プロローグ
え~っと、ずっと2年くらい前に考えが話しを今更になって小説化してみようかなっと思いまして書きました。
本当にありがちな話なんで暇かもしれません。でも頑張って書くんで良かったら読んでください
彼女に会ってなかったら俺は幸せだったのかな。
彼女に会ってなかったら俺はこんなに悲しむことはなかったのかな。
彼女に会ってなかったら俺は自分自身を変える事が出来たのかな。
彼女に会ってなかったら・・・
そんな想いを抱きながら俺はポケットに手を入れた。無造作にポケットに突っ込まれた1枚の手紙。そこには可愛らしい字で丁寧に文字が綴られていた。
『ありがとう さようなら』
手紙の最後に記された2つの言葉。彼女が最期に伝えた言葉。
この手紙を見る度に俺の中に渦巻く後悔。懺悔。悲愴感。
手紙をクシャクシャにに丸める。そこに自分の感情全てを詰め込む。
でも、それだけじゃ足りない。
目の前に流れる川。彼女と出会い、別れた思い出の場所。もう二度とここに来る事はないだろうと思っていた。しかし、あと1度だけ訪れたかった。
クシャクシャに丸めた手紙を力いっぱい込めて川の流れにぶち込んだ。けれど、丸めた手紙は空しく。そして儚く、水面に浮かぶだけだった。
「さよなら」
それだけ呟き、俺はこの場所を去った。もう絶対に、二度とここには来ない。来てたまるか。いや、もう来たくても来れなくなるかもしれない。
ぐちゃぐちゃに混ざった俺の中はその判断を拒んだ。どうせ答えを出しても同じ事。無駄な浪費は意味がない。そんな事をするぐらいなら、一回でも多く彼女に謝りたい。
目の前には大きな空が浮かんでいた。
「ごめんなさい」
そう言って俺の視界は途絶えた・・・。