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現実ゲーム  作者: フリー88
出会い編
8/43

好感度アップをめざしましょう。

「ありがとうございました。」


 無事僕たちは職員室にノートを届け終わり、彼女に礼をいわれた。

「いや、別にたいした事じゃいし・・・それにいろんな話を聞けて楽しかったよ。」

「でも・・・やっぱり何かお礼がしたいです。そうだ、駅前のケーキ屋にいきませんか。おごりますので。」

その気持ちはありがたいがやっぱり残りHPを考えると気が進まない。


 そのとき、またもや選択肢が現れた。

1、「わかった。じゃあ、いこうか。」と素直に答える。

2、「そんな、おごりなんて悪いよ。」と断る。

3、「今日用事あるからごめん!明日でいいかな?」と嘘をついて明日にする。

4、「おごる代わりに僕と友達になってくれないかな。」と別の提案をする。


 1はHPの事さえなければ一番いい選択肢だ。

 2はこれでもいいのでは、と思う人がいるかもしれないが実際は駄目。相手に、手伝ってもらったのになにも返せなかったと罪悪感が残るだけだ。

 3は嘘をつきはするが、嘘も方便。この問題も僕のHP問題も解決するすばらしい方法だ。


でも僕はそれのどれも選ばない。僕が選ぶのはもう決まっていた。

「おごる代わりに僕と友達になってくれないかな。今日君と話していてとても楽しかったから。」

そう4番だ。僕は彼女ともっと話したい。単純にそう思ったのだ。


「わ、分かりました。友達になりましょう。」

彼女は照れくさそうにもじもじしながら答えた。

「でもやっぱりおごらせてください。今日は私にとっての友達記念日ですから。」

「お前の記念日ならおごるのは僕じゃないの?」

「細かい事はどうでもいいんです。」

彼女は少し怒ったように先に行った。だが彼女の顔に笑みが見えたのは気のせいだろうか。



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