追放なし初期ブーストなしの処女作品、2ヶ月でブクマ100行きました 〜なんか書きたい欲だけの初心者がいわゆる底辺作家を脱するには?〜
お読みいただきありがとうございます。
もしよろしければこのエッセイに対して評価や感想や文句をよろしくお願いします。
ありがたいことに(実質)処女作品で2ヶ月程度の間にブクマ100を達成しました。俗にいう底辺卒業です。私はこの表現が好きではないので極力使わない方向でいきます。タイトルに使ったのはなんか目につくかなぁと思ったからです。
なろうの連載に関しては完全処女作品です。他のサイトでは数年前に少しだけ出しておりました。
簡単に宣伝しておきます。ジャンルはハイファンです。
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かつて最強と呼ばれた男は前世の知識と共にTSお嬢様を満喫するようで
https://ncode.syosetu.com/n2412hc/
ーーあらすじ抜粋ーー
私、前世は最強の男と呼ばれていました。神様と戦って敗れた結果、TS転生しました。
お嬢様に転生したので、守られるように生きようと思います。
それはそうと、魔法は使えるようになりたいし、最低限の体力はいるし、あと前世ハマっていた小説の続きは読みたい。
バレたら面倒なのでメイドや友達が見ていないうちにっと……少しやらかすことはあるけれど、バレていないと思います。……ですよね?
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かつて最強の男がお嬢様になって、前世の知識も使ってはちゃめちゃするお話です。TSものですね。
もしよろしければブックマーク、評価していただけると嬉しいです。
宣伝はこの辺にしておきます。
まず現在までの経緯についてお話しします。
経緯としては以下のものがあります。順に話します。
1. なんか思いついた期
2. とりあえず書くか期
3. 投稿してみる期
4. 傾向掴めてきた期
5. ありがたいことに100超えた期
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1. なんか思いついた期
この小説を思いついたのはとある友人からの何気ない会話です。
「どうやらTSが流行っているらしい!」
「まじ!? かいてみるか!」
そういうノリで描いてみることにしました。数年前に一巻分ほど書いて投稿前に頓挫した作品を除けば処女作品です。
どうせならなろう受けする小説を書きたいものです。そこで、TS、最強、転生という観点で何か書こうと思いました。あと自分の好みである、ゆるゆる生活させようと考えました。いわゆるスローライフに近いものですね。
現在大流行甚だしい追放にしなかったのは追放させると可哀想だからですね。単純思考です。乙女ゲームなんて知らねえ、よって悪役令嬢はなし!!!
しかし、TSしてゆるゆる生活させるのはいいものの、そこに転生と最強という観点をどのように組み込むかを考えました。
安直に現実で男が死んで異世界で力を与えられた女になるのも良いのですが、私個人の意見として、急に異世界に転生というのに設定的なめんどくささがありました。そこで、異世界から異世界、かつ時代もそこまで遷移させないという方針を取りました。また、自分の中の魔法理論上、チートをもらって急に強くなる、という構成に少し厳しさがありました。やろうと思えばできそうですが。
そこで男が客観的にみて強かったという事実がある状態の話にしました(転生の時点でチートだという言葉は聞こえません)。
内容が決まったのでタイトルを決めましょう、はい決めました。
内容をそのままタイトルにする方が売れやすいとのことなので、内容そのままにしましょう。
『かつて最強と呼ばれし男は前世の知識と共にTSお嬢様を満喫するようです』
非常に安直で、さらになろうらしい、良さげなタイトルだと思いました。一方で、語尾に古臭さ、そして少し遊びが足りないように感じました。そこで、少しこのタイトルを弄りました。
『かつて最強と呼ばれた男は前世の知識と共にTSお嬢様を満喫するようで』
私目線だと、古臭さが消えてかつ遊び心を忘れない、ゆるりと完璧なタイトルになりました。色々なタイトルが並んでいたときにこのタイトルは目立ちますね。ええ、絶対立ちます。いい意味で目立ちます、最高です。
2. とりあえず書くか期
そうは言っても、普段転生ものは読むこともみることもありません。強いて挙げるならば「無職転生」、「転スラ」と「はめふら」を見た程度です。読んではいません。
さらに言うならば、TSメインの本は読んだことすらありません。
とりあえず、事前にリサーチした結果だとなろうはスピード感が大切だそうです。さっさと転生させましょう。何事も変に凝らずお手本通りが一番です。考えなくていいので。
