第五話 駅前広場での激闘
燕谷力弥は受験生である。
受験生であれば予備校に通い、受験勉強に励まなければならない。力弥はバイトのない日は予備校に通い、人並みに勉強をするようにしている。この日も自転車に跨って、自宅に寄らずに高校から真っすぐに駅に向かった。彼の通う予備校は隣の市の繁華街にあり、そこに行くには電車に乗る必要がある。
その街には全国展開している大手予備校が立ち並び、このあたりの大学受験生が集う街なのだ。参考書を多く揃える書店もある一方で誘惑も多い。遊ぶ場所や買い物ができる場所が多く、勉強と息抜きが反転してしまう高校生もちらほらいる。
力弥は最寄り駅に隣接する大型商業施設の地下の駐輪場に自転車を停め、駅に向かった。改札を抜け、ホームに降り立つと力弥同様に予備校に向かう高校生の姿が散見された。よく見るとそのうちの一人は明星だった。
「よう、明星。お前も予備校?」
ホームで単語帳を眺めていた明星はびくりと肩を震わせると、ジトっと視線を横にずらした。そして小声で「げっ」と漏らした。すると、力弥が「げってなんだよ」と言って、明星の持っている単語帳を覗き込んだ。
「あ、これ俺も持ってるー、ていうか、予備校同じだったりする?」
「いや、お前の行ってる予備校知らないし」
「俺は八々木ゼミ」
「・・・同じく」
「マジか、全然気付かなかったー 今度一緒に勉強しようぜ」
力弥は明星と同じ予備校であることが妙に嬉しい気がした。なぜかは分からないが、気が付いたら明星に笑いかけていた。純粋に嬉しそうにしている力弥を見て、明星は反論する気にもなれず「いいよ」と素直に答えていた。
いつものように嫌がると思っていただけに力弥は拍子抜けした。逆に、ちょっと気恥ずかしいようなむず痒いような気持ちになっていた。しかし、すぐに気持ちを切り替えようと、「おう、サンキュ」とだけ言った。
すると、そこへ電車がホームに到着した。ドアが開いて降車する客を見届けると、力弥と明星は電車に乗った。並んで座れそうな座席はないので、二人はドアの近くで立っていた。この方が喋りやすいなと力弥は思った。
「明星はさ、志望校とかどうした?」
「うーん、家から近いし、蒼学狙いだけど」
明星は単語帳を眺めながら答えた。力弥はつり革に体重を掛けながら「ふーん」と上を向きながら相槌を打った。「そういうお前はどうなんだ」と明星が聞くと、「俺も同じだけどさ、学科決めてないんだよね」とぼやくように答えた。
すると明星が「まぁ、俺もだけど」と答え、志望校も親や先生が薦められただけだと付け加えた。正直、力弥も同じなのだ。蒼学こと、蒼海学院大学の理工学部のキャンパスは二人が乗っている路線沿いにある。家から通うなら立地は良い。
とはいえ、二人とも自分で決めた進路ではない。他人に薦められるままに決めた進路なのだ。そのまま進んでいいのだろうかと力弥はいつも考えていた。ただ、明星を見ているうちに、何かを変えられるという予感がしていた。
そう思って、力弥は視線を明星に移したその時だ。明星の表情が変わった。そして、明星はいつも右腕にしているブレスレットを左手で握っていた。何かの異変を明星が察知したのだと力弥は気付いた。明星が真剣な眼差しのまま力弥の顔を見ると、力弥はごくりと生唾を飲み込んだ。
「俺は次の駅で降りる」
明星は重みのある声をしていた。そこは予備校のある駅ではない。つまりはその駅の近くで怪物が出たことを意味している。彼の戦いは誰の記憶にもどこの記録にも残らない。世界がそれを秘匿する、ただ一つの例外を除いて。
