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ep6 シスターズ




  あれから俺に就いて呉れているヘイズル色の瞳を持つジーンに、父が亡くなってからどれ程クランベル伯爵へ感謝をしているかを機会を窺ってはレクチャーしていると、庭園の薔薇の蕾が色付く頃、やっと俺への警戒も解かれてきたようで、客間での居心地も良く成って来た。


 屋敷内では俺と知り合ってから、クランベル伯爵の金遣いが荒く成ったり、夜に出歩くことが多くなったので、俺が何か良からぬことを唆しているのでは?と懸念してたらしい。

 確かに俺が議員に成ってから、ウィングを用意して貰ったり、議会用にコートと靴やビーバーハットを貰ったりしたけども、其処まで高額では無かった筈だ。

 勿論、コートは約10ポンドくらいと決して安くはないけど。

 その分は、孰れ返金予定だし。


 夜、クランベル伯爵が出歩くのは、俺の全く預り知らぬ処だよ。

 だって俺は、ランプオイルや蝋燭を無駄に使いたく無くて、陽が落ちたら成るべく寝てるからな。




 俺と知り合う迄は、社交シーズンと否決したい法案がある時以外は、クランベル伯爵領で過ごしていたってジーンは話すのだ。

 ふむふむ、そうかそうか。

 俺は一言ジーンに云いたい。


 「知らんがなー。」


 言えないけどな。


 ジーンが話すには、クランベル伯爵は、優しい主人で、使用人たちから、とても慕われていると言う。

 特にジーンはクランベル伯爵の父親が遣っていた「捨て子院」名前が悪いと言うので、スティーブ・ホームに成ったけど、其処の出だったが13歳で退院しなければ成らなくなった折り、クランベル伯爵は自分のペイジボーイとして、ジーンを引き取って呉れたらしい。


 マジでクランベル伯爵への忠誠心は半端ない。

 13歳の若きジーンの前では、決してクランベル伯爵の悪口は言うまいと、俺は心に誓った。

 下手したらフルボッコにされる。



 

 『クランベル伯爵は優しいけども、悪人でも或るのだけどなぁー。』


 まあ、言わぬが花ってのが、世には侭あるってことで。










        ※※※※※※※※※※※※




 

 さて、何かとイベントの多い本格的なシーズンに向け、てクランベル伯爵は超多忙だった。

 手伝わされる庶民院議員の俺も含めて。


 本来なら貴族院議員は、もっとまったりしている筈なのに。



 10代目スティーブ・クランベル伯爵、正式に呼ぶと『スティーブ・ニコラス・コリガン・クランベル伯爵』は、マックス8世の頃にジェントリ(スクワイア)だったコリガン家の3男から、貴族に列せらた古い家柄なのだが、浮世の荒波を乗り越えて現在まで続いた家柄だ。


 家訓と言うかモットーは『危険は最小に』と言うモノ。


 現在、家族は3歳の嫡男スティーブンと28歳の弟スレイン大佐と母親のマーガレット伯爵未亡人がいる。

 伯爵家を継ぐときにスティーブン様はスティーブに成るそうな。

 現クランベル伯爵は次男だった為、嫡男の兄が亡くなるまでは、ニコラス・クランベル卿だったと言う話。


 クランベル伯爵の夫人は4年前、父親と共にブレイス帝国で大流行した風邪で2人して亡くなり、スティーブンはクランベル伯爵家の領地で祖母と一緒に暮らしていた。


 俺が知る限りクランベル伯爵は殆ど領地に戻っている気配もないけど、ぶらりフロラル王国へ旅には出て、俺の母や妹たちに襟元や袖口に着ける綺麗なレースを土産に買って来て呉れていた。