次に主人公を一歳にしました。
なろうで成長物語は難しいぞ、と誰かが言っていた気がするのですが、「無職転生」に感化された自分としては、やはり成長物語を書きたいものです。まあ最悪ネタが尽きたところで時間軸いじればいいし。
そこからは、のらりくらりと主人公が成長しております。
TSの成長物語という設定にして問題だと思ったのが、主人公以外のヒロインを登場させるのがしばらく難しいこと、また主人公がしばらく弱いこと。前者は技量で解決できる問題ですね。日々執筆して腕を磨きましょう。
3. 投稿してみる期
2話できたので、投稿しましょう。いや、明らかに準備不足ですね。あらすじも適当だし(あらすじはしばらく投稿してから丁寧にしました)。
しかし、これには非常に重要なわけがあります。
私はこの小説の世界を昔から思い描いていたわけではありません。なんなら2日で考えました。
どこからか湧き上がる、私の小説はおもしろい、という圧倒的な自負はあるのですが、ウケるかどうかは正直分かりません。書きたいテーマはあるのですが、この世界を絶対に描きたいという想いは当時ありませんでした。どうせなら、ウケのいい世界で自分の書きたいテーマを書きたいわけです。
そこで、果たしてこの小説はウケるのか。ということが知りたかったのです。
また、正直TSに関してはまだまだ無知な点も多く、需要と供給を図るという発想のもと、投稿した次第です。
結果から言うと、この小説には需要があるらしい、と言うことがわかりました。
はじめて投稿したときに、一気に二人くらいのブクマと評価がついたのです。PV数も悪くありません。ありがとうございます。
4. 傾向掴めてきた期
ウケることが分かったので書いていました。初めの5話くらいは1日1投稿をして、以降は週3になったりしだいに週1になったりです。
投稿していくうちに色々と傾向が掴めてきました。
まず、私の小説にはどうやらパソコンからの閲覧が多いようです。ここから中高生以外の閲覧者が多い、もしくは家に帰ってから自宅のパソコンで閲覧していただいている、と予想しました。
そこで、投稿時間を少し夜遅く、かつ週末メインにしました。登下校時間には合わせない、ということですね。
次に、ブクマが良く伸びた日を確認すると、どうやら番外編がよく伸びていました。不思議に思い、友人Kとも話し合いました。
話し合いの結果、どうやら単純に主人公がすごい話、主人公の凄さを客観評価する話がよく伸びていると言うことが分かってきました。理由がわかると単純ですが、この法則性は本編、番外編という枠を超えるということを知れたのはいい発見です。
まあだからといって露骨に路線を変更するわけではないのですが、方向性を決める指標としては使っていけそうです。
5. ありがたいことに100超えた期
本編19話、番外編含め25話、文字数5万程度にしてありがたいことにブクマ100をいただきました。日々感謝しております。
これからどうなっていくのでしょうか。伸びやすくなるのか、伸び悩むのか、それは分かりません。されど私ができることはおもしろくなるように創意工夫を凝らして執筆することだけなので、頑張っていこうと思います。
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ありがたいことに、初期ブーストもチートも追放ももう遅いも正ヒロインもなしにブクマが100超えしたのですが、これは100%私の実力だと驕るのはいかがなものです。ある程度、物事には理由があると思います。そこでどうして比較的スピーディにブクマ100超えたのかを簡単に分析してみました。なお、俺の方が早く行ったぜ、という方は是非ともアドバイスをください。
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そこそこ見てもらえていることの原因としては、大きく以下の4つ+αが挙げられると思います。
0. ハイファン
1. タイトルが秀逸
2. そこそこ認知度、需要のあるタグ
3. 一応まともな文章
4. 見所をきちんと作っている
順に話します。
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0. ハイファン
読者が多いです。見てもらえる機会が多いです。ランキング入りは難しいですが。
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1. タイトルが秀逸
秀逸でしょ。
まじめに書きます。
文字数にして33文字、副題なしの説明的タイトルです。流行るため説明的なタイトルにしたく、ただ説明文にはしたくない。なろう的なもの「〜な件」「〜なんだが」「します!」「〜のつもりが〜」も嫌です。ほんとに流行るのかな、このタイトル?
