廃病院 日輪病院 ~ Spiritual Hospital
( *・ω・)ノヤァ( _ᐛ )ノユゥ(*゜▽゜)ノヨォ
【#モノ】です。
心スポもいいですが、廃墟探索に行ってみたいです。
いよいよ、廃病院内部に入る事となった空泡と射竜。
空泡が一先ず先に入り、安全を確認してから、射竜が入る。
空「とりあえず、霊的な者はいなさそうだ」
射「そっ…そっか…」
空「大丈夫か?」
空泡は怯えている射竜に手を差し伸べる。
その手に射竜は無意識に握る…
射「………」
空「………」
射「あっ!?ごっ…ごめんね…」
恥ずかしくなったのか、射竜は空泡の手を振りほどいた。
射竜は顔を赤く染めるが、空泡は自分から射竜の手を握る…
射「へっ?」
空「…いや、別れたら危ないだろ?
俺の手を握っとけば、大丈夫だから」
空泡は自信たっぷりにそう言う。
射竜は驚いたが、クスッと笑い、空泡の手を優しく握り、探索をする事にした。
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裏側から侵入した為、射竜は入り口との違いに違和感を感じる…
空「どうかしたか?」
射「あっ…いや、大したことじゃないんだけど…
この病院、凄く無機質だなって…」
空「そんなもんじゃ無いのか?」
病院内は廃れているせいか、元の雰囲気かはわからないが、彩りも華やかさも何もない…
機能していた頃の風景が全く想像できないような感じに、射竜は違和感を感じていた…
射「病院って、患者の不安とかを和らげる様にしてい
るイメージがあるんだけど…
ここは何だか研究所っぽいなって…」
空「そのイメージは小児科とかだろ
ここは大分時間が経ってるみたいだし」
射「そうだね…」
この病院はいつから廃れたのだろう…
部長は医者の猟奇的殺人でここは廃業していたと言っていたが、それが本当なのは分かっていない。
射竜は色々考えながら、散策を続ける。
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1階には何も無かったので、2階に上がってきた。
2階も重苦しい空気が漂っていて、嫌な気分に射竜はなっているが、空泡は気にせず進んで行く…
空「ここは入院する病棟だな」
射「そっ…そうだね…」
空「1階より、嫌な気分になるな
なぁ、うりゅ…」
空泡は隣にいる射竜に話しかけるが、射竜はしゃがみ込んでいた…
射竜の様子を伺うため、空泡も前にしゃがみ、表情を伺う…
空「大丈夫か?」
射「ごめんね…ちょっと…」
空「ちょっと待ってな」
空泡は立ち上がり、自分の袖から何かを取り出した。
射「それは?」
空「お守り、大体の霊はそれで退けられる」
射「それをどうして?」
空「考えなくても、大体分かるだろ」
空泡はそう言いながら、射竜の右腕に、お守りを装着する。
射竜はお守りを見て、何だか知らないけど安堵してしまった。
射「ふふっ、ありがとう
何だか大丈夫になってきたよ」
空「そうか?
それはよかったな」
お守りのプラシーボ効果なのか、空泡の力を見た後なのか、射竜は元気になった。
立ち上がり、また探索を開始しようとした時、目の前から足音が聞こえた…
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足音が聞こえて、2人は身を構える。
現れたのは、緑のセーターを着ていて、眼鏡をかけている男性…
廃病院に似合わない格好をしたその男性の正体は…
射「えっ!先生!?」
射竜がそう反応すると、相手側もこっちを認知したのか、こっちに近寄ってくる。
「キミは…麻生くん!?」
射「そうです!」
射竜は先生と呼ばれる男性と握手をして、一安心をする。
しかし、空泡は怪訝な目で見つめる…
「心配してたんだ~
僕もみんなとぐれてしまったんだ」
射「そうなんですか…
あっ!先生、この子がいればみんなを見つかるか
もしれませんよ!」
射竜は興奮したまま、空泡の紹介をする。
空泡は軽く会釈をして、その後は喋らなかった…
射「ちょ…空泡くんどうしたの?」
空「別に」
空泡は怪しそうに先生を見つめている…
その様子に射竜は理由を聞こうとしたら、先生に遮られ、話を進める。
「実はみんなを探している時に、手術室で怪しい物を
見つけたんだ
一緒に確認しに行かないかい?」
先生からの提案に射竜は乗り気だったが、空泡は乗り気な様子ではなかった…
しかし、止める訳にもいかなかったのか、空泡は空気を読み、一応ついて行く事にした。
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先生に案内され、手術室までやってきた。
廃病院の手術室はより一層恐怖を倍増させている…
「怪しいものはこれなんだ」
先生が見せたのは、大きく書かれた赤い魔法陣…
病院どころか、現代の日本にも似つかわないその魔法陣を見た二人は、顔を合わせる…
射「あの…これは?」
「いやー、僕も最初見つけた時ビックリしたよ
こんな呪術的な奴…何も無い訳ないよね」
漫画や小説でしか見たことのない絵に描いたような魔法陣…
射竜は近づいて、まじまじと観察する。
空「射竜、危ないからそんなに近づくな」
魔法陣を観察している射竜を注意する為に、空泡は射竜に近づく。
「危なくないよ…」
空・射「!?」
2人の背後に先生が佇み、不敵な笑みを浮かべる…
「一人増えたのは、ラッキーだったな…
とりあえず…あの方の元へ!」
空泡は射竜をかばうが、共に魔法陣の上に乗っかてしまった…
乗った瞬間に、魔法陣は光だし、何かが起ころうとしていた…
空「くっ!?てめぇ!」
空泡は反撃をしようとしたが、間に合わず、目の前真っ白になってしまった…
一体何が起こっているのかは、空泡にもわかっていない…
とりあえず、射竜の無事を祈っていた…
│
射「う…痛たた…」
気絶していた、射竜は目を覚ます…
目をこすり、周りの様子を伺ってみる…
射「空泡くん…?
先生?」
辺りには誰もいなかった…
それどころか、魔法陣すらも…
射「そんな…!
二人とも!」
射竜は起き上がり、また周りの様子を伺う…
そして、足元に何かが落ちていたことに気が付いた…
射「これは…空泡くんから貰ったお守り…」
落ちていた物は数分前に貰った空泡のお守り…
跡形もなく壊れている…
射「空泡くん…」
消えた二人を探す為に、射竜は廃病院似内を走りまわる事にした。
どれだけ時間がかかろうと、消えたみんなを探す為なら、命は惜しまない…
今度は逃げずに、必死に探し回る…
To Be Continued
キャラクター
*无色 空泡
普通じゃない僧侶くんです。
*麻生 射竜
霊感を持つ少年です。




