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【完結】善人のおっさん、冒険者を引退して孤児院の先生になる 〜 エルフの嫁と獣人幼女たちと楽しく暮らしてます  作者: 茨木野


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47.善人、別荘へ向かう準備する

いつもお世話になってます!



 クゥから海辺にある別荘をもらった、その日の夜。


 子どもたちを寝かしつけた後、新校舎1階のホールにて、職員たちによる会議が行われていた。


 議題はもちろん、今日クゥからもらった、別荘についてだ。


 ホールのソファには、職員5人が座っている。


 俺、コレット、アム、桜華、そしてマチルダ。


 職員たちに、以下の話をした。


・クゥから海辺の別荘をもらった。


・プライベートビーチつきなので、獣人も鬼族も、そしてコレットも、人の目を気にせず楽しめる。


・別荘の場所はディーダの街。


・ソルティップの森からディーダまでは、片道約87km。


・自動車(時速40km)で行けば、2時間ほどでいける距離にある。


・2時間くらいのドライブなら子どもたちも耐えられるだろう。


「と、こんな感じだ」


 俺は職員たちに向かって、一通りの説明を終える。


「俺としては子どもたちを海に連れて行ってやりたいと思っている。夏が終わる前になんとかいって、夏の海を子どもたちに見せてやりたいんだ」


 帰ってきた後、俺はキャニスたちに話を聞いた。


 ラビと同様、キャニスたちは(コンを除いて)海を見たことがないという。


 ラビは海を見たがいっていた。他の子たちもたぶん同意見だろう。


 彼女たちの親として、俺は子どもたちをクゥからもらった別荘へ連れて行ってやりたかった。


 海を見せて、遊んでもらい、夏の楽しい思い出を作ってもらいたい。そう思ったのだ。


「とっても良いと思います!」


 真っ先に俺に同意したのは、マチルダだった。


 彼女は人間であり、種族的なしがらみがないからだろう。純粋に子どもたちが楽しめればと思って、手を上げたみたいだ。


「……そう、ですね。……他に、人がいないなら大丈夫……だと思います」


 おずおずと手を上げたのが、鬼族の桜華だ。鬼は人食いだと世間から排他されているが、人気がないのならと同意したようだ。


「…………」


「コレット? 大丈夫?」


 暗い顔をしたハーフエルフの少女に、獣人アムが気遣わしげに尋ねる。


「え、あ、うん。大丈夫よ」


 アムに安心させるように、コレットが微笑む。


 コレットは俺を見やると、


「そうね。とっても良い条件だと思うわ。いきましょう、海へ」


 ニコって笑って、賛同してくれた。アムも同意見らしくうなずく。


 これで職員全員の了承を得られた。話を進められる。


「……みんな喜ぶもの。うん、みんなが喜ぶんだもん。そうよ、なら……うん」


 コレットは微笑みながら俺にいう。


 だがなぜだろうか。


 それは俺に対して発したというより、少しだけ、自分に言い聞かせてるニュアンスが含まれているように、俺には思えた。


 コレットは自分のエルフ耳を……正確に言えば、エルフよりは短く、人間よりは長いその耳をさわさわしながら、うん……とうなずいたあと、


「よーしっ、そうと決まったらさっそく準備に取りかかりましょう♡」


 おー、と手を大きくかかげ、俺たち職員は、全員がうなずいた。