力弥だけが明星の戦いを記憶し続けることができる。だからこそ、力弥は明星の戦いを目に焼き付けたいと思っている。たとえ彼の戦いの力になれなくても、彼を覚えていることはきっと意味があると力弥は信じている。
「俺も行くよ」
力弥は明星の肩に触れながら、真剣な眼差しを向けた。「危険だ」と明星が短く警告を促すが、「分かってる」と力弥は作り笑いをしながら答えた。すると、電車のドアが開いた。駅に着いたのだ。迷っている暇はない。
二人揃って電車から降りると、明星は自分のスクールバッグを力弥に押し付けた。そして「持っていてくれ」と言った。「ああ、気をつけろよ」と力弥はバッグを受け取った。「うん」とだけ言って明星はホームから改札階に続く階段を駆け上がった。
力弥は明星に少しは頼られているのかと思うと嬉しくなった。しかし、彼はこれから戦いの場に身を投じるのだと思うと、すぐに表情を硬くした。そして、明星より遅れて改札階に向かった。駅の改札を抜ける頃には遠くから人々の悲鳴が響いていた。怪物が出たのだとすぐに分かった。
*
駅の南口は駅ビルが隣接し、バス乗り場が並び、人通りが多い。一方で、北口は閑散としている。勇輝は改札を出ると北口の人目に付かない物陰に隠れると、変身をした。彼にはすでに怪物《《たち》》の位置が正確に分かっている。
そう、今回、怪物は二体同時に出現したのだ。こんな経験は勇輝にとっては初めてだった。それでも負けられない。絶対に人々を助ける。勇輝はそれが自分のしたいことだと言い聞かせながら、「やるぞ」と自分に発破をかけた。
駅の改札階から続く、バスロータリーの上の広場には見上げるような二体の巨大生物がゆったりと徘徊している。どちらもふくよかな体を揺らしながら歩き、地面を踏みしめるたびにズンと思い足音が響く。
一体は巨大な蛙のようだが、二足歩行をしている。巨大な腹と尻をオーバーオールのような服で覆い隠している。そして、巨大な口からはよだれが溢れ出し、唾液でベトベトになった舌をだらんと垂らしている。
もう一体も顔つきは蛙のようだが、色が赤い。そして顔の上には白髪、その白髪の間から二本の角がのぞいている。まるで赤鬼だ。こちらも二足歩行で歩いているが、足元がおぼつかないような歩き方だ。
赤い怪物は若い女性を見つけると嫌らしい視線を送り、そちらに向かって真っすぐにずんずんと歩き始めた。目をつけられた女性は悲鳴を上げて逃げ出そうとしたが、高いヒールのせいで上手く走れず、躓いてしまった。両手で体を引きずりながら、赤ら顔の鬼から逃れようとするが、先ほどまでのおっとりとした動きが嘘のように素早い動きを見せる赤鬼からは逃れることができない。
あわや赤鬼に捕まりそうになった瞬間、黒い影が駅舎の屋根から飛び出し、赤鬼の巨体を吹き飛ばした。ブラックドッグの姿に変身した勇輝だ。勇輝は女性を庇うように腕を伸ばし、赤鬼を睨みつける。赤鬼の動きが止まっているのを確認すると、「早く逃げろ」と女性に声をかけた。
女性はヒールを脱いで裸足になると、急いで駅舎の方に逃げ込んだ。周囲の人々も蜘蛛の子を散らすように二体の怪物たちから離れていく。これで戦いやすくなるなと勇輝は安心すると、指から禍々しい爪を伸ばした。
そして、立ち上がりかけた赤鬼に向かっていく。しかし、その時、赤い紐状の何かが勇輝の視界をかすめると、とっさに後方へ退いた。それは二足歩行をしている蛙、蛙男の舌だった。やつは舌を鞭のようにしならせている。そして、人々が逃げる際に落としたものを器用に舌で絡めては口の中に運んでいく。
