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小脇は宇宙である
カラスが集まってきた
奴らは死体をついばみながら増殖しはじめ またたく間に大群となった
どう考えても異常な光景だ
「ヤットアエタナ…ウェンディ…」
カラスの大群が飛び去り黒い生物が現れる
「私は君なんかに会いたくなかったがね」
「ツレナイジャナイカ…コノバショモシルコトガデキタ。…ツヨガリモソコマデダ」
「強がりだって?時間稼ぎをしているのはそっちだろう?必死でカラスを飛ばして上司に報告かい?」
仮面の女から稲妻が放たれ黒い生物に直撃する
一撃ではない 無数の稲妻だ 黒い生物は膝を付きながら笑う
「ハハハ…ムダナコトヲ……は?」
俺は全身のツタを伸ばし全てのカラスを捕獲してやった
しかも一匹ずつ締めていく
「ウェンディ様。今夜はカラスのスープでしょうか?」
「カラスは不味いから一人で食ってなよ」
仮面の女が小脇から宝石を取り出して黒い生物に投げつけると宝石に生物は吸い込まれてしまった
ポ○モンかな?
「ソンナ…ハンソクデハ…」
「話は私の家で聞かせてもらう」