秤〙!足をすべらせて風呂に落ちろ!!そして腕くらい折れとけ!!!」
途端、
ツルッ!
「うあぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」
バッシャァァァァァン!!!!!
「なんだ!?」
「あ!こいつ指名手配中の窃盗犯じゃねえか!!」
「冒険者の面汚しが!痛い目見せてやる!!!」
「うぎゃああああああ!!!」
「逃がすかぁ!!〘魔力捕縛〙!」
魔力の縄で縛り上げられたリゲスは、冒険者たちによって捕縛、
その後騎士団にドナドナされていった。
「よっしゃあ!野郎ども!報奨金で飲むぞ!!!!」
「うっしゃ!俺綺麗なねーちゃんいる店知ってるからそこにしようぜ!!!」
「「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」
冒険者たちは、騎士団から出た報奨金で飲みに行ってしまった。
貯金するとか、装備買うとか無いのか?
なぜ男とはこうも愚かなのだろう。
「ただいま」
と、思っていたらルナが帰ってきたらしい
「おかえr」
と、振り返った俺は絶句した
風呂上がりのルナは、それはもう、ふわっふわで、ピッカピカになっていた。
「か、、かわ、、いい、、」
それはそれはキュートなふわふわ狐だった。
「ノワールきもい」
「ガーーーーン!!!」
もうやだ、俺教会に行って浄化してもらおうかな。
ルナにキモいって言われたら立ち直れない。
傷心中の俺はしょんぼりしながらルナの後ろをついていくと。
「つかれた、寝る。」
ボフッと布団にダイビングするルナ。
「おやすみ。」
しかし返事はない。もう寝てしまったようだ。
すると、頭にピン、と情報が流れてきた。
仕事らしい。
(えっと、ドラス、という男の魂と、グレイス・ベリアスという男の魂を徴収せよ、期限は一ヶ月。)
なるほど、それで月一。
ふわふわと、夜の街を歩いていく。
〘審判〙ドラスの名を持つ男。
そう念じると、わりかし近くにその男が居た。
(いたいた、で、こいつは何を、、)
ドラス
業 重罪
不法侵入 器物損壊 強盗殺人 乱暴 傷害 未成年に対しての乱暴な行為
乱暴、このスキルでは要するに相手の尊厳を奪うような行為のことだ
傷害、要するに殴る蹴るとかだ。
そして未成年に、、暴行ねぇ
うん、死刑。
問答無用、即死刑。
ここでは我が法だ、ぶっ◯す。
ずっとみていると、相手の声が聞こえてくる、くぐもっている、
どうやら審判の効果で、心を読んでいるらしい。
(昼間見た狐獣人はここに泊まっていたな、楽しみだ、、)
うし、ぶっ◯す
(自主規制)して(自主規制)したあと(自主規制)してやろう
フッ
「こんばんは、ドラスさんですね。」
「な、あんた何者、、」
「私は死神です。あなたの魂を徴収しに来ました。」
「なっ、、く、、来るな!!」
フッと、鎌を振る、
空を舞う鮮血と腕
「え、、あ、う、、うわぁぁぁぁぁぁ!!!??」
「反省もせず、やめもしない。」
「頼む、殺さないでくれ、、」
「貴様は、、」
俺は男の喉に鎌を突きつけ、言う
「そう命乞いした被害者の言葉を、一度でも聞き入れたことがあったか?」
そしてゆっくりと、
喉から股下にかけて、鎌の先で切れ込みを入れていった。
「さようなら。二度と地上に戻れると思うなよ。」
〘断罪〙
男の魂がふわっと浮かび上がる
そして、握りつぶした。
「二度とルナに近寄るな。」
そう言い残し、俺はその男の亡骸を空中まで持ち上げ、5階建ての宿の5階の端らへんから突き落とした。
トマトが潰れるような音が響き、俺は次の仕事場へと向かった。
〜翌日〜
「、、、おはよ」
「おはようルナ、寝癖がひどいな、直してやるから来い。」
「うん。ノワールおねがい」
(え?いいの?)