 お陰で我が家ではクランベル伯爵の人気がうなぎ登りだ。


 俺が我が家に招かないのは、部屋が狭いせいも或るけど、妹たちがウッカリとクランベル伯爵に惚れてしまわない為の予防でも在ったりする。


 クランベル伯爵は端整な容貌で気品ある佇まいなのだ。


 俺の可愛いシスターズは異性に触れ合う事は皆無だし、色男のクランベル伯爵に思わずときめいて、2人が切ない恋に陥らないよう俺も気を効かせたのだ。


 俺なりに純真なエルザとデイジーを色々と心配してる訳なのだよ。

 此れでも兄なのでね。




 弟のスレイン大佐は、クランベル伯爵の影響力を活かして、北カラメルのローフィールド自治領植民地で代理総督として赴任していた。

 スレイン総督は大佐でも或るので、軍の指揮も出来る権限を持つけど、クランベル伯爵家の当主命令なんだろうなと、俺も想像するのに難くない。


 スレイン大佐は、海軍の巡回業務をしているだけで、順調に階級を上げているのは流石だと、クランベル伯爵から説明を聞いて、兄弟2人の手腕に俺は舌を巻いた。

 既に弟のスレインで遣るべき海軍訓練の確認をし、その序に士官補だった彼を業務の度に、昇進させていたのだ。

 なんとも合理的な。


 実際アドミラルは、難しい実地試験もあったりして、陸軍と違って面倒な手続きも必要。

 陸軍の士官は、まあ育ちの良い方の名誉職らしい。



 そんな訳で、少しはアドミラル(海軍)らしくしようとするクランベル伯爵の試みを、海軍卿から議会に諮られた。

 実は海軍卿を創設したのも、つい最近だったりする。


 港の或る各自治体に人口から割り出した人数を出して貰い、日頃は治安判事が管轄する地方自治体の港湾関係の予備兵として治安維持に当たらせると言うモノだった。

 いざ、戦争に成ったら各軍港から、将校がキャプテンをしている軍艦へ集結させて、士官と共に乗船して貰う皮算用を立てたのだ。


 って、決まりなんだけど、矢張り集まらないのだよね。

 

 徴募に応じると貰える現金を増やしたりもしてみた。

 ロドニアでも各自治体で志願して貰い、日頃は川や海で民間の商船で仕事をして貰い、兵の維持費を安く済ませていた。

 しかしアドミラルの徴募に応じて働くより、商船や民間の船舶で勤める方が賃金が多いのだから、結局は水兵が集まらずにギャングのような強制徴募が無くならないのだと思う。


 いい加減、将官よりも水兵を常備しようず。



 王立アドミラル士官学校も少尉、中尉、大尉、少佐、中佐までの階級は購入出来るようにした。

 此れは各自治体出身の者の勧めが必要となる。

 当然、其処でリベートは発生するだろうけど、それは議会が判断する事では無いので、互いの交渉で決めて貰うと言う事らしい。


 つうか雛形は陸軍なのだけどね。



 何という世知辛い世界だろか。


 後は軍人年金と言うモノも創設した。

 水兵も下士官迄なら出世が出来るので、死なずに生き残って出世して欲しいと思う。


 此れで人攫い、、、。

 いや、強制徴募がなくなるなら、少しは平和になるのかな?

 軍備強化している時点で、実質の平和とは離れて言っているけどさ。




 そしてクランベル伯爵が手掛けた次のお仕事。


 足りない役職を増やしてみた。

 外務卿A(ゲルン語圏でヨーアン大陸中央)、外務卿B(ロマン語圏でヨーアン大陸の南部)、外務卿C(ルーニ語圏とクリイム教区以外の国でヨーアン大陸東部)+それぞれに副外務卿。


 Aはノーヴァ公国、ロイセン王国、オーニアス=神聖ロマン帝国、ポーラン王国、ギール王国など。

 Bはフロラル王国、ランダル王国、エスニア帝国、ポガール帝国、グロリア王国など。

 Cはルドア帝国、エーデン王国(他ノルン語圏三国)、オルハン帝国、など。


 近隣の小国、公国は副大臣が担当。


 後は美味しいと言われる植民地大臣も北カラメル、南カラメル、イラド方面、プリメラ大陸に分け、地域分けした各大使の部署も作り、通商交渉を専門にする商務庁も創設した。

 現役の植民地大臣の権益が減るけど、提案者であるクランベル伯爵が其の役職に居るので抵抗なく決まるだろう。



 議会も役職が増えるので一部の賢明な議員を除いて賛成多数で下院を通過した。

 後はモエイニング首相や閣僚たちがホワイト宮殿のクイーン・チェンバーに或る貴族院へ行き、貴族議員とアルバート4世に法案説明をすれば、今期は終了だ。


 庶民院はウエストカタリナ寺院に或る厳かな聖ヨーゼフ聖堂で開かれていた。



 やっと此れで、やほっい!俺も休みを取れるぜ。












       ※※※※※※※※※※※※※







 

 折角の休暇なので、俺は久し振りに自宅へ戻ってきた。

 慣れたフェンスを開けて階段を上がり、俺は青い真鍮の扉を開き、ホールへと入って行った。

 ホールの左手に或るウォールナットの扉を開けてパーラーの中を覗けば、エルザとデイジーとアランがダイニングチェアーに座っていた。


 「お帰り、チャーリー兄さん。」

 「お帰りなさい、帰宅は明日かと思っていたわ。チャールズ兄さん。」

 「お帰り、チャーリー兄さん。」


 「おぅ、只今、エルザ、デイジー、アラン。いやー、久し振りに、家でお茶を飲みたくてね。議会堂から真っ直ぐ帰って来たよ。母さんは?」


 「今、リリーと一緒に市場に行っているわ。」


 「えー?買い物なんかリリーに任せて於けば良いのに。父さんがいる頃は全部リリーたちに任せていたじゃないか。」

 

