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04.善人、大喜びする子供たちとシチューを食べる

お世話になってます!



 森へ狩りに行き、上質な肉を手に入れた俺。


 その肉を使って、コレットがビーフシチューを作ることになった。


 彼女たちが料理している間、俺は獣人幼女たちの相手をしてやった。


 天気が良かったので、裏庭で幼女たちと遊んだ。


 と言っても庭が草ぼーぼーで、あんまり激しい運動ができなかった。穴あったり、大きめの石があったりしたからな。


 獣人幼女たちとふれあって、俺はこの子たちに愛着を覚えた。


 キャニスは人なつっこくてかわいい。コンはふしぎちゃんで言動がかわいい。


 ラビは恐がりだけど、打ち解けたあとは結構俺にべったりと甘えてきてかわいい。


 年長者のアムも、口と態度は悪いけど、でも結構気遣いができる優しい子であることがわかった。


 彼女たちはみな、孤児であるらしい。けど全員が明るく、屈託がない。


 一緒にいて楽しいと、あって数時間しか経ってないけど、俺は素直にそう感じた。


「…………」


 そして、ここには恩師であり思い人が働いている。あの細腕で、4人の子供たちを育てているのだ。


 その苦労は相当なものだっただろう。俺の想像を遙かに上回る過酷さだったに違いない。


 そんな彼女の……俺は、支えになりたいと思った。ここにいたいと、そう思った。


 どうせ冒険者は引退した身だ。


 この先の予定なんて何もきめてない。


 なら……ここで働きたい。幼女たちの面倒を見ながら、コレットのそばにいたい。


 できれば、この先、ずっと……。


「にーさん?」


 はっ、と我に返る。俺は裏庭に座り込んでいた。


 ウサギ獣人のラビが、俺のお腹にまたがって、俺を見下ろしている。


「にーさん、どうかしたのです?」

「うん、いや……なんでもないよ」


 ラビはそうですか……と言ってそれ以上は聞いてこなかった。


 俺の胸板に耳を当てて、「はぅ……♡落ち着くのです……♡」と気持ちよさそうに目を細める。


「にーさんの音……すっごく落ち着く音がするのです」

「音?」

「はいなのです♡」


 ラビの長いうさ耳が、俺の左胸に当たる。俺の鼓動にあわせて、ぴくっ、ぴくっと動いて面白い。


「あー! ラビ! ずりーぞてめー、ですっ!」

「のー、ばっど」


 近くでじゃれついていた犬っこのキャニスと、きつね娘のコンが、俺に向かって走ってくる。


「ぼくもおにいちゃんとくっつきてえ、ですー!」

「はげしく、どーい」


 べたー、っとキャニスとコンが、左右から俺にひっついてくる。


 ふぁさっ、ふぁさっ、とキャニスの犬耳が筆のようにうごき、コンのつんと尖った耳がピクピク動く。


「あむあむ」とキャニスが俺の首に口をつけて、甘噛みしてくる。


「なにしてんだよおまえ?」

「あまがみです。そんなこともしらねーです?」


「いや知ってるけど……なんでやってるんだって意味」

「? いみとかわかんねーです?」


 どうやらそういう習性みたいだ。


「おにーちゃんは良い味してんなー、です」

「何の味を見てるんじゃ、おまえは」


 ぺん、とキャニスのふわふわとした頭を軽く叩く。いぬっこは「わふぅ~♡ もっとなでろやです~♡」と甘えてくる。


「すんすん、ふんふん」


 キャニスの頭を撫でていると、逆側ではコンが、俺の首筋に鼻をこすりつけていた。


「で、コン。おまえは何を?」

「ぐあい、よし」


 ぐっ、と親指を立てるきつね娘。


「いやだから……」「ぐあい、よき」「だからなんの……」「よき、ぐあい」


 ……このことのコミュニケーションを取るのは、難しそうだなと思った。


