電撃耐性を得たと言える
飛んできた俺を見てティナさんはすかさず魔術を行使した
「やっぱりこんなのアレン君じゃない!」
ティナさんが叫びながら放つ稲妻は俺の体を焦がす
けどそれは俺の体を破壊するほどのものではなかった
焼けた体を再生しながら俺はティナさんに近づいていく
「なんなの!寄らないでよ!」
「貴方の言う通り、アレンさんは亡くなってしまいました。私はアレンではありません。」
「その体を開放させてみせます。あなたは彼を冒涜しています。」
「この体は開放しましょう。ただ彼の記憶が僅かながら残っているのです。その未練を片付けたあとにね。」
ティナさんは訝しげな顔をしてから倒れた
ロン氏が背後から手刀でティナさんの意識を刈り取ったのだ
俺じゃなければ見逃していたね
「ちゃんと話を伝えたほうが良かったのではないですか?」
「まずは宿へと向かい、そこで説明をします。ここでは目立ちますし、アレン(仮)さんが居ないところで話をしたほうが良さそうです。」
そもそも話は終わらせておいてほしかったよ
ティナさんのことはロン氏に任せた
むしゃくしゃしていた俺は宿に到着してから夜な夜なウェンディと話をした
こちらの世界の録画装置についてだ
特に映像信号について勉強させてもらった
振幅変調での画像送信について伝達しておいた
朝食は海産物のバイキング
ビジネスホテルのご当地メニューという感じである
俺としては思わぬ美味に舌鼓となる
食えば食うほど体が強くなっていくのを感じる




