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魔女の仮面  作者: 御影
出張
25/30

誰やねん

高速列車の内装は豪華なものだった

それに海底トンネルの壁は透明で天然の水族館のようだ

イカの群れがキラキラ舞っている


「おお、サメの群れに追われているのか。」


ロン氏は録画機を分解している


「海の中を撮ってみるのも面白そうではないですか?」


「そうですね、フィルムも余っていますし。あぁそう言えば昨日この前の戦いを現像したんですよ。見てみますか?ティナさんがボコボコに殴られるシーンがお勧めですな。」


「やーめーてーくーだーさーいー!」


フィルムを巻いたようなものをロン氏は取り出し

それをティナさんは奪おうとする

8mmのテープみたいな感じだな


「もうすぐ本土に上陸します。夕刻には王都に到着しますから、そこでお見せしましょう。」


本土に到着するとすぐに駅があった

すかさず俺は列車から飛び降り線路を殴りつける

と見せかけて中継機の設置してウェンディとの交信だ


「もしもし。こちらアレン。ポートウェルチに到着。」

「予定通りだねアレン君!そんなことよりアーティファクト同士を電波で繋げてみたぞ!それに」

「すみませんウェンディ様。列車が動き出してしまうので少々お待ちを…」


俺は急いで列車に乗り直した

駅のたびに線路を殴らねばならぬ


「そっちで作ってもらいたい回路が有るんだ。」

「魔術回路のことはよくわからないんです。せめ図が有れば…」

「何を一人で話しているんです?」


個室に戻るとティナさんが話しかけてきた

ロン氏は録画機に目を当てて動画を見ているようだ


「ウェンディ様と話をしています。ここからでも繋がるみたいですよ。」

列車の中だと言うのに電波がよく通るものだ


「えと…本当に?その道具ちょっと貸してください。」

「ええどうぞ。」


ティナさんにトランシーバーを渡す

「ん?どうしたアレン。声の次は映像を送るのだろう。そっちでも周波数変調の受信機を作ればいいだけじゃないか!」

「うわ!ウェンディ様です!どうやってこんなアーティファクトを作ったんですか!」

「誰やねん」

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