「さてまず問題は移動手段だな」


 ディーダは孤児院のある、ソルティップから90キロほど離れている。


 クゥに手配してもらって、馬車でちゃかぽこ向かってもいい。


 だが大人数での移動だ。かなり時間がかかるだろう。天竜レイアに乗っていけばそりゃひとっ飛びだろうが、却下だ。


 レイアは白輝聖銀竜プラチナ・ドラゴンという、絶滅危惧種に指定されている、超レアモンスターだ。


 それが空を飛んでいたら、さわぎになって、海水浴どころではないだろう。


「だから車で行くのがベターだと思うんだが、何か他に意見はあるか?」


 職員全員が首を横に振るう。意義はないみたいだ。


「けどジロくん。ここにいるひと全員で21人いるんだよ。ジロくんの車って5人乗りよね?」


「ああ。だから車は5台。運転手は5人必要になる」


「ふむふむ、5人かなるほど。ちょうど良いわね♡ ちょうど職員は5人いるし」


 俺はコレットから目をそらす。


「さて問題は運転手がひとり足りないことだ」


 俺の言葉に、桜華が力強く、うんうんとうなずく。


「ジロさん? 何をおっしゃってるんですか?」


「そうよジロ。コレットを含めれば5人。運転手はそろってるじゃない」


 最近職員になったマチルダとアムが、ハテと首をかしげる。


「そうだよっ。ジロくんはなんでわたしをのけものにするのっ?」


 ひどいっ、とコレットがショックを受けつついう。


「……コレットさん」


 俺が言う前に、桜華が口を開く。


「……子どもたちの安全が、最優先です。……コレットさんの運転は、その、ちょっとだいなみっくというか、その」


 もにょもにょ、と桜華が青い顔をして、口ごもる。


 おそらく桜華が、コレットの運転を1番よくわかっているだろう。


 あれは先日、コレットと桜華が、3日間家を空けたとき。


 コレットは桜華を乗せて、車を運転した。


 コレットの運転は、桜華の言うとおり荒いのだ。


 彼女はハンドルを持つと人が変わる系の人間である。普段温厚なエルフ先生が、運転時には豹変して、とんでもなく荒い運転をするのである。


 俺と桜華の様子から、マチルダとアムも事情を察したようだ。


「コレット。その……う、運転は私たちに任せてくださいっ!」


「そ、そうよ。うん。コレットは、その、いつもほらっ、その……うん」


 マチルダが額に汗をかきながら、どんと、胸を叩く。アムはフォローの言葉を探したみたいだが、うまく見つからないみたいだった。


「まあうん、そういうことだ。コレット、運転は俺たちに任せておけ」


 幸い俺の複製して出せる自動車は、オートマチック車(AT車)だ。


 操作はさほど難しくない。慣れればすぐに、アムたちも車を運転できるようになるだろう。


「ま、待ってよジロくんっ! だいじょうぶっ! まかせてっ! わたし運転得意だからっ!」


 俺と桜花の目が合う。あかん……とふたりともが目を伏せる。


「ごめん、気持ちだけで十分だ」「……コレットさん、わたしたちにお任せください」「ジロくんっ! 桜華さんまで!」


 しょぼん、とコレットがその場にしゃがみ込んで、いじいじといじける。


「……みんなが先生をいじめます。学級崩壊です」


 コレットも俺も職員せんせいなんだが……。


 と揉めていたそのときだった。


「おねーちゃんをいじめるんじゃねーですっ!」


 2階から声が聞こえてきた。


 上を見やると、子どもたちが渡り廊下の手すりに集まり、俺たちを見下ろしていた。

 