ルナの寝癖をブラッシングしてみると、
(あ〜、ふわっふわや〜)
至福のときはあっという間に終わってしまった。
「朝ごはんがあるらしいな、食べていこう。」
「うん。」
ぽやぽやとしているルナ、
寝間着ももうちょい可愛い物を選ばないとな〜と思いながら部屋の前で待っていると。
「いこ。ノワール」
「分かった。」
食堂は1階だ、
なにやら騒がしい。
「あれ、指名手配中のドラスだろ?またやろうとして、宿の5階から滑落だと、」
「天罰ってのはあるもんだな。」
そんな言葉を、聞いてか聞こえなかったか、
ルナは普通に食堂に入っていった。
朝ごはんは、パン、唐揚げ2個、ミルクだった。
ルナは流石に朝はそこまで食べられないらしい、全部食べ終わると、
「いこ、」
と、とことこ出ていった。
俺はルナに提案した
「ルナ、信頼できる仲間を集めないか?
冒険者は基本4人1組で動くそうだぞ。」
ルナは、少し考えると
「いい、ノワールがいれば大丈夫」
ルナぁ、、ホロリ
しかし、俺としては、話の合う女性の冒険者がルナには必要だ、
10代か20代くらいの、仲間が欲しい。
そしてゆくゆくは、愛する男を連れてきて、、、
「うおおおおおお!!!ルナをどこぞの馬の骨にやれるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ノワールうるさい。」
親バカである。親でもないが。
ルナはちょっと悩むと。
「わかったよ、何人か探してみる。」
良かった、説得は上手く行ったようだ。
しかし、どうしたものかな、ルナには極力危険なところに行ってほしくない。
素行が悪い冒険者はもってのほか、なるべく常識的な冒険者を探そう。
もっとも、ここのギルドの冒険者なら問題ないだろうが。
そして隣のギルドに入る。
今日、クエストを受けてお金を稼がねば、
自分一人では稼げないのがもどかしい。
ギルドに入り、いい人は居ないかと、
辺りを探していると、
「ノワール、あそこ。」
ルナが指を指す
そこには、俯いた女性冒険者たちが居た。
ルナが近づいていく
「なぁ、やっぱ無理だって、条件下げよう。」
「でもなぁ、このクエスト受けるには、やっぱそれくらいないと厳しいよ。」
「無理がある、私達みたいな無名パーティーにそんな条件。」
「やっぱ下げる?」
と、なにやら相談しているようだった。
「どうしたの?」
と、ルナが声をかけた。
その冒険者は、ルナを見ると、
「ん?あぁ、暗くてごめんね、お姉ちゃんたち、上級魔法が使える人探してるんだ。
3日後のクエストを受けたいんだけど、ど〜しても見つからなくて。
君、上級魔法つかえない?火なら中級でも、、」
「わたし火炎の上級魔法つかえるよ。」
と、しれっと言ってしまうルナ。
「おい、ルナ、あんまりそんな事言わないの、、」
「そっか〜火炎の上級魔法使えるんだぁ、、、」
シン、、、
「、、ん?使えるの?火炎の上級魔法。」
「うん。火炎嵐が使える、あんま連発出来ないけど。あと、
中級火魔法の火炎弾を、、」
ガタッ!
ビクッと驚くルナ、
その女性は、ルナの肩に手を置くと、
「うっそぉぉぉぉ!!!?使えるの!?上級の火炎魔法!?」
と、ルナをガバっと持ち上げ、くるくる周りだす、
「ちょ、おい、うちのルナに何して、、」
「リン、落ち着いて。」
と、仲間に言われ、その冒険者がとまる
「あぁ、ごめんね、ねぇ!君名前は?」
「えっと、ルナ。」
「ルナ!私達とクエスト受けない?」
「、、いいの?」
コレはたぶん俺にも聞いてるのだろう。
〘審判〙
リン
業 無垢
・補足 窃盗を行ったが、相手が山賊だったため無効
フィオナ
業 無垢
・補足 暴行を行ったが、相手が山賊だったため無効
シア
業 小罪
暴行 (14歳の時浮気した交際相手を蹴り飛ばした。)
うん、しゃーないな、そりゃ。
平気そうだな。
俺はルナに頷くと、
「わたし、ちょっと普通じゃないけどいい?」
と、ルナが聞くと。
「私達だって普通じゃないよ〜、そこのシアだって、2年前彼氏さん蹴り飛ばしてるし。」