 前にラビが、左右にキャニスとコンとがくっついている。


 せわしなく動く耳やシッポを、そしてなめたりにおいを嗅いだりするしぐさをみていると、動物とじゃれている錯覚に陥る。


「なーなー、おにいちゃん?」


 キャニスが小首をかしげながら言う。


「なんだ?」「おねえちゃんはおにいちゃんの女です?」「おい」


 誰だよそんな言葉をこんな幼子に教えたやつは。出てこいぶんなぐる。


「ちがうよ、コレット先生は……俺の先生だ。俺はコレットの生徒だよ」


 今はね、今は。


「せんせー、です? じゃあ、ぼくらとおなじ、です?」

「おそろ、おそろ」


 にこーっと笑うキャニス。コンはぴょんぴょんと飛び跳ねていた。


「あの……あのあの、にーさん?」


 ラビが不安げに眉をひそめながら、おそるおそる聞いてくる。


「きょうは、かえっちゃうのですか?」


 くいくい、とラビが俺の服の裾を摘まみながら言う。


「えーっ!! かえっちまうの? かえんなや、ですっ!」

「おかえり、きんし」


 キャニスとコンが俺にしがみついて、いやいやとクビを振るう。


「で、でもキャニスちゃん、コンちゃん、に、にーさんにもおしごととか、せ、せーかつとかあるんだよ?」


 ラビが諭すようにそう言っている。3人は同じくらいの年齢のはずだが。


 ラビは少しばかり大人びていた。


「いや……仕事はこの間やめたよ。生活っつても俺結婚とかしてないし、住んでいるところも払って今は今日の宿もない状態だ」


 するとラビが、「じゃ、じゃあじゃあっ!」と手を組んで見上げながら言う。


「う、うちにくるのは、ど、どうでしょうっ」


 きゅーっとラビが目を閉じながら、顔を紅くして言う。


「おー! いーじゃん、ですっ! それすごくいーですー!」

「ぬし、てんさいか」


 ぴょんぴょん、とキャニスもコンと一緒に飛び跳ねる。


「おにいちゃんも一緒に住めや、ですっ!」

「うち、かもーん」


 どうやら獣人幼女たちは、俺のことを歓迎してくれるみたいだ。


 と、そのときだった。


「あんた、なにやってんのよ……」


 孤児院から猫獣人のアムが出てきて、俺を見下ろして言う。


「ずいぶんこの子たちに好かれてるじゃない」


 幼女たち全員に抱きつかれる様を見て、アムがじろりとにらみながら言う。


 なんだろう。


 アムは見たままの事実を口にしてるはずなんだけど、彼女の言葉にはトゲがあった。

「いやまあ……おかげさまで」


 アムは俺と、そしてじゃれつくチビどもを見て、俺に視線を戻す。


「はぁ…………。なにいらついてんのよ、相手はちいさな子供じゃない」


 なんか知らないが、アムが大きくため息をついて、小声で何かしらを言っていた。


「あ、あの……アムねーさん?」「しちゅーっ、しちゅーはできたのかー! ですっ!」「はりー、はりー」


 幼女たちがアムに群がる。


 シチューを作っているはずのアムが出てきた。イコール、料理ができたのだろうと、幼女たちは考えたのだろう。


「お待たせ。ついさっき完成したわ」


 アムの言葉に、幼女たちは顔を輝かせながら、「「「わーーー!!!」」」と建物の中に向かってかけだしていく。


「にくー!」「にくー」「にくなのですー!」


 あっという間に建物の中に消えた幼女たち。


「みんな肉に食いつきすぎだろ」

「しょうがないわよ、めったにお肉なんて食べられないんだから」


 そう言えばついこの間まで借金があったんだよな。


 加えて狩りができる人間もいない。


 幼女たちにとって、肉は希少ってことだろう。


「……それで、あんたどうするわけ?」


 幼女たちがいなくなったタイミングで、アムが問いかけてくる。