 「最近は市場での買い物が楽しいみたいよ。生活レベルが違う此処での付き合いは、母さんも気が張るから。それに外へ出る事も大切なのよ?リチャード兄さん。向こうの家にいた頃は、ギルドの奥様方から招かれて、外へと出かけていたモノ。」


 「そう、、か。大丈夫かな、母さん。」

 「リリーが一緒だモノ大丈夫よ。腕なんかリチャード兄さんより逞しいから。」


 「あっ、チャーリー兄さん、エルザ姉さん、2人共、母さんにはカールソンが就いて行ってたわ。だから大丈夫よ、チャーリー兄さん。ふふ。」



 そう言って、緩やかな癖が或る胡桃色の長い髪を二つに編み込んだデイジーが、ペールグレーの二重の瞳を瞬かせ、小さな白い両手で桜色の唇を軽く隠して笑った。


 12歳に成るデイジーは近所の教会で姉と共に読書会へ参加したり、ウィルソン・カステル議員が後援しているニューラン牧師の主催している福音主義のコミュニティへ出掛けているそうだ。

 エルザは自分から出掛けて行くタイプでは無いが、妹のデイジーは外交的なのだ。

 どちらかと言えば、活動的な父に容姿を含め似ているかも知れない。


 我が家は、国教の新教徒であるが福音主義と言う訳では無いけど、共に行動していたウィルソン・カステル議員の影響を受け、元々は祖父が国教会の牧師だった為、父も信仰に厚い人だったが、より聖書への拘りが強くなり、周囲からは、敬虔な信仰心を持つ家族に見えて居ただろう。


 まあ、俺以外は確かに信仰心の厚い家族なのだけどね。


 俺の場合は母の目があるから形式だけは繕っているけどね。

 そんな中でも人と接する事が好きなデイジーは、ニューラン牧師の遣る慈善活動に熱心に参加して、同世代の子達や母親達と救貧所にいる人達へ衣服などを差し入れる為、教会でバザーをする手伝いをしている。


 我が家自体が苦しい状況だったりするけどね。



 俺は、ニューラン牧師やウィルソン・カステル議員は『善き人』過ぎて、少し苦手なのだ。

 うーん。

 何故だろうと俺は考えてみて、大学に入学してから気付いた。


 騙しているような罪悪感を強く感じてしまうのだ。

 



 俺は、なんとなく家族とは関係が悪くなるような気配を無意識に感じて、信仰に対する事は敢えて考えて居なかったのだけど、大学で体系的に神学を学ぶと自分の中で何かが違うと気付き、哲学の書物を読んでいると、新教に対しても疑念が出てきた。


 それにまあ、俺が墓に入るまで忘れて於きたい封印事項もあるしなあ。



 そして大学を卒業して父が遣っている事を手伝うのに躊躇いと人生に迷いが出来て神学から史学へと専攻を変えていったりもした。


 父が倒れたりしたのは、そんな俺への罰か?

 って、俺も後悔したりしたけど、まあ、一度離れてしまった思いは元には戻らず、今は此れ以上、母と波風立てずに暮らして生きて行きたいので、形だけは国教徒でいるのだけどね。

 

 それに此処ブレイス帝国で生きるには、国教徒でいないと制約が多くて暮らし辛いからさ。

 かと言って無神論者でもないのだけど、母達のように(しゅ)へ真摯に祈りを捧げたりもしていない。


 主の御心は不信心な俺には正直言って分らない。



 似ていない様で何処か同じ空気を纏って、金色の髪をしたエルザと胡桃色の髪をしたデイジーは表情を曇らせ、最近多くなった農園から出てきて職を探して救貧所付近に集っている人達の話をしていた。



 「チャールズ兄さん、領主や地主に農地を奪われて稼げないから、ロドニアや他の都心へと出て来たらしいわ。」


 「ああ、新しい農業の遣り方が東部で取り入れられたから、農地を集約しようとしているんだな。元々は空いていた場所で農業をしていたから、地主たちは其れを辞めたんだね。まあ、領主や地主は広い農地が必要だから、タダで農地を使用が出来ないようにしたかったんだろう。請願が多く成れば、議会でもその内に取り上げられるだろうな。」


 「では、規制して呉れるのかしら?」

 「いやいや、議員は地主が殆どだよ?エルザ、デイジー。規制なんて無理だよ。」


 「出て来た農家の人たちは、どうなるのかしら?救貧所には働ける人達は入れないし、入れたとしても一週間の賃金はパン代以下の仕事しかさせて貰えないモノ。」


 「ホントに少ないわ、エルザ姉さん。家族と一緒に来てる人もいたのよ。幾ばくかの資金を持っている人も宿に泊まれないし、部屋を借りるにしてもロドニアは部屋も少ないし、普通の所は紹介も必要だもの。」