「ちょ、、その話しないでよ、、」
すると、3人が自己紹介し始めた
灰色の短髪で、青い瞳の小柄な女性が話し出す
「私リン、シーフなんだ!17歳」
(シーフ 偵察などを行う職業のこと。盗賊)
茶色の長い髪を、後ろで束ねた大柄の女性(180cmはあると思う)が話す
左頬に古傷があり、瞳は栗色だ。
「私はフィオナ、ウォリアーだ、よろしく。年は、、19だ。」
(ウォリアー 前衛、盾で守りながら大剣で敵をなぎ倒すパワー型、戦士)
最後に、薄黄色の短髪の女の子が話す、瞳は象牙色
「私はシア、職業はセイント、光属性回復魔法が使える。わりと珍しいよ。
16歳」
(セイント 後衛、神杖と呼ばれる杖で、退魔や回復を行うサポーター 僧侶)
なんでも、光属性を持つ人は、大抵瞳が象牙色なんだそう、
大抵、というのは勇者は光属性を扱うが、
黒髪黒目であるため。
そしてルナが改めていう
「私はルナ、見ての通り狐獣人、12歳、よろしくね
ウィザードだよ。属性は火炎と氷結、少しだけど爆破と水と風、
一応加護がある。」
「5属性加護持ち!?うわぁ、、私達のパーティーでいいの?」
「うん、いい人だと思うし。」
「ならいいけど、、」
するとルナが言う
「あの、私、今所持金1200ルクスで、、」
「えぇ!?何があったの!?」
ルナはポツリと言う
「私、遠いところで、捕まっちゃって、奴隷として誘拐されて、
この街でやっと解放されたの。だからお金がない。」
そう言うと、フィオナがルナの頭を撫でた
「そうか、頑張ったな、とりあえず今後は私達と動こう、
お金は気にするな、こう見えて、私達はC級パーティーだからな。」
ルナが不安そうに聞く
「私D級だけど、いい?」
3人は笑顔で頷いた、
「もちろん!なんも悪いことはないよ。」
ルナは、安心したのか、俺に目配せをした
「、、話すのか?」
「、、いい?」
「、、ルナが大丈夫だと思うなら話しなさい。」
3人を真剣に見つめた
「はなしがあるの、人目に付きたくないから、場所かえてもいい?」
フィオナは目を少し鋭くすると、
「分かった、隣の宿で大部屋を取ってる、
そこで話そう。」
〜〜〜
ガチャッ
「ひろ〜い!」
「でしょ〜!ギルドが安すぎて、他のとこ泊まる気失せちゃって〜、」
ルナが興奮気味に見回していた。
…流石C級、安いとは言え、大部屋を借り続けるとは、、
寝床だけで5000円近い出費だぞ?
「ちょっと無茶すれば、1日で5万ルクス稼げるし、
しなくても1日で1~2万ルクスは行けるよ。」
というリンの話を聞いた俺は、
うわぁ、日本だと闇バイトでありそうな求人、
「ダンジョンとかこもれば、大体1日2万は稼げる、
少し深くしてボスを狩れば5万も夢じゃない。」
フィオナの言葉に、シアも頷く
「それに私達は結構強い、周りからはB級パーティも夢じゃないって言われてるくらい
でも、見れば分かる通り、決定力に欠けるの、一撃火力の高いウィザードとか欲しいって話だったの。」
リンは、少しショボくれると、
「それで調子に乗って私達でB級昇格テスト受けたらね、、条件がアースゴーレム討伐何だよ、」
「うん、いつまでなの?」
「明日の夕暮れなんだよ、」
フィオナがそうこぼし、続ける
「決定力にかけるのに、決定力を要求するテスト、
しかもアースゴーレムの弱点は火と爆破、
私達に火の適正持ちは居ない、それであわてて探しているのが現状だったんだ」
「そうなんだ、」
ルナがそう聞いていると
「で、ルナ、話って一体なんだい?」
ルナは耳をピンと立てると、不安そうに言う
「私の秘密を教えるの、怖がらないでね、、」
3人は、
「もちろん、怒らないし、怖がらないから話してみて。」
「、、、」
ルナは意を決していう
「私の守護霊、、う〜ん、守護神?、なのかな。その話、」
シアはルナに聞く
「なんの神様なの?」
ルナは不安そうに言う
「本人に聞いて、私もつい最近だったから、詳しくわからない。」
「?」
ハテナを浮かべた3人に俺は語りかけた、、、