 新校舎は1階ホールは吹き抜けになっており、2階から様子が丸見えなのである。


「まみーをいじめるなー」「に、にーさんでも、ままをいじめるのきんしなのですっ」


 子どもたちが階段をテコテコと降りてきて、コレットの前に参上する。


 コレットをかばうように、獣人幼女たちが立ちふさがり、手を広げる。


 その後から鬼姉妹がちょこちょこ歩いてくる。妹鬼は非常に眠そうで、あやねに手を引かれていた。レイアは降りてきてなかった。


「にぃ、まみーをのけものはダメ。けものはいてものけものはいないはずでしょ」


「おまえそれ言いたいだけだろ……」


「ほんとのあいはここにあったゆえ」


 ドヤ顔のコン。ほかふたり、キャニスとラビは、真剣な表情で、コレットをかばっていた。


「おねーちゃんにもうんてんさせろやです!」


「そ、そうなのですっ! ままをいじめたら……そ、その……めっ、なのです!」


「みんなぁ~……」


 コレットは涙目になって、獣人たちをぎゅっ、と後からハグする。


「ありがとう、先生とっても嬉しいわ♡」


「おねーちゃんに抱っこされたです♡」「ふかふか、ふかふか」「えへへっ、ままがよろこんでくれてらびもうれしーのです」


 美しい親子愛だ。


「そっか。ならそうだな、コレットにも運転を任せよう」


 俺が言うと、子どもたちは「さいしょからそーしとけやです」「みーたちふれんずだからね」「まま、良かったのです~♡」


 と子どもたちが笑顔になる。


「けどみんな聞いてくれ。コレットはあれだ、こち亀の本田なんだ」


 すると子どもたちの表情が、ぴしっ……と固まる。


「ほ、ほんだ……」「ばいくのるとひょーへんするやつな……」「はわわ……」


 地球の漫画をこの異世界に輸入した。


 子どもたちは字の読める子ども(ラビとコン)のおかげで、地球の漫画の話しにも、ある程度ついてけるようになった。


 こうやって漫画を使って、たとえ話を使えるようなレベルには……子どもたちに漫画という文化が浸透しているようだ。


 それはさておき。


「ほ、ほんだは……ちょっとこえーです」


 すす、とキャニスがコレットから離れる。


「みーもいのちがおしい」


 すすす、とコンがコレットを離れて、俺のヒザの上に乗る。


「きゃ、キャニス? コン? ふたりとも、ど、どうしたのかしら~」


 コレットが額に汗をかきながら、ふたりに尋ねる。いぬっこときつね娘は、さっ……と目をそらした。


 残されたラビと、コレットと目が合う。


「ラビ」「ひぅっ……!」


 ラビはプルプルとおびえた表情になる。


「だ、だいじょぶよっ。怖くない。先生の運転、怖くないから」


 しかしラビは「ごめんなのですままっ!」と言って、俺のヒザの上に乗ってきた。


「らび、それがいい。それがただしい。いのちびろいしたな」


 ふぁさふぁさ、とコンがラビの頭をなでる。


「…………」


 コレットががくり……と肩を落とす。


「……ねえ、ジロくん」


 ぽつり、とコレットが俺をあげてつぶやく。


「……わたしの運転って、荒いの?」


 子どもたちの反応、そして職員たちの顔色を見て、コレットはようやく、自覚してくれたみたいだ。


 俺はコレットの青い目をまっすぐ見る。俺の愛した、俺の大好きな、青空を凝縮したようなきれいな瞳を見て、言う。


「めちゃくちゃ」


 ……こうして、コレットは運転手を辞退。職員ではないが、大賢者のピクシーに運転を頼むことにしたのだった。



    ☆



 その次の日から、別荘へ向けての準備が始まった。


 まずアム、マチルダ、桜華の3人は、先輩ピクシー主導の下、車の訓練を受けている。


 先輩は俺と同じで転生者。だから先輩も車の運転ができるのである。


 俺は先輩が職員たちに指導している間、必要となる作業を進める。


 必須なのはチャイルドシートだ。


 車で移動するのはいいけど、うちには小さな子どもが6人、乳幼児が4人いる。


 彼女たちを大人と同じように、通常座席に座らせるわけにはいかない。チャイルドシートの導入が必須だった。


 なので俺は、ワドたち銀鳳の鎚の技術者と力を合わせて、チャイルドシートを考案。


 アイディア提供・設計は山小人ドワーフたちが、そして実際に作るのは俺。


 話し合った結果、俺はもともとの車の座席を、無属性魔法【成形モデリング】を用いて加工することにした。


 無属性魔法・【成形モデリング


 これは無機物の形を、自在に変化させられることのできる魔法だ。


 元々の車の座席を加工して、子どもが座れるように形を小さくする。またシートベルトがきちんとX字になるよう調整。


 また万一のことを考えて、座席には【結界バリア】という無属性魔法がかけられている。


結界バリア

 

