表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実ゲーム  作者: フリー88
出会い編
12/43

ここら辺は敵が多くなってきているようです。

 結局学校に着くまでに5回の選択肢に出くわした。しかもそれらは単純なものばかり。

 僕は学校について昨日から今日にかけてのことを石動に報告した。

「察するには1回死ぬとライフポイントが減って3回なくなれば終わりという事だな。」

そして返ってきた答えがこれ。こんな単純な事をどや顔でいわれても困る。

「すまん、お前に頼った僕が馬鹿だったよ、本当にごめん。」

「はっはっは、やっと自らの愚かさに気づいたのか。」

さらに自慢げに言う回答。もう親友でいるのをやめようかとさえ考えた。


「それはそうと大庭、昨日女子とケーキ屋にいったというのはほんとうか!」

なっ!それをどうして知っているのだろう。誰にも言ってないはずだが・・・。

「ああ、だけどどうしてそれを?」

「何を言っているんだ?さっき自分で言ったじゃないか。」

なるほど親友が馬鹿なのは僕も馬鹿だからか。数分前に報告の時その事も言ったのをすっかり忘れていた。

「で、本当なんだな。」

「ああ、なりゆきでな。」

「くっそー、どうしてだ。どうしてこんなゲーマーなんかが女の子と一緒に!」

それが冗談ではなく本気で泣いているように見えたのは気のせいだろうか。

「ま、まあお前もスポーツ得意なんだったらいずれ女子の友達ぐらいできるって。ほらスポーツ万能はもてるだろ?」

「そ、そうだな。俺だっていずれ!」

彼はガッツポーズをした。どうやら僕の言った事を真に受けてくれたようだ。つくづく彼の事を単純だと感じてしまう。


 授業も無事終わり放課後となった。そしてもう一つ分かった事がある。それは選択肢だけでなくバトルも確実に増えているということ。つまり僕の命の危険性がさらに上がったという事だ。これはいつか勉強合宿でもやる必要があるだろうか。そのときは学年トップ5に入る神春さんも誘おうか。


「大庭さーん、今帰りですか。」

「ああ、うん。」

神春さんのことを考えているとちょうどきてしまった。

「なら途中まで一緒に帰りましょう。」

「あれれぇ、女の子といっしょに下校ですか。これはいけませんな~。」

前を見ると北条琉璃がいた。さすが神出鬼没の北条、まったく気づかなかった。

「ところで大庭さん。現実ゲームについての情報欲しくないですか?」

それはあまりにも唐突だった。

「えっ今なんて。」

「だから現実ゲームについての情報欲しくないですかといっているのです。」

そう彼女は確かにそういったのだ。

新しく書き始めた「未来って思いの他大変でした。」もよろしくお願いします。どちらも1日1回以上は更新する予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