 「まあ、手工業の経営者などが声を掛けるだろうし、鉱山や新たな植民地に向かう人達を募集するだろう。心配しなくても彼等も何とかなるよ、エルザ、デイジー。我が家みたいに借金が或った家でも何とか成って居るんだから。」


 「チャールズ兄さんは、もう、、、。私達がこうして居られるのは、父や善き師ニューラン牧師やウィルソン・カステル議員との縁を繋いで下さった主のお導きに寄る奇跡なのですから、もう少し謙虚に考えてください。」


 「チャーリー兄さんは昔から投げ槍なのよね。」

 「ハイハイ、エルザもデイジーも俺が悪かったよ。仕事で纏める事が在るから、3階に上がるよ。」



 姉妹2人に責めるような態度に、俺はアタフタとその場から逃げ出した。

 ウォールナットの扉を開きホールへ出て、奥に或る階段を登って階上へ向かった。



 全くさ、俺に何を期待しているのか、エルザとデイジーは。

 俺は只のクランベル伯爵の紐付き新米議員だよ?愛らしい妹たちよ。



 農民たちが田舎を離れてロドニアに来た原因は近代農法とか何とかのせい。


 新たなクローバー農法は、今までの3分割の農法と違い、農地を4分割にして休耕地の代わりにクローバーを植え、耕地ごとにかぶ→大麦→クローバー→小麦をずらして、4年周期で輪作するモノ。

 今までは、冬前には餌が無いので屠殺していた牛や豚をクローバーや蕪の農地で飼うと一年中飼育が出来、その家畜の排せつ物が肥料に成り収穫率が劇的に上がったのだ。


 それが大規模な農地になる程に利益も上がるので、土地を貸していた契約農民を追い出して、地主たちや資産を持つ独立自由農家たちは農地集約して行った。


 


 妹たちの反応が怖くて言えなかったけど、庶民院で通った志願兵の徴募で、少しは失業者を吸収出来るだろう。

 困窮している人を船に乗せるのかっ!

 って、エルザとデイジーには嫌な顔をさせてしまいそうで、只でさえ低い俺の評価が一段と下がりそうだったので告げるのを回避してしまったのだ。


 女性の方が住込みメイドの働き口があるので、未だマシかな。

 全く2人共父に似て優しい性格だと思うよ。

 俺には何故か当りが強いけどさ。

 ホントなんで何だろう、シスターズの心と秋の空かな?

 反抗期だと思って於こう。



 そう言えば、エルザが執事のカールソンとごっついメイドのリリーとの仲が良いと話していたな。

 我が家は、使用人同志が婚姻しても手当は今の侭2人分支払うから安心して婚姻するように、エルザからカールソンへ伝えて貰おう。


 母が、市場に行ったと言うのに俺は驚いて、エルザに話すのを忘れていたよ。


 カールソンは俺が生れる前から勤め始めて現在は36歳で、リリーは13年勤めて22歳に成る。

 13年前のリリーとカールソンは親子みたいに見えていたのに、今じゃリリーの恰幅が良くなって歳が変わらなく見えてしまう。


 父が倒れた時、金銭の関係で6人の使用人たちに辞めて貰い、現在残っているのは40歳に成るハウスキーパーのサンドラとリリーの後輩に成る16歳のメイとコックのエバ25歳とベイカーのカラ30歳、キッチンメイド見習のイルマ13歳、下男のユーリー13歳である。


 勿論、俺は母の希望を100%叶えた心算。


 特にサンドラは御主人を1748年の冬に流行った酷い風邪の所為で亡くし、子供も居なかった為、母から引っ越しても是非とも雇って欲しいと頼まれたのだ。

 同じ頃、母も両親と兄を亡くしているので、サンドラには同情的である。

 母の家族は、ロドニア郊外に店を持つ小金持ちの古着の仲買人で在ったけど、跡は弟が継いだが、俺も母方の祖父母が亡くなってからは、母方の方とは縁遠くなっていた。


 元は庶民であった母は、父と婚姻してから初めて多くの使用人たちを使うように成り、驚いたらしい。


 俺は13歳の頃から寄宿舎暮らしだったので自分の事は自分で出来るし、その方が自分のテンポで動けるので気が楽なのだけど、クランベル伯爵邸では一応、俺の従者らしいジーンや若干未だ距離の或る使用人達に囲まれる日々で、自宅に戻り見慣れた皆の顔を見てホッとした。


 俺に当りが強かったシスターズ。

 上のエルザは母さんの余所余所しい態度が収まるまでは、類似した態度を取るだろうけども、下の妹デイジーまで俺に冷たい態度を取るとは。

 こういう時は、俺が何かを忘れている時なのだけども、、、。

 議会で多忙だった事もあって俺の脳が働いて呉れない。


 それが何かを想いだそうとアームチェアーに座って瞼を閉じて考えていると、、、。


 俺は心地良い微睡みに誘われていた。

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