勇輝が体勢を立て直している間に、赤鬼も体を起こしていた。巨大な怪物二体が並んで勇輝を睨みつけている。赤鬼はゴリラのように発達した巨大な腕を振り上げると勇輝めがけて振り下ろした。間一髪、勇輝は躱すが、躱した先には蛙男の巨大な舌が迫ってきていた。二体の怪物は連携が取れている。
勇輝の足に蛙男の舌が絡まり、勇輝の体は空中に舞い上げられたかと思うと、地面に叩きつけられた。「このままではまずい」と勇輝はこれまでにない脅威を感じていた。そして叩きつけられた痛みをこらえながら、上半身を起こすと蛙男の舌を両手の爪で切り裂いた。
蛙男が不気味な叫び声をあげると、勇輝は間合いを取ろうと背後に飛びのいた。まずはどちらかを倒さないと、二体同時に責められるのは分が悪い。こちらが僅かに慄いているのを見透かしたように、蛙男と赤鬼はニンマリと笑った。
「笑うんじゃねぇよ、キモいんだよ」
そう吐き捨てると勇輝は爪を限界まで伸ばし、真っ直ぐに蛙男に向かった。蛙男の攻撃は基本的には鞭のような舌だけ。舌の射程範囲は広いが、懐に入ってしまえば、その脅威も薄れるのではないかと判断した。
更に鬼の攻撃は大振りで見切りやすい。こちらが俊足で駆け抜ければ蛙男をすぐに始末することができる。勇輝のブラックドッグの姿は俊足と爪が大きな特徴だ。高く飛び上がったり、目にも止まらない速さで走ったりするのが得意だ。そして、巨大な爪で敵の体を寸断する。
今回もこの方法ですぐにケリが付くと勇輝は判断した。しかし、見込みが甘かった。蛙男の懐では舌の攻撃を受けにくいのは正しかった。しかし、奴のぶよぶよの体がただの脂肪の塊だと判断したのが間違いだった。
蛙男の肉塊は鋭い爪で切り裂かれるより前に弾力のある脂肪が包み込み、爪の威力を吸収していく。加えて皮膚は伸びるばかりで爪が入らない。「斬れない」そう言って勇輝が呆気にと取られていると、側面から重機のような赤鬼の腕が勇輝の体を吹き飛ばしていく。
「くそ、どうすればいいんだ」
植え込みに強か体を打ち付けられながら、勇輝は考えを巡らせた。そして、蛙男と赤鬼を睨みつけながら両手をついて立ち上がろうとする。蛙男は人すら丸のみできるような巨大な口を開くとだらだらとよだれをこぼした。
*
人々が広間から建物の中に逃げ込む中、力弥は駅舎から広場に出ようとしていた。ただし、明星の邪魔にならないように物陰から物陰へ素早く移動しながら、広場にいる巨大な怪物を見た。
「二体もいるじゃねぇか、あいつ、大丈夫か」
力弥が懸念した通り、明星は苦戦していた。会話をしているようには見えないが、二体の怪物は見事な連携で明星を翻弄していた。このままではあいつが危ないけど俺では何もできないと力弥は悔しがった。
誰にも覚えられず、どこにも残されないと知っていながら、体を張って戦っているあいつの力になりたいのに、何もできない。己の無力さに歯がゆい気持ちを募らせながら、明星の戦いを自分だけは網膜に焼き付けようとした。
明星が蛙男に一撃を決めようとしたが、その攻撃が決まらず、逆に赤鬼に吹き飛ばされてしまった。何とか立ち上がろうとしている明星の姿を見ていると、彼が体を打ち付けた植え込みの反対側に小さな男の子が震えてうずくまっているのが力弥には見えた。
明星が植え込みにぶつかったことで男の子の恐怖が頂点に達し、このまま隠れていれば良いものを、そこから逃げ出そうと植え込みの陰から身を出してしまった。その姿を怪物たちが見逃すはずもなく、巨大な蛙男は男の子に向かおうとしている。
