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序章 トモリの日記

この小説はE-エブリスタにも掲載しています。


オリジナルTRPG『こんなリアルなファンタジーは僕は嫌だ!!』のテストプレイを小説として書き起こしたものです。


第3話 珍道中の一行の冒険をぜひご一読ください。

新暦216年4月13日


私たちがダイナゴヤを後にして、3週間が過ぎた。


2週間前のネズミ退治は、ここミドリック集落内をギルド幹部が巡回警護、自警団3グループをそれぞれ東南北に配置して万一に備えていたんだって。


そして、問題の西は残りの自警団3グループを柵の外に配置、さらにその外側に冒険者2グループを配置して、ネズミの進行を止める作戦だったそうなんだ。


結局、私たちがそのさらに前でネズミたちと戦っていたため、冒険者1グループが機転を利かせて駆けつけてくれた。


おかげで私たちは助かったけれど、ネズミのミドリックへの侵入を許すことになっちゃったんだって。


これは、私たちもちょっと反省させられました。


その後、ネズミの病気がこの集落に流行ったけれど、重傷者もなく病気は快復した。


金シャチさんも今は元気。


その後私たちはこの集落に留まり、復興の手伝いをする傍ら冒険の技術を学んでいったの。


気が付けば2週間が過ぎていた。


そろそろ、みんな懐が寒くなってきた。


仕事しないとね。




そうそう、この2週間で私は弓術を特訓した。


以前に比べ、格段と命中率が良くなった気がする。


ユーリーさんは屋内系技能の腕を磨いた。


さらに屋内系技能の技、鍵開け(デジタル)を習ったんだって。


なんだかよくわからないけど、大破壊前に使われていた暗証番号式の電子錠を開けるための技なんだとか?


現在の南京錠とは、根本的に違う物みたい。


あと、ブーメラン術も習得したとか。


でも、お金が足りなくて肝心のブーメランが買えなかったって嘆いていたっけ。


ブーメランは弓矢と違って、弧を描く軌道を通るから、標的まで直線状に障害物があっても、それを躱して標的に当てられるという利点がある。


それに万一標的を外しても、手元に戻ってくる。


ただし、沢山は持てないし、物に当たれば手元に帰っては来ない。


使い勝手がいいような、悪いような武器だよね。



メアリーさんは魔法技能をさらに高めたんだって。


これで、魔法の命中率も上がるから心強い。


それに、魔法を使うときの生命力も少なくなるから疲れにくくなる。


これは大きいよね。


他には野外系技能の技で、生物知識を習ったんだって。


これで、モンスターが出てもその生態がわかるようになる。


もっとも、自分で図書館の図鑑を調べて、自分用の図鑑を作らないといけないけどね。


図鑑に載っている生物に関しては現在わかっているその生態を知ることができる。


相手の弱点や、どんな攻撃をしてくるかもわかるから、これは貴重な技だよね。


他にも危険感知の技を習ったとか。


危険と思われる場所への対応や、身に迫る危険をいち早く察知する訓練をしたとか。


ますます頼もしくなるメアリーさん。


その容姿からは想像できないような、戦闘向きの技を習得していくなぁ。


金シャチさん。


なぜか主戦力のハズなのにクラフトマン技能の腕を磨いた。


木材加工の技も磨いて、ちょっとした小物を作れるようになったんだって。


そして、剣術の腕も磨いたとか。


これで主戦力として、頑張ってもらわないとね。


金シャチさんが操る超重量剣は私では持つことすらできない規格外の剣。


当たれば破壊力はすごいんだけれど、扱いは難しい。


その扱いを伸ばしたのは、私たちパーティにとっても重要な意味合いがある。


後、なぜかブーメラン術を習得したんだって。


金シャチさんもユーリーさん同様、お金が足りなくてブーメランを買えなかったって言ってたけど、そのうち自分で作るつもりみたい。


木製のブーメランなら、もう少し木材加工の腕を磨けば作れるようになるみたいだからね。


まさか、こんなにここに長居をする羽目になるとは思ってもみなかったから、ダイナゴヤの行きつけの薬師さん宛に仕送りをしておいた。


ちょうど、2日前に定期便があったので、薬代100cを行きつけの薬師さん宛てに送っておいた。


おばあちゃんに薬を届けてくれるよう手紙も添えてね。


お隣のおばちゃん、ちゃんとおばあちゃんのことみてくれているかな?


今度、おばちゃんにも仕送りした方が良いのかなぁ?


まぁ、なんにしても私たちは何とかうまくやっています。


慣れない旅だったけど、貴重な体験ができたし、ここミドリックの人たちの復興のお手伝いもできたし。


私たちでも人の役に立てるんだなぁって実感しています。


そろそろダイナゴヤが恋しくなってきたけど、そこは我慢しなくちゃね。


なんせ私は冒険者なんだから。


でも、なるべく早くダイナゴヤに帰ります。


おばあちゃんのことが心配だしね。



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