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コネクト! ―地脈に纏わるエトセトラ―  作者: 綾部 響
地脈と地脈接続師 【第一幕 初めての……化身?】
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拍子抜け

化身を見つけた利伽との合流を果たす龍彦だが……。

 無我夢中で山を駆け登り、八代山の方へと向かい駆け降りる。

 馴れてるとはいえ、夜の山道は視界が悪く何回もコケそうになった。


 不知火山と八代山の境目に到達して、もう一回頭の中で周囲の地図を思い描いて利伽(りか)の場所を確認した。

 利伽は、俺がおる位置の丁度反対側におるみたいや。

 俺は再度、山道を駆け登る。

 そんなに高い山やないとはいえ、こう何度も登り降りしたら流石に息が上がってまう。

 八代山を登りきった所で、逸る気持ちを抑えて大きく深呼吸して一旦息を整えた。

 俺の息遣いで、化身に俺らの場所を知られんよーにする為や。


(因みに龍彦―――化身にもあんた達の霊気―――……体から出る光は見えてるからな―――。息とか整えても―――あんまし意味ないで―――)


 そーゆー事は早よ言えよ!

 俺は息を整えるんを諦めて、利伽の方へと駆け出した。

 僅かに下った所で茂みに潜んでる利伽を見つけて、その隣に出来るだけ静かに合流した。


「どんな感じや?」


 利伽にそう聞きながら、利伽が見つめている先に視線を凝らす。

 ―――本当(ほんま)や……何かが薄らと光ってる……。


「……うん……おばあちゃんの言ってる通りみたい……。向こうも此方(こっち)に気付いてるみたいで、さっきから(おんな)じ距離保たれてるわ」


 言われてみれば、化身やと思う光はさっきから大きく動こうとしてへん。

 茂みや木の陰に隠れてチラチラとしか見えへんけど、なんや此方を警戒してるみたいな動きや。


 しかし……あれが“化身”って奴か!?

 小っちゃいし、動きもチョコマカした感じやし……あれやったらまるで……。


「……なんか……猫とかネズミみたいやね……」


 全く同感、その通り。

 仔猫とか野ネズミとか、小動物の大きさに動き……化身ゆーても、気にする程やないんちゃうん。


(化身はな―――大きさで判断出来んのやで―――。“化身”言ーからには化けよるんやで―――。油断しなや―――)


 今俺、念話使ってなかったやんな!?

 (こわ)! ばあちゃん、怖!

 ばあちゃん、俺の心を読んだんかいな!


(龍彦―――……ばあちゃんは何でもお見通しなんやで―――……)


 だから怖いっちゅーねん!

 なんや目の前の小動物より、ばあちゃんの方が化身やと思てきたわ……

見た目通りなのか、それとも大化けするのか?初めての化身との遭遇で戸惑う龍彦達に、禊からある提案が……。

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