「どうって?」


「だから……その……」


 アムはもにゃもにゃと言いよどみながら、

「さっきの……あれ」

「?」

「だからっ。キャニスたちが言ってたあれっ。ウチに来るとか来ないとかって話しっ!」


 どうやら幼女たちとの会話を、アムに聞かれていたらしい。


「……アムはどう思う? 俺ここにいてもいいかな?」


 できれば俺はここで働きたい。幼女たち、アム、そして恩師を支えていきたい。


 幼女たちは俺を受け入れてくれそうだ。なら、この子はどうだろかと気になったのだ。


「……………………べつに、す、すきすればっ、いいんじゃないっ?」


 アムがそう答える。うわずった声だった。

「え、じゃあいてもいいのか?」

「だ、だから……だからぁっ! あんたの好きにすればっ! 別にアタシは別にっ! あんたがいようがいまいが、どっちでもいいわよ!」


 それだけ言うと、アムもだだだっっと建物の中に駆けていった。


「……ダメとは、言われてないよな」


 てっきり拒否されるかと思った。俺はアムに嫌われてるとも。


 でも……予想に反して、アムも幼女たち同様、俺にいてもいいと言ってくれた。


 なら……。


 あとは、コレットの許可さえもらえれば。



    ☆



 さっき通されたリビングには、香ばしいにおいが充満していた。


「さぁみんな、席につきましょうね」

「もうとっくのとーに座ってらぁ、ですっ!」「じゅんびは、できてらぁ」「は、早く食べたいのです!」


 ぼろっちい木のテーブルを、幼女たちとアム、コレット、そして俺が囲んでいる。


 俺の右隣にはコレット、そして左隣には、

「……なによ? じろじろみてんじゃないわよ」


 なぜかアムが座っていた。


 本来のアムの席は、キャニスの隣だったらしい。


 だがアムは、俺が席に着くと、隣にイスを動かしてきたのだ。


「こほん、では諸君っ。シチューを配るわ。アム、手伝ってくれる?」

「んっ、おっけー」


 そう言うとアムは立ち上がり、ととと、とコレットの前に置かれた鍋の前に立つ。


 あ、なるほど。コレットの手伝いをするから、コレットの近くに来たのか。


 ……ん? なら俺の左隣じゃなくて右隣に座れば良くないか? やっぱりわからん。

 アムが木皿(木を掘って作ったぶかっこうなやつ)をコレットに手渡す。


 コレットがついだシチューを、子供たちに配っていく。


「うっはー! いーにおいだぜー、ですっ!」

「よだれが、とまらぬ」

「はわわ……おにくがっ。お、おにくがごろっとまるごとはいってるのですー!」


 キャニスはシチューに顔面をツッコむんじゃないかってほど、鼻先を皿に近づけている。


 コンは皿を凝視しながら、だらだらと口の端から涎を垂らしていた。


 ラビはコンの口元を布でぬぐってやりながら、うさ耳をぴくぴくとせわしなく動かしていた。


「ん」


 幼女たちを見ていたら、アムが俺にずいっと木皿を寄こす。


「サンキュー」

「…………ふん」


 コレットと自分のぶんをついで、アムは皿を持ったまま、自分の席へと戻る。


「みんなのぶんがそろったわね。それじゃあみんな」


 コレットがそう言うと、子供たちは手をあわせると、


「「「いただきまーすっ!!」」」


 と元気よく食事のあいさつをした。


 幼女たちは木のスプーンを手に持つと、スープを掬う。


「ごろごろのっ、ごろごろのお肉がありやがるですっ!」

「きっと、えーごらんく」


 スプーンを持ったキャニスとコンが、ぱくり、と一口食べる。


 ぶるぶる、といぬっこときつね娘が肩をふるわせる。なんだ、まずかったのか?


「………………………………めぇ」

「めぇ?」


 なんだ羊のまねか?