 これは、外部からの衝撃のいっさいを遮断する魔法だ。


 具体的に言えば、対象となる人物を、ゼリーのような軟質の【結界】が包み込む。


 第三者が触ろうとしたり、接触を受けたりしたとしても、その衝撃ダメージはいっさい受けないという魔法だ。


 これに【遅延ディレイ】と【動作入力プログラミング】のコンボをかけあわせ、『衝撃を感じたら【結界が発動する】』というプログラムを組む。


 ようするにエアバックだ。


 さらに車酔いで気分が悪くならないよう、座席には状態異常回復の【光魔法】が付与されている。


 通常、付与術(物体に魔法を付与する技術)は無属性魔法しか付与できないが、俺の場合は、物体を【複製】スキルで作るときに、属性魔法も一緒に作ることで、擬似的な付与が可能となるのだ。


 5人乗りの後部座席に、チャイルドシートを10人分とりつける(幼女6+幼児4で合計10)。2×5台という配分にした。


 移動手段の手はずは整った。次は持っていくものの準備だ。


 俺は新校舎地下の作業場にこもり、食材、海で遊ぶ用の道具、その他こまごまといったものを作る。


 俺たちは普段の職員としての業務をこなしながら、めいめいが準備を進めた。


 やがて日にちは経過し、夏の終盤。


 いよいよ俺たち孤児院のメンツは、海辺の別荘へ向かって出発することになった。


 早朝。


 まだ日が昇りきってない時間帯。


 孤児院の前には、5台の車、そして大人も子どもも会わせて大勢が、集まっていた。


 俺はコレットともに、管理人である銀鳳の鎚の頭領ワド副頭領ユミルと打ち合わせする。


 留守中の校舎の管理も、彼女たちに任せることになったのだ。


 話し合いを終えて戻ると、車の前で、おめかしした子どもたちが集まって話し合っていた。


「いくぞてめーら……」


 6人の子どもたちが、顔をつきあわせ、ぐるりと円になっている。


「ぐっちょきぱーな。ぐっちょきぱーな」


 コンの言葉に、子どもたち全員がうなずく。


「あいこだったらどうするのです?」とラビが尋ねる。


「2人ペアができたじゅんからぬけろやです。いいですてめーら?」


 ごくり……と子どもたちが息を呑む。


 何をするかというと、


「せーのっ、ぐう、ちょき、ぱーっで」


 キャニスのかけ声とともに、


「「「わかれまっしょ!」」」


 子どもたちが、手を出す。


 するとこう別れた。


 グー;コン、ラビ


 チョキ;キャニス、レイア


 パー;アカネ、あやね



 ……ちなみに実はレイアとあやねは入れ代わっている。本当はキャニス・あやねペアだったのだが、妹鬼がぐすぐすと泣いたのだ。


 ようするにさっきのじゃんけんは、チーム分けだ。誰がどのこと一緒の車に乗るか……という。


「よーしおめーら。ちーむにわかれたな?」


「つぎはいよいよだいひょーせんだ……」


「よぉーし、まけねーぞー……ぉ」


 2-2-2で別れた子どもたち。チームからひとりずつ、前に出る。


【ぐー】チームからは、コン。


【ちょき】チームからは、キャニス。


【ぱー】チームからは、あやね。


「コンちゃんがんばれなのですー!」


「キャニスっ、まけたらしょーちしないんだからねっ」


「姉貴ッ! 頑張れっ!」


 残されたラビ、レイア、アカネが、代表たちにエールを送る。


 背後で子供らの動向を見ていた俺は、ラビに尋ねる。


「何やるんだ、あいつら? 代表戦って?」


「これからだれがにーさんとおなじくるまにのるか、じゃんけんしょーぶするのですっ!」


 どうやらキャニスたちは、全員が俺と同じ車に乗りたいらしい。


 なんというか、気恥ずかしいというか、光栄というか……。


「コンッ、あやねっ、おめーらはともだちだ。けどまけねーです」


