表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コネクト! ―地脈に纏わるエトセトラ―  作者: 綾部 響
地脈と地脈接続師 【第二幕 人喫の幽鬼】
48/51

異層世界決戦 ―そうは問屋が……―

この霊剣蛟竜は素晴らしい出来や!これやったら勝てる!……筈やってんけど……。

 今俺の手には、俺だけの霊剣「蛟竜(みづち)」が握られてる!

 まだ一振りもしてないけど、こいつの強さは握る柄からビンビン伝わってくる!


 最初に作った太刀と違い、こいつは威力やなくて切れ味を優先させて作ったつもりや!

 元々、引くことで切れ味を増す日本の剣は、剣閃(けんせん)が鋭い程にその威力を高める。

 強度を無視して、薄く薄く刃を研いでいくのはその為や。


 本来やったら、すぐに刃毀れ(はこぼれ)してまうんやろーけど、達人はその腕で刃の傷みを軽減して、幾度も振るうことが出来る。

 けど当然、俺は達人やない。

 でも今手にしてる剣は霊剣(・・)や。

 切れ味が落ちたら、再び具現化したら良ーんや!


 ―――俺は単純にそう考えてたんやけど……。


「……あれ……?」


「タッちゃん!?」


 蛟竜を構えた姿勢で急に体勢を崩した俺に、ビャクが慌てたような声を上げた。

 何や、全身の力が急激に抜けた様な、そんな錯覚に襲われてフラッと目眩がきたんや。

 目眩だけやない。

 蛟竜を握る手も、踏ん張る足も、兎に角全身から力が抜けるようやった。


(龍彦―――だから気ーつけーやーゆーたやろ―――)


 またまたばあちゃんの声が俺の頭に鳴り響く。

 基本ばあちゃんの声が聞こえるときは、良くない事の前触れやと俺は学習してた。


(言ーたって……何を?)


 少しでも気を抜いたら、意識をもっていかれてまいそうや。


(さっきの霊器と今の霊器―――あんたの強い思いが籠ってる反面―――そんだけ強力な武器になったんやけどな―――それだけあんたの霊気を大量に使てる訳や―――。そんなん連続で作ればどうなるか―――あんたでもわかるよな―――?)


 俺はハッとなって固まってもーた。

 無我夢中になりすぎて、自分の状態さえ把握出来てなかったんや……。


(それからな―――あんた今の霊器作るとき余計なこと考えたやろ―――? 速く動くーとか―――鋭い切れ味ーとか―――)


(なんでそんなん分かんねん!?)


(龍彦―――あんたの事なんてみーんなお見通しやで―――)


 怖! すっげー怖いわ、ばあちゃん!

 けど、ばあちゃんの言ーてる事は概ねその通りや。

 でも普通強い武器作るときって、そんな事考えるよな!?


(霊器はただの武器やなくて―――霊気によって具現化された武器やで―――。いちいちそんなん考えんでも―――使う霊気によって威力や仕様が変わるんやで―――)


 えっ!? そうなん!? 最初に造り出すときの設定が全てと違う(ちゃう)のん!?


(必要な能力を―――必要な時にだけ付与出来るのも―――霊器の特徴なんや―――。そもそも化身に対して良く斬れるだけの刀やったらな―――日本には『霊刀』呼ばれる武器がゴマンとあるわ―――)


 それは俺も耳にした事がある。

 実物は見たことが無いけど、最も有名なんは「妖刀村雨」とか「神剣七支刀」か?


(あんたはその霊剣作るときに―――すでに色んな付与してもーてるんや―――。つまり―――なーんもせんでも―――大量の霊気を使い続けてるっちゅーことなんやで―――)


 な……なんじゃそりゃー!!

 それやったら、立ってるだけでいつかダウンしてまうっちゅーことやんけ!

 確かに今更、新しい霊剣なんか作れそうにない。

 それに2回も霊剣作ったから、今すぐにでも倒れそうや……。

 時間がないのはよー解った!

 それやったら、短期決戦で仕留めるしかないっちゅーはなしや!


 ……勿論、まだ一合も打ち合ってない。

 蛟竜が奴に通用すればの話なんやけどな……。

短期決戦!一撃に掛けるしかない!……この蛟竜が通用すればやけどな……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