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奇霊譚(くしびたん)  作者: #モノ
魔術手術 ~ Contraindicated Surgery
4/7

廃病院 日輪病院 ~ Spiritual Hospital

( *・ω・)ノヤァ( _ᐛ )ノユゥ(*゜▽゜)ノヨォ


【#モノ】です。

心スポもいいですが、廃墟探索に行ってみたいです。

いよいよ、廃病院内部に入る事となった空泡と射竜。

空泡が一先(ひとま)ず先に入り、安全を確認してから、射竜が入る。


空「とりあえず、霊的な者はいなさそうだ」

射「そっ…そっか…」

空「大丈夫か?」


空泡は怯えている射竜に手を差し伸べる。

その手に射竜は無意識に握る…


射「………」

空「………」

射「あっ!?ごっ…ごめんね…」


恥ずかしくなったのか、射竜は空泡の手を振りほどいた。

射竜は顔を赤く染めるが、空泡は自分から射竜の手を握る…


射「へっ?」

空「…いや、別れたら危ないだろ?

  俺の手を握っとけば、大丈夫だから」


空泡は自信たっぷりにそう言う。

射竜は驚いたが、クスッと笑い、空泡の手を優しく握り、探索をする事にした。


|


裏側から侵入した為、射竜は入り口(エントランス)との違いに違和感を感じる…


空「どうかしたか?」

射「あっ…いや、大したことじゃないんだけど…

  この病院、凄く無機質だなって…」

空「そんなもんじゃ無いのか?」


病院内は廃れているせいか、元の雰囲気かはわからないが、彩りも華やかさも何もない…

機能していた頃の風景が全く想像できないような感じに、射竜は違和感を感じていた…


射「病院って、患者の不安とかを和らげる様にしてい

  るイメージがあるんだけど…

  ここは何だか研究所っぽいなって…」

空「そのイメージは小児科とかだろ

  ここは大分(だいぶ)時間が経ってるみたいだし」

射「そうだね…」


この病院はいつから廃れたのだろう…

部長(アイツ)は医者の猟奇的殺人でここは廃業していたと言っていたが、それが本当なのは分かっていない。

射竜は色々考えながら、散策を続ける。



1階には何も無かったので、2階に上がってきた。

2階も重苦しい空気が漂っていて、嫌な気分に射竜はなっているが、空泡は気にせず進んで行く…


空「ここは入院する病棟だな」

射「そっ…そうだね…」

空「1階(さっき)より、嫌な気分になるな

  なぁ、うりゅ…」


空泡は隣にいる射竜に話しかけるが、射竜はしゃがみ込んでいた…

射竜の様子を伺うため、空泡も前にしゃがみ、表情を伺う…


空「大丈夫か?」

射「ごめんね…ちょっと…」

空「ちょっと待ってな」


空泡は立ち上がり、自分の袖から何かを取り出した。


射「それは?」

空「お守り、大体の霊はそれで退けられる」

射「それをどうして?」

空「考えなくても、大体分かるだろ」


空泡はそう言いながら、射竜の右腕に、お守りを装着する。

射竜はお守りを見て、何だか知らないけど安堵してしまった。


射「ふふっ、ありがとう

  何だか大丈夫になってきたよ」

空「そうか?

  それはよかったな」


お守りのプラシーボ効果なのか、空泡の力を見た後なのか、射竜は元気になった。

立ち上がり、また探索を開始しようとした時、目の前から足音が聞こえた…

─────────────────────

足音が聞こえて、2人は身を構える。

現れたのは、緑のセーターを着ていて、眼鏡をかけている男性…

廃病院に似合わない格好をしたその男性の正体は…


射「えっ!先生!?」


射竜がそう反応すると、相手側もこっちを認知したのか、こっちに近寄ってくる。


「キミは…麻生くん!?」

射「そうです!」


射竜は先生と呼ばれる男性と握手をして、一安心をする。

しかし、空泡は怪訝な目で見つめる…


「心配してたんだ~

 僕もみんなとぐれてしまったんだ」

射「そうなんですか…

  あっ!先生、この子がいればみんなを見つかるか

  もしれませんよ!」


射竜は興奮したまま、空泡の紹介をする。

空泡は軽く会釈をして、その後は喋らなかった…


射「ちょ…空泡くんどうしたの?」

空「別に」


空泡は怪しそうに先生を見つめている…

その様子に射竜は理由を聞こうとしたら、先生に遮られ、話を進める。


「実はみんなを探している時に、手術室で怪しい物を

 見つけたんだ

 一緒に確認しに行かないかい?」


先生からの提案に射竜は乗り気だったが、空泡は乗り気な様子ではなかった…

しかし、止める訳にもいかなかったのか、空泡は空気を読み、一応ついて行く事にした。



先生に案内され、手術室までやってきた。

廃病院の手術室はより一層恐怖を倍増させている…


「怪しいものはこれなんだ」


先生が見せたのは、大きく書かれた赤い魔法陣…

病院どころか、現代の日本にも似つかわないその魔法陣を見た二人は、顔を合わせる…


射「あの…これは?」

「いやー、僕も最初見つけた時ビックリしたよ

 こんな呪術的な奴…何も無い訳ないよね」


漫画や小説でしか見たことのない絵に描いたような魔法陣…

射竜は近づいて、まじまじと観察する。


空「射竜、危ないからそんなに近づくな」


魔法陣を観察している射竜を注意する為に、空泡は射竜に近づく。


「危なくないよ…」

空・射「!?」


2人の背後に先生が佇み、不敵な笑みを浮かべる…


「一人増えたのは、ラッキーだったな…

 とりあえず…()()()の元へ!」


空泡は射竜をかばうが、共に魔法陣の上に乗っかてしまった…

乗った瞬間に、魔法陣は光だし、何かが起ころうとしていた…


空「くっ!?てめぇ!」


空泡は反撃をしようとしたが、間に合わず、目の前真っ白になってしまった…

一体何が起こっているのかは、空泡にもわかっていない…

とりあえず、射竜の無事を祈っていた…



射「う…痛たた…」


気絶していた、射竜は目を覚ます…

目をこすり、周りの様子を伺ってみる…


射「空泡くん…?

  先生?」


辺りには誰もいなかった…

それどころか、魔法陣すらも…


射「そんな…!

  二人とも!」


射竜は起き上がり、また周りの様子を伺う…

そして、足元に何かが落ちていたことに気が付いた…


射「これは…空泡くんから貰ったお守り…」


落ちていた物は数分前に貰った空泡のお守り…

跡形もなく壊れている…


射「空泡くん…」


消えた二人を探す為に、射竜は廃病院似内を走りまわる事にした。

どれだけ時間がかかろうと、消えたみんなを探す為なら、命は惜しまない…

今度は逃げずに、必死に探し回る…


To Be Continued

キャラクター


*无色 空泡

普通じゃない僧侶くんです。


*麻生 射竜

霊感を持つ少年です。


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