「ともだちだろうが、たたかわなければいきのこれない」


「もちろんだよー……ぉ。しんけんしょーぶだー……ぁ。ぜってーまけねー……ぇ」


 キャニスがポキポキと指を鳴らす。


 コンは両脚を開いて腰をかがめ、今にも空から竜が降ってきてライダーキックかましそうなポーズを取る。


 あやねはポワポワ笑いながらも、目の奥には真剣な色が見えた。


「ぼくがかーつ!ですっ!」


「みーがさいばいぶ」


「おいらがしょーりをつかむー……ぅ」


 気合い十分な子どもたちは、「いくぞー! じゃーん、けーん、」


「「「ぽんっ!!」」」


 とラビたちが見守る中で、おのおのが手を出す。


 果たして勝利したのは……。


「みー」


 きつねしっぽをふぁさふぁさふぁさと常勤限に振り乱しながら、コンが両手を挙げる。


「コンちゃんっ、ありがとーなのですっ!」


 ラビがたたたっ、と近づいて、ぴょんとコンに抱きつく。


「ふふふ、せーはいをつかんだのはみーとらびだった。れーじゅつかってはかいさせちゃだめよ」


 コンは照れ照れしながら、ラビの頭をきつねしっぽで撫でる。


「ちぇー、しゃーねーです」「まけちったー……ぁ。ごみんね、アカネちゃん」


 キャニスは口惜しそうにしながらも、素直に勝ちを譲る。姉鬼は半泣きになる妹の頭を撫でて慰めていた。


「ではみーとらびが、にぃのくるまにのるね。いぎは?」


「「「なーし!」」」


 とまあこれでじゃんけん勝負に決着がついたようだ。


 俺の運転する車には俺と助手席にコレット。後部座席にラビとコンの4人。


 ちなみに21人は、4-4-4-4-5で別れた。


 5台がそれぞれ縦列になって進行していく予定だ。


 目的地はカーナビで設定してあるので、万一トラブって列から離れても大丈夫なようになっている。


 俺たちは1時間後に1度休憩し、また1時間かけてディーダへと向かうというスケジュールを組んだ。


 あんまり長いと子どもたちがトイレ行きたくなるからな。それに長時間の運転は交通事故の元だ。


 やがて子どもたち、職員たちが車に全員乗り込む。


「ラビ、コン。シートベルトはオッケーか?」


 俺は運転座席に座って、背後の子どもたちにたずねる。


「おーるおっけー。もんだいないしっしんぐ」


 コンがびしっ、と親指を立てる。


 ラビはうんしょうんしょと苦労しながらも、コンに手助けされて、シートベルトを締め終わった。


「コンちゃんありがとうなのです♡」


「いーってことよ。きになさらず。らびがすぽーんいきそうなときは、みーのしっぽえあばっくがたすけるぜ」


 ふぁさふぁさ、とコンがきつねシッポを振って言う。


「コンちゃんはたのもしーのですっ!」


「よせやい、てれるぜ。もっとほめて」


 どっちなんだ……とツッコみつつ、俺は1度車から降りて、他の車の様子を確認。


 全員がシートベルトを着用できてるのを確認。運転手と軽く確認作業して、自分の車へと戻る。


「よし、準備完了」「よーしじゃあジロくんっ」


 コレットがグッと拳を握りしめ、ラビたちも真似る。


「「「しゅっぱつしんこー!」」」


 ……こうして、俺たちは全員で、海辺の別荘へと向かったのだった。



お世話さまです!次回より本格的に海辺の別荘編が開始します。基本遊ぶだけですが、コレットの今回の伏線、そして過去にも少し触れるつもりです。


以上です!

ではまた!

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― 新着の感想 ―
[一言] ・・・・マイクロバスでも良かったんじゃないかい?。
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