「「うめぇーーーーーー!!!!!」」


 と思ったら違った。


「なんじゃこりゃー、ですー♡」

「にくじる、なんじゃこりゃー♡」

「はわわ♡ かむとおにくがほろほろとくずれるのですぅ♡」


 天国にでもいるかのような、幸せそうな表情になる幼女たち。


「おおげさよあんたたち……」とアムがすまし顔でスプーンを持つ。


「たかだか肉でしょう? 牛だろうと豚だろうと同じよ」


「いやいやねーちゃんちげーですっ!」

「おにく、れぼりゅーうしょん」

「い、いままでたべたどんなおにくより、おいしのですっ」


 ほっぺたにシチューのソースをつけながら、力説する幼女たち。


 アムは懐疑的なまなざしを向けながら、一口食べる。


「………………。………………!!! ………………♡♡♡♡♡」


 アムの表情が、懐疑、驚愕、そして陶酔へと七変化する。


 そして無言でガツガツガツガツ!! と勢いよくアムがシチューを口に運ぶ。


「こ、コレット!」

「ふふっ♡ どうしたのアム? おくちにいっぱいソースつけて?」


 アムがカァッ……っと顔を赤らめて、腕で口元をぬぐおうとする。


 コレットがすかさず布を取り出して、アムの口元をぬぐってやった。


 なるほど、ラビはこの光景を見てまねていたわけか。


「あ、ありがと……」

「いえいえ♡ で、おかわりは?」

「いるっ!!」


 アムがコレットに皿を手渡す。先生は嬉しそうに目を細めると、皿におかわりをついでアムに渡す。


 アムはまたガツガツと食べ出す。猫のしっぽが、なんかぴんぴんびーん! と電気を流してるみたいに痙攣していた。


 反対に猫耳は、ふにゃん♡ と垂れ下がっている。実に美味そうに食うなぁ。


「アムねーちゃんばかりずりぃ、ですっ! おかわりー!」

「ばい、ぷっしゅだ」

「まま、お、おかわりほしーのです」


 くれくれくれ、と競うように、幼女たちが皿をコレットに押しつけてくる。


「はいはいみんな焦らないの。先生はひとりしかいないんだから、ひとりずつ順番にね」


 キャニスの皿を受け取りながら、コレットがニコニコしながら、シチューを注ぐ。


「はやく、はやくさぁ」

「うう……ううぅ~……」


 待ちきれない表情のコンとラビ。

 