それを解決しようと考えた結果、こうなりました。「お後がよろしいようで」的なノリで少し上品さもあるのではないでしょうか。
この作品らしいタイトルですね。ありきたりなタイトルばかりが並んだ際に、しっかりと目につくタイトルだと思うのですがいかがでしょうか。
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2. そこそこ認知度、需要のあるタグ
個人的にこれが一番貢献してくれたかと思います。
現在のタグはこちら
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異世界転生, スクールラブ, 日常, 青春, 異能力バトル, 冒険, スローライフ, 学園, ほのぼの, 魔法, 転生, TS, 女主人公, お嬢様, 主人公最強
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OR検索だとなろうハイファン読者の八割は抑えられるでしょ。このタグ群。
流行りたいなら流行りには乗れ、ということですね。
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3. 一応まともな文章
なろう、文章がやべーやつが多すぎないでしょうか。
文章力については私もまだまだ改善していかないといけないのですが、おそらく全体の底辺作家の中ではそこそこまともな文章だと思います。せめてwordに指摘されるところは、わざとでない限り直して……点は6個だぞ……
あと、なろうらしく執筆と言うことも努力しております。改行多め、スペース開け改行もしばしば、セリフ前後に空白行などです。
これに関しては、その方が端末で読みやすいっぽいのでしたがっています。ただランキング作品でも、もっと空白が多かったり少なかったりと千差万別です。なのでこれと言ったルールはないです(もしありましたらご教授ください)。空白はある程度多い方が読みやすいらしい、ということを念頭に置きつつ、自分の中でルールを決めて統一すればいいのではないでしょうか。
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4. 見所をきちんと作っている
まだまだ拙い自分の文章です。おそらく山も谷もなくのらりくらりしていても皆さん疲れるでしょう。疲れる文章をネット小説で読もうとは自分は思いません(圧倒的におもしろい小説を除いて)。
そのため、きちんと各回にオチ、数話ごとに主人公の見せ所を見せています。ついでに、他人からの主人公のリスペクトも忘れません。それと後々まで引っ張っていくであろう設定もチラ見せして期待を煽ることもしています。
こういう話できちんとブクマをいただいているのでこの戦法はおそらくブクマをいただくという点では正解なのだと確信しています。
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ここまではおそらく確信的にブクマに繋がっているであろう事柄を話していました。続いてはおそらくブクマに繋がっていて欲しいという、私の努力についてつらつら述べておきます。
箇条書きで並べるとこのようになります。
1. 複雑な設定をそこまで書かない
2. タイトル、あらすじには気をつける
3. 自分の拘りどころ、妥協ポイントを考える
4. あくまで読者に忖度する
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1. 複雑な設定をそこまで書かない
自分の中で設定を練ることはした方がいいのかも知れません(自分はまだそこまでしておりません)。ただ読み手はそれを理解するのがしんどいです。有名レーベルから出版されていると言った、おもしろいことが担保されている作品ならば読むでしょうが、ど素人の難解な底辺作品なんて読みません。かの有名なコナンドイルでさえ、ホームズが爆売れしたのにもかかわらず彼の歴史小説は難解さ故かホームズほど売れていないのですから、我々ならば尚更です。
難解な世界観の小説は人を選ぶので、ただブックマークが欲しい人は難解な設定に酔いしれず深く考えることなく読める文章を書くべきなんです。そんなことをいいつつも、あまりにも幼稚な文章を書くのはプライドが許してくれませんので、私は難解でない文章、ということを心がけています。どうしても設定が必要な時は小出しにしています。
まあ、それでも設定を書きまくってやる、という方は技量で頑張ってください。「終末な……」などの圧倒的世界観の作品も私は好きです。
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2. タイトル、あらすじには気をつける
あらゆる人が言っていることなので省略。
私の小説のタイトルには自信があるので、ケチがある人は感想スペースで喧嘩しましょう。あらすじに関しては自信がないのでアドバイス頂けると喜びます。
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3. 自分の拘りどころ、妥協ポイントを考える
私のこだわるのは語感です。これは終始徹底しております。もっといい語感の表現はないか、台詞回しはないか、という観点においては要要チェックしております。この観点で他小説と差別化を図りたい、と思っております。一方でストーリー整合性、緻密な伏線などに対しては語感ほど拘っておりません。読者需要と練る時間とを考慮して妥協します。
各自それぞれ何かあるでしょう、こだわりポイント。なろうと言う舞台に順応しつつ、されど自身のこだわりを押し通していきましょう。その方がかくの楽しいですから。
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4. あくまで読者に忖度する
正直ブクマ稼ぐだけならこれです。
私の好きな小説で、勝ちたければあくまでも他人のフィールドに乗った上で自分の戦い方をしろや、という趣旨の言葉があります。まさしくなろうもそれだと思います。自身の作品観ガーとかいう人はお好きにどうぞ。圧倒的技量で皆を唸らせてください。応援しています。
私は「TS」というフィールド内で、「主人公最強」という忖度をしつつ、自分のかきたいように書くことにしています。一応付け加えると、忖度しているからといって自分の作品をつまらないと思っていることは一切ありません。このテーマで最高におもしろい作品を目指して日々執筆しております。
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最後に、あまり参考にはならないですが、今考えている私の今後の課題、というより次にすることは以下の通りです。
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1. ランキング作品に目を通す
正直、ヘドが出るほど自分と相性が悪い作品はいくつもあるのですが、ランキングに乗るのはそう容易ではありません。超悔しいですがそれらの作品にはそれなりの理由があるのは事実です。なのでそれらを頑張って読んで傾向等を掴みたいところです。いやー、追放しすぎ、悪役令嬢多すぎ。
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2. 地の文強化
自分の小説の会話率を見ました。驚異の50%でした。多すぎ。どうやら、有名作品は30%~40%が多いようです。見習っていきましょう。
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3. 広報活動に力を入れる
これに関してはそこまで期待はできないのですが、Twitterなどを使って流行らせていきたい所存です。流行るといいな。
お読みいただきありがとうございます。
もしよろしければこのエッセイに対して評価や感想や文句をよろしくお願いします。