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現実ゲーム  作者: フリー88
出会い編
1/43

ゲームスタート

初投稿なのでよろしくおねがいします。

 6月5日、日曜日、晴れ。

 本来、今日は何もなくただ、だらだらと過ごしているだけの筈だった。しかしどうしてこうなったのだろう。目の前には家全体のマップと「どこにいきますか。」の文字。さてその訳について2時間まえまでさかのぼろう。


 目が覚めてふと時計を見ると12時13分。日曜日に昼まで寝るのは毎週のことだ。土曜日は夜中の4時や5時までゲーム三昧。飽きてきたころにやめて寝ようと思うがひどい時は朝の7時までやっている。


 一応7時間ぐらいは寝たもののまだまだ眠たい体を無理矢理起こして、下の階に下りる。テーブルには妹の夢葉が作っていった朝ごはん?のオムライスと「電子レンジで温めて食べてね。」の書置き。どうやら妹は買い物に出かけたようである。(両親は仕事で帰ってくるのが遅いので家事は基本妹の夢葉がやる)


 書かれたとおり電子レンジで温めてから食べ始め、15分後には食べ終わっていた。

 この後どうするかは悩ましいところだ。前に買ったゲームは昨日やって飽きてしまったからだ。新しいゲームを買っても構わないし、パソコンで動画を見てもいい。

 悩んだ末出した結論は新しいゲームを買うだった。すぐに服を着替えたりなど準備をして、家を出た。


 着いた場所は駅前のゲーム屋。品数が豊富でそこそこ近いので僕の行きつけの店だ。店内に入りまずはじめに見えるのは新作コーナー。しかし用があるのはそんなところではない。真っ先にむかうのは店の一番奥にある安売りコーナー。人気がなく処分のために1000円ぐらいと安くで売っているところだ。


「なにかないかな~。」

 たくさんの、見るからにおもしろくなさそうな束のなかから隠れた名作を探すのは困難の技である。だが、僕は名作探しの名人だ。いままでこうして手に入れてきたものであたりの確率は80%を超えていた。

 

 「今回も僕の仕事っぷりを見ているがいい」などと思いながら一つづつ見ていくとふと目に留まったものが一つあった。


「現実ゲーム?」


 はじめて見る名前だった。もちろん安売りしている以上マイナー作品であるのは確かなのだが自称ゲーマーの僕が名前も知らないゲームなんてそうそうないし、名前からしておかしかった。イラストだけを見ればギャルゲーのようにも思えるが箱に書かれている一言もまた奇妙だった。


『貴方の日常をゲームに!』


その意味がいったいなんなのかそのときの僕には想像もつかなかったが何かしら惹かれるものがありついつい買ってしまった。


 なにか大物を探り当てた気がして、うきうき気分で家に帰った。

「おかえりーお兄ちゃん。」

 そんな僕を出迎えたのが妹の夢葉。僕が出かけている間に帰ってきていたようだ。

「またゲーム買いに行ってたの?ちょっとは外で遊びなよ。体に悪いよ。」

「ああ、うん。分かってる。」


 妹のすばらしい気遣いにも軽く答えさっさと自分の部屋に行く。そしてさっきの返答とは裏腹に早速さっきのゲームをとりだしてしまう。

「さあ、やるぞ。」

 

 そういきこんでゲームの箱を開ける。(あれ?)一瞬目の前が真っ暗になったのは気のせいだろうか。そう思ってふと前をみると

『ゲームを起動しています。しばらくおまちください。』

の文字が浮かんでいた。



 

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