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現実ゲーム  作者: フリー88
出会い編
6/43

クエストをうけますか。いいえ。

 『クエスト発生!石動充とキスをせよ。クリア報酬:HPの全回復』


「ぬぁ、なんだとーー。」

「どうしたんだ?あれ、もしかしてクエスト発生ですか。じゃあ、キスしましょう。はい。」

石動がなぜか妙にキスをしたがる。ついにボーイズラブに目覚めたというのか。


『クエストをうけますか?』


僕の答えはすでに決まっていた。もちろん、二つあるボタンで手を伸ばしたのはこっちに決まってる。

『いいえ』


「あれ、まだしねえのか?ほらこうしてるこっちも恥ずかしいんだから。」

いいえのボタンを押してもなお石動は目をつぶり唇をかまえてまっている。こうなったらやることは一つ。


 取り出しましたるは石動の鞄についているもんたくん(近くの遊園地もんたらんどのキャラクター)ストラップ。それをゆっくりと石動の唇に持っていく。


「おおーっついに腹をくくったか。お前ひげこんなに伸びていたかってこれもんたくんじゃねえか!」

やっと気づいたらしい。というより僕がお前とキスするなんて天地がひっくり返ってもない。


「クエストはどうした!せっかく友達のお前のために腹をくくってやったというのにー!」

どうやらボーイズラブに目覚めたわけではなく単純に僕を思ってのことらしい。なら、はじめからまともなクエストにしておけばよかったのではないか、と思ったのは僕だけだろうか。


「それはそうと大庭。お前は俺とキスするのと自分の人生を危険にするのとどっちがいやなんだよ。」

そんなのをなぜこいつは聞くのだろう。わかりきったことなのに。


「もちろん、おまえとキスするほうだけど?」

僕は当然のようにそう返答した。


一応書いておきますが石動はこれっぽっちも男が好きとは思っていないので安心してください。あくまで大庭のことを思ってのことです。

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