明星もそのことに気付いて、男の子に手を伸ばそうとしたが、いつの間にか飛び上がっていた赤鬼はそのまま明星の体の上に飛び乗った。このままではあの男の子が蛙男に捕まってしまう。もしかしたら、あの巨大な口で食われてしまうかも。
そう思った時には、力弥の体は動いていた。担いでいたバッグを投げ捨て、力の限り走った。男の子は躓いてしまい、その場でうずくまってしまった。力弥は男の子の体を全身で覆いつくした。
少しでも、明星の時間稼ぎになれば、あいつが戦っているんだ、俺だって、このくらいは。
強がりだった。怖いに決まっている。冗談みたいな巨大な化け物が迫ってきて、怖くない人間などいるはずがない。もはや心臓は限界を超えたようなビートを刻み、いつ小便をもらしても不思議ではなかった。電車に乗る前にトイレに行って正解だったなと力弥は怖さを誤魔化そうと笑った。
力弥の恐怖は臨界状態だったが、何の見返りも期待せず、必死に戦っているあいつの姿を見ていたら、せめて子供を守る程度はしたい。あいつの助けになりたい。その純粋な気持ちだけが、恐怖の中にあって体を動かす原動力だった。
*
燕谷が危ない。勇輝は持てる力の全てで体を立ち上がらせることに集中した。するとじわじわと赤鬼の体が浮き上がる。
「うわあああああああああああああ」
勇輝が雄叫びを上げると、赤鬼は体勢を崩して後ろに倒れた。子供を庇っている力弥の背中に蛙男が巨大な口を開いている。二人まとめて喰らおうとしているのだろう。勇輝は持ち前の俊足で蛙男と力弥の間に体を滑りこませると、両手を開いて力弥を守った。
燕谷は勇輝が蛙男に立ちふさがる姿を見た。ブラックドッグになった勇輝の背中は広く、勇敢で、頼もしく見えた。小柄な彼からは想像もできない力強さがあった。きっと助かるそんな予感がした。
しかし、蛙男の口はそんな勇輝を軽々と包み込むと彼の体を丸飲みにした。口に含んだ彼の体をそのまま腹の中に押し込むと、「げえぇぇぇ」と盛大にゲップをし、法悦とした笑みを浮かべた。
しかしそれだけでは満足できないのか、燕谷と男の子の方も見つめていた。
*
力弥は子供を背中に隠しながら、蛙男に相対した。明星が蛙男に食われ、絶体絶命の状況だ。自分の力でこの巨大な怪物に勝つ手段などない。それでもやれることはやってやる。そう思って、子供を庇いながら蛙男を睨みつけた。今の力弥にできる精一杯の抵抗だった。
蛙男は人を一人飲み込んで余りあるほどに口を大きく開いた。よだれが滝のように溢れ、目が爛々と光っている。更に、蛙男の背後には赤ら顔の鬼が控えている。膝が笑い挫けそうになる気持ちを押し殺して、なおも力弥は蛙男を睨みつけた。
その時だった。蛙男の腹が不自然に膨らんだ。膨らんだというよりも、腹の中から尖った何かが突き出ようとしている。蛙男は突然の異変に混乱したが、すぐさま体の内側から突き破られる痛みにもがき始めた。
そして、体の内側から白い刃が突き出すと血しぶきが舞い、その刃が腹部からそのまま頭部に向けて蛙男の体を切り裂いた。力弥は吹き出る血しぶきと肉塊から男の子を庇うと、顔だけは蛙男だったものの方を向いた。そこには鋭い爪を持つ両手を高々と突き上げた明星の姿があった。
蛙男はただの肉塊と化し、すぐさま塵となって消えていった。蛙男の末路に激怒した赤鬼が明星の背後から向かってくるのが力弥には見えた。力弥が明星に声を掛けようとしたその刹那、明星は素早く上空に飛び上がり、気が付くと赤鬼の背後に立っていた。
