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伝説の魔女 ウェンディ
マンドレイクを引き抜いたレミットは意気揚々と村の端へ歩く
古くなってはいるが立派な家が見えた
家の周辺に足場が組んであるのが見えるので家の修繕でもしているのだろう
レミットはそんな事情など構わず魔女の家の玄関扉に走り込みノックを連打した
ドアの鍵が自動で開く
その仕組みはレミットには分からない
ただこの家は面白い挙動をする
それが兎に角面白くて好きだった
出てきたのは仮面の女だった
『やあまた来たか少女よ』
「とでも思っていたのか?」
『何か良いものを拾ったようだね?さあ入ると良い』