 ……俺は立ち上がると、


「……先生。俺、手伝いますよ」


 そう言ってコンのサラを受け取る。


「え?」


 きょとんと目を丸くするコレット。その手にはそそがれたシチューが。


「い、いいのよジロ君はお客さんなんだからっ」


 あわててそう言うコレット。


 お客さん、か。まあコレットからしたら、俺はそうだよな。俺は元生徒、で、今はお客さんだ。


 ……俺は、その扱いが、嫌だった。


「かしてください」


 俺はやや強引とも思われるかもしれないが、コレットからサラを奪い、キャニスに渡す。


「うんめー、です~♡」


 がっつくキャニス。コレットは「ジロ君……?」と俺の行動にどうしたのかと疑問を覚えているみたいだ。


「まみー、はりー」


 コンの催促があり、コレットは正気に戻ると、シチューをいそいそと注ぐ。


 コレットがシチューを注いでいる間、ラビからサラを受け取る。


「もうちょっとまってな」

「はいなのですー、にーさんっ!」


 元気よく返事をするラビ。


 自分が一番最後だというのに、ラビは文句一つ言わなかった。やっぱちょっと幼女ふたりよりも、大人びてる気がするな。


 コレットがラビのぶんを注ぎ終えると、俺は皿を受け取って、ラビに渡す。


「ジロ君……ごめんね」


 コレットが申し訳なさそうに眉をひそめる。


 きっとごめんねのあとには、お客さんに働かせて、と続くのだろう。


「いいですよ。ふたりでやったほうが、効率的でしょ?」

「それは……そうだけど」


 コレットはやはり俺に対して申し訳なさを覚えているのだろう。


 ……だから、俺は勇気を出していった。


「先生、気にしないでください。俺がやりたいからやっただけです。そんで、これからも、そうしたいです」


 勇気を出したつもりが、へたって迂遠な表現になってしまった。


 だが気持ちは伝わっただろう。


「ジロ君、それって……」


 何か察したような表情のコレット。


 俺に追求する前に、「おねーちゃんおかわりー!」「かえだま、きぼんぬ」「ま、ままぁもっとーほしいのですっ」


 幼女たちがおかわりを求めてくる。


「コレット、あたしもっ」


 年長者のアムさえも、我慢とか自重とかを忘れて、幼女に混じっておかわりを要求してくる。


「え、ええ……。ちょっとみんな、今先生はジロ君とね……」

「先生、あとにしましょう」


 俺はラビの皿をコレットに手渡して言う。

「……。…………。そう、ね」


 キャニスが「どーしてラビが一番なんだよー」と不満げにつぶやいて、コンが「キャニス、すてい」とたしなめていた。


「ラビはさっき1番最後だったからな」

「あ、なるほどそーゆーことかー、です。ならしょーがねーです。順番をまつです」


 ほんと、優しい子だよな、どの子もと思ってしまう。


 やがてシチューはあっという間に消えた。

 寸胴鍋になみなみ入っていたはずのそれは、1滴のこらず消えていた。


「じゃあみんな、ごちそうさまの前に、ジロ君にお礼を言いましょうね?」


 コレットが幼女たちに言う。


 幼女たちはまんまるになったお腹をぽんぽんと叩きながら、ゆめみごこちな表情をしていた。


 コレットに言われ、ハッ、といっせいに我に返るのがなんともかわいらしい。


「おにーちゃん、あんがとー、ですぅ♡」

「うますぎ、なみだちょちょぎれ♡」

「とってもとってもおいしかったのですっ! にーさんっ♡ ありがとうなのですっ!」


 にぱーっと笑いながら、幼女たちが口々にお礼を言ってくる。


「その……じ、ジロ」


 左隣から、アムが俺のことを呼んだ。


「え、ジロって……いまおまえ、名前で……」

「に、にぶいくせにこ、こまかいこと気づいてんじゃないわよ、ばかっ、ばかっ!」


 げしげし、とアムが俺の脚を蹴ってくる。

「えっと……ジロ。その……」


 アムは照れくさそうに視線をきょろきょろさせながら、自分の髪を手で何度もくしゃくしゃとかく。


「あんたのおかげで…………その…………だから…………あ、ありが、と」


 アムは言い終わると、顔を真っ赤にして俺から目をそらす。


「アムねーちゃん顔あかいです?」「きっと、かぜ」「だ、大丈夫なのです?」


 心配する幼女たちに、アムは「だいじょぶだから」と答える。


「だいじょうぶなら、どーして真っ赤になってやがるんです?」「そーゆー、じきか?」「そういうじきってなんなのです?」


 と幼女たちから追撃を食らって、アムが「う、うるさいだまらないと噛むわよっ!」と歯を剥いて言う。


「……ジロ君」


 にぎやかな子供たちを前に、コレットがぽそりとつぶやく。


「本当にありがとう。あなたには感謝しても仕切れないわ。あの子たちがお腹いっぱい食べられて、あんなにしあわせそうなのは、全部あなたのおかげよ」


 恩師にそうやって褒められると、非常に気恥ずかしく、けれど、誇らしかった。


「それでジロ君。さっきの話しの続きなんだけど……」


 コレットが食事途中で俺が言いかけたことについて、言及しかける。


 俺は機先を制するように、コレットに言った。


 居住まいを正して。


 俺の言いたいことを。


「先生、お願いします。俺をここに置いてください。あなたのそばにずっといたいんです」

 

いちおう、次で主人公が孤児院の先生になります。「どうして手伝ってくれるの?」「好きだから」「うぇえええ!?」みたいな展開になります。


コレット先生、狼狽しまくります。あわてふためきっぷりをお楽しみに!


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[一言] キャラの個性を立たせようと口調が特徴的なのは分かるけどくどい 記号の使用は表現不足の表れ。口癖や傾向での変化が望ましい
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