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現実ゲーム  作者: フリー88
出会い編
10/43

フラグは回収します。

 家に帰ってきた。ケーキのおいしさに忘れかけていたが僕はHPがやばかったのだ。おまけに明日提出の数学の宿題があることに気がついた。(一晩寝れば回復するので明日の朝やればいいのだが僕の頭では気づかなかった。)


「さて宿題をやるか。」

かばんの中から宿題のプリントを取り出したとたん予想通りバトル発生の画面となった。

『クリア条件は各問題ごとを指定時間内に解き、正解をしてください。1問クリアできないごとに10ダメージを受けます。それでは始めてください。』


 その合図で1問目をとき始める。始めの方は指定時間が少し短めではあるが基本問題ばかりなので流石の僕でもクリアできる。

 と思っていたのは僕だけだろうか。

「ぶぶー。」

1問目からミスをしてしまい10ダメージを受けた。残りHPは13。後1問しか間違えられない。


 しかし2問目以降は順調に進んだ。一つ間違えてしまったが(こちらは単純な間違い)最後の1問というところまで達した。といってもまだまだ油断はできない。なぜなら最後の問題が1番難しいから。

 僕は最後の1問の問題にとりかかり始めた。それは因数分解の応用だった。どこから手をつければいいのだろう。この部分をなんとかすればいける気がするのだが。これは僕の人生助かるのではないか!

 しかし、そこから先は何も分からない。あまり手が進まないまま気がつくと残り10秒だった。

「わからねぇ。」

 もう僕はやけくそになって適当に答えを書いた。


『ピンポーン』

「えっ。」

一瞬何が起きたのか分からないほどだった。でもそれは確かに聞こえてきた。えーと、つまり正解したってことか?まじで?

「やっほーい!」

嬉しさのあまりベッドに飛び込んだ。

「まじか、まじかよ。俺の人生、適当で助かったよー。」


「ぶっぶー。」

 しばらく感慨にふけっているとどこからか奇妙な音が聞こえた。

な、なんだこの音は。外から聞こえてきた音か?

 なんだか妙な予感が頭をよぎり机に行ってプリントを裏返す。

「な、なんと!」

そう、そこにはまだ問題が存在したのだ。


 僕は目の前がまっくらになり布団に倒れこんだ。

 




 

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