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Dear…  作者: Yui
4/4

✲4✲

「初めまして。舞子さんに

呼ばれて来たのだが…。」

「母なら外出中です。」

私はそのイケメンを

凝視しながらそう答えた。

すると、男は人の良さそうな笑顔で

「君が舞子さんのお嬢さんかい?

舞子さんに似て綺麗だなぁ。」

と言って手を差し出してきた。

私が握手をしながら

「本日はどのような御用件ですか?」

と尋ねると

「あれ、舞子さんから

きいてないかい?」

とびっくりした顔をされたので

少しムッとしながら首を横にふった。

「そうか。まぁそれなら

それでいいや。」

男はそういうと今日一番の会心の笑みを浮かべて

こう言った。

「今日から貴方のピアノの講師を

させていただきます、杉山聡です。

よろしくお願いします。」

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