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エセ勇者は捻くれている  作者: 星長晶人
古龍の森

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95/104

魔王は傍若無人である

 メランティナのおかげで、俺にも気力が戻ってきた。少なくともこの世界であいつと出会う前の俺くらいにはなれただろうか。


「……くれと」

「くれと!!」


 身体を綺麗にしてから部屋を出ると、タイミング良く待っていたらしいニアとミアに飛びつかれた。二人を抱え上げると、なぜか両側から頬を頬に押しつけられる。


「……心配かけて悪かったな。けど、どうしたんだ?」

「……くれとからおかあさんのにおいする」

「なかまはずれだめ、なの!」


 寂しかったのかと思ったのだが、どうやらそうではなかったらしい。というか気恥ずかしいな。


「く、クレト! 大丈夫なんですか!?」


 通りかかったクリアも寄ってきて、騒がしくなってくる。どんどん集まっていって、結局後からメランティナが部屋から出てくるまでに全員集まっていた。


「クレト、話せそうか?」

「……ああ。とりあえず、魔王に詳しい話を聞きに行く。その前に、飯を食わせて欲しいが」

「なら食事を済ませてから行くと伝えておこう」

「……ありがとな」

「えっ? あ、ああ、いや、気にしなくていい」


 セレナに尋ねられて現状は理解しているため話を進めたのだが、なぜか最後には顔を赤くして去っていった。……どうかしたのか?


「クレト、変わりましたね」

「……そうか?」

「はい、とっても」


 クリアに言われたがピンと来ない。今のやり取りに俺の変化なんてあったか?

 彼女は大きく頷くと、俺ではなくメランティナに対してジト目を向けていた。


 それから俺は結局なにも食べずに一ヶ月過ごしていたため空腹となっており、胃に優しいモノを腹いっぱい食べてから魔王との謁見に向かうのだった。


「ようやく顔を見せたか。妾こそが魔王。魔王アルストリア・レムグスである。もっと近う寄れ、クレト」


 俺達が魔王と会うはずだった謁見の間という部屋の中で、既に魔王様は玉座に腰かけている。


 褐色の肌に対称な白い長髪。捩じれた白い大きな角をした、女性だった。豊かなプロポーションを誇り、すらりと長い脚を組んでいる。黒いファーのついたマントが魔王らしくも見える。金色の鋭い瞳には獰猛さも含まれていた。


 ……こいつが魔王か。封印されているという話だったが、それでも幹部よりは強いな。俺がスキルを使わずに戦えば負けるくらいには強い。


「……いや、ここまででいい。俺はまだお前を信用してない。近寄った途端殺されるのは御免だな」

「なんだと貴様、魔王様に向かって……!!」


 俺の言葉に幹部の一人が憤るが、魔王が手で制した。


「良い。流石だの、クレト。だが冗談はそれくらいにしておけ。――今の妾では、お主にも勝てんわ」


 魔王は面白そうにくつくつと笑って断言する。彼女自身の言葉に、幹部達がどよめいていた。唯一平静なのはディルトーネともう一人くらいか。魔王の隣に立っている女性はおろおろしているようにも思える。


「……ならまずお前の話から聞かせろ。なんのために俺をここに呼んだ?」

「簡単なことよ。妾の復活を早めるためには、魔王軍幹部の数が必要じゃ。今急速に高まっておるが、まだ半分。幹部を揃えて一刻も早い復活を目論んでおる。故に、幹部を増やしたい。そこでお主の出番というわけだの」

「……じゃあその幹部ってのはどうやって探す?」


 なぜ俺を選ぶ必要があるのかわからない。そもそも俺は悪魔でも魔族でもない。ナヴィを誘うなら兎も角として。


「妾にはある程度、幹部となれる者の居場所がわかる。微弱なモノから、感じ取るモノが強い者までの。そもそもお主には妾に代わって魔王となる素質まである始末じゃが」


 魔王が嘆息すると更にどよめきが大きくなる。だが俺は魔王になる気なんてなかった。


「……そんなことはどうでもいい。どうして数いる中で俺を選んだ?」

「感じ取るモノが強い者を優先して勧誘するわけだが、幹部になれる素質があるからと言って幹部となるかはまた別の話。その点、お主は問題ない」

「……どういう基準だ?」

「人間と敵対して躊躇しないか、幹部になる前から強いか、の二つだの」


 魔王の返答を聞いて、一応納得はした。俺は善人じゃないから人々を救おうなんて思わない。守ろうとも思っていない。だが、悪人ではないから理由もなく殺すこともない。


「お主は条件を満たしておることはディルトーネから報告を受けておる。無論、話を聞く前からお主を勧誘する気はあったがの。機を待っておったわけじゃ」

「……随分と俺を買ってくれるもんだな」

「当然」


 魔王はニヤリと笑みを深めた。少し嫌な予感がする。


「――灰原暮人。勇者にも魔王にも英雄にもなる素質を持っていながら、何者にもなれておらぬ異世界人よ」


 彼女の口から紡がれた言葉は、どよめきをどんどん大きくしていく。しかし今回は幹部だけでなくこちら側の者もそうだ。驚いていないのはディルトーネともう一人。……さっきから特に驚かないあいつは一体誰なんだか。よくわからないが、肝が据わっている。


「……俺の本名まで知ってるとは、意外だったな。ディルトーネもそこまでは知らないだろ」

「うむ。ディルトーネから受けた報告は、お主が異世界人というだけだった。しかし妾が持つ情報はもっと上。これを持っておるからの」


 今更知られてもどうせ明かすことになっただろうし別に構わないが、出所は知っておきたい。

 魔王が取り出したのは見覚えのある書物だった。


「……魔王候補リストか」

「なんじゃ、知っておるのか」


 俺がその名前を口にすると魔王はつまらなさそうに眉を八の字に曲げる。


「……ああ。メフィストフェレスが持っていたモノだ。だがあいつらで作ったって話だったんだが」

「ふむ。その者の報告も受けておるが、よくわからん。こういう書物は異世界人を召喚する時に必要だから作成するモノで、聖女に化けた何者かが用意してどうするつもりなのかの。大体、魔王を召喚しようとしていたなら勇者を召喚して妾を復活させる必要などないわ」


 それもそうだな。リストを持っていたということは探す気はあったということなのかもしれないが。なにか予定を変える出来事でもあったのか? あいつに関しては情報が少なくてイマイチわからないな。


「ともあれ、お主の持つ『観察』、『模倣』、『同化』は異常なまでに強い。正直、前回の戦争でもお主がいるだけで勝敗が変わっていたと思えるほどじゃ。……今は、『怠惰』と『憤怒』かの?」


 そこまでわかっているのか。


「……ああ。発動はしてないが」

「じゃろうな。幹部の授かったスキルは全て制限を設けるモノ。不用意に使わぬ方が賢明というモノだの」

「あ、あの、魔王様? 今のお話からですと、スキルを見ただけで使えるようになると……」

「うむ。だからそう言っておる」


 隣の女性が声をかけると、魔王が躊躇いなく頷いた。更にどよめきが大きくなる。……身内にも伝えてないとは、こいつわざと驚かせて楽しんでるのか? 確かレヴィアがお転婆だとか言ってたし。


「故に、クレトより勝る戦力は基本的に存在しない。……まぁどうやら例外はあったようだが」


 リストを持っているということは、魔王も夕化に関する情報を握っているのかもしれない。あいつは俺キラーみたいなところがあるので、