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星間特急 はてなし  作者: 池 楓太
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Interstellar Express Endless

応募作品は初めてです。応募までに十万字届かなくても頑張ります。

 旅は道連れ世は情けとはよく言ったものである。ある人は愛を誓い合った大切な人と、ある人は血を分けた家族と、ある人は絆を交わした友人と。旅とは非日常である。そして、変化の境界線となるだろう。これは、一人の青年がほんの少し変わるお話。


 

 深夜二時。一人の青年が、そこそこ大きい駅に忍び込んでいる。青年の名は、宇憧 星。宇宙の宇にひとみ、そしてほしと書いて「しょう」と読む。現在無職。不況のあおりで職を失った青年である。

170センチメートル、ミリタリーウエストバッグ水筒やらなんやらの旅行道具を一式詰めて、マウンテンパーカーとトレッキングパンツに身を包むその男の子は好奇心から異世界に行ってみたいと思っていた。



人のいない日常の場所は異世界との境界線になるという、良くある話をネットで耳にして、彼はわざわざこんな駅の改札前にいるのである。

ここは、既に使われなくなった鉄道の駅。立派な建物で、以前は周辺地域への接続駅として栄えていたが、利用者が減り続けた今では深夜営業はしていない。建物の中も明かり一つ点いていない。


「えっと、ここで待てばそのうち変な人間がでて……、そんでもって無事異世界とうちゃぁく!って流れだったよな。何も起こんねぇけど。」




しかし、人っ子一人いるわけがない。残念、よし帰ろう。

そう思ったその時、駅のホームから警笛の音が鳴った。ブレーキ音がして、宇憧は何かが起きたことを察する。


「おいおいおいおい! 噂どおりだ! やっぱなんか起こんじゃねぇか!」


同時に高揚感の昂ぶりを感じながら男は一人で駅のホームへ駆けだした。


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