二体同時では交互に攻撃を仕掛けてくるために不利を強いられていたが、一体だけになってしまえばどうということはない。そう言いたげに冷たい視線を赤鬼に送る。赤鬼は怒りの形相から恐怖に顔が歪むが、次の瞬間には目にも止まらない明星の攻撃によって赤鬼の体は八分割されていた。
「のしかかったお返しだ。重かったぞ」
明星は八分割された肉塊にそう吐き捨てると、力弥に視線を送った。そして、力弥が放り投げたバッグをちらりと見ると、高く飛び上がり姿を消した。怪物たちは倒された。奴らの体は塵となり、飛び散った血液すら跡には残らなかった。
恐怖と緊張の糸が一気にほどけ、力弥は尻餅をつくと息を吐いた。自分は生きているんだという実感と一人の犠牲も出ずに敵を倒せたという安心が腹から脳に向けて湧き上がる感覚がした。そして、後ろを振り返り庇っていた男の子の方を見た。
その少年は視線が定まらない顔で硬直していた。頭を打ったのかと不安になり周囲を見渡したが、物陰から覗いている他の人たちも同じだった。「これは記憶の改ざんが起きているってことか」と力弥はヒバリからの説明を思い出していた。
この場に記憶を保持している自分がいるのは居心地が悪い感じがして、力弥はその場を離れることにした。その際に、放り投げた自分と明星のバッグを回収すると広場を離れ、人気の少ない駅の北口に移動した。
北口階段を降りると、ちょうど降りた先に明星が立っていた。先ほどまでの激戦とは無縁だったかのように、力弥の訪れを待っている。彼の無事の姿を見て再び力弥は腹から言いようのない感覚が沸き上がり、嬉しさに満たされていた。
「お疲れ」
力弥もまた激戦後とは思わせないように、できるだけ軽い口調で明星にバッグを渡した。その際、彼の腕を見ると、細かい傷があるのが見えた。五体満足だが、あれだけの戦いだ、まったくの無傷というわけにはいかなかったようだ。
「サンキュ」
明星はバッグを受け取ると、力弥が少し表情を曇らせていることに気が付いた。そして、自分の右腕を見て細かい傷があることに気が付いた。「ああ、この程度ならすぐに治るよ。気にすんなよ」と何でもないように答えた。
「う、うん」
そうは言っても気になるものは気になる。すると、明星は話題を逸らそうと、駅舎の方を向いた。彼らの立っている位置からは駅のホームがフェンス越しによく見える。そして、見ると電車が止まっていて、動き出しそうにない。先ほどの騒動で、電車が一時運休しているのだろう。
「これは、しばらく電車は動かないな。多分、バスもだよな」
明星はうんざりするような声でそう言い放つと、力弥の方を見た。明星は戦いのことを忘れて欲しいのだろうと力弥は察すると、彼に付きあって、平静を装うように彼からの言葉に返事をした。
「予備校は間に合わないかな。どっか勉強できるところに入るか」
「うん」
明星はそう返事をして歩き出した。この近辺で勉強できる場所に心当たりがあるのだろうか。力弥は彼の後に続いて歩き始めた。その時、明星の後ろ姿を見ながら、力弥は明星が本当は戦うこと自体は好きではないと何となく気付いた。
明星は強力な敵を苦戦して倒したというのに、それを自慢しようとしない。むしろ、早く忘れて日常に溶け込もうとしている。それは彼自身がそうしたいのか、力弥を気遣ってのことかは分からない。
だが、力弥は忘れるつもりはなかった。例え、彼の腕の傷が癒え、明星自身が忘れようとしても、力弥だけは覚えていようと決意した。それは力弥だけが覚えていられるからではない、見返りも名誉も期待しない一人の男の勇気をこの世界から消し去ってはいけないと、ただそう思ったからだ。




