プロローグ 永遠の日常
いつもありがとうございます.
第4章の開始です.
いろいろな意味で’転’となる(すぐ結とはなりません)回です.
宜しくお願いいたします.
今日は天気がいい。
お日様がよく照っていて、洗濯日和だ。
洗濯ものを全部干したら、乾くのを待ちながら部屋の掃除の続きを始める。
新しいお家のフローリングに、モップをかける。
掃除機もいいけど、モップをかけた床は素足で歩いた時の足触りが気持ちいいのだ。
階段も廊下も、ごしごし、しっかりかける。
主婦はなかなかの重労働だ。
今日は買い物にも行かなくていいし、終わったら一休みして、ゲームの続きをしよう。
唯は掃除を終え、エプロンをとって椅子に掛けると、ソファに座った。
カチューシャとバイザーが合体したようなVRMMOの機械を頭につけ、ゆっくりと目をつぶる。
あれ?
何かまた、大事なことを忘れている気がする。
いつもゲームを始めるときはこんな感じだ。
何だったっけ。
何だかとても大事なこと。忘れてはいけないことなのに。
そう思いながら、眠りに落ちるように旅立っていく。
そしてまた、終わりのない夢に似たあの世界で眼を開けるのだ。