誰やねん
高速列車の内装は豪華なものだった
それに海底トンネルの壁は透明で天然の水族館のようだ
イカの群れがキラキラ舞っている
「おお、サメの群れに追われているのか。」
ロン氏は録画機を分解している
「海の中を撮ってみるのも面白そうではないですか?」
「そうですね、フィルムも余っていますし。あぁそう言えば昨日この前の戦いを現像したんですよ。見てみますか?ティナさんがボコボコに殴られるシーンがお勧めですな。」
「やーめーてーくーだーさーいー!」
フィルムを巻いたようなものをロン氏は取り出し
それをティナさんは奪おうとする
8mmのテープみたいな感じだな
「もうすぐ本土に上陸します。夕刻には王都に到着しますから、そこでお見せしましょう。」
本土に到着するとすぐに駅があった
すかさず俺は列車から飛び降り線路を殴りつける
と見せかけて中継機の設置してウェンディとの交信だ
「もしもし。こちらアレン。ポートウェルチに到着。」
「予定通りだねアレン君!そんなことよりアーティファクト同士を電波で繋げてみたぞ!それに」
「すみませんウェンディ様。列車が動き出してしまうので少々お待ちを…」
俺は急いで列車に乗り直した
駅のたびに線路を殴らねばならぬ
「そっちで作ってもらいたい回路が有るんだ。」
「魔術回路のことはよくわからないんです。せめ図が有れば…」
「何を一人で話しているんです?」
個室に戻るとティナさんが話しかけてきた
ロン氏は録画機に目を当てて動画を見ているようだ
「ウェンディ様と話をしています。ここからでも繋がるみたいですよ。」
列車の中だと言うのに電波がよく通るものだ
「えと…本当に?その道具ちょっと貸してください。」
「ええどうぞ。」
ティナさんにトランシーバーを渡す
「ん?どうしたアレン。声の次は映像を送るのだろう。そっちでも周波数変調の受信機を作ればいいだけじゃないか!」
「うわ!ウェンディ様です!どうやってこんなアーティファクトを作ったんですか!」
「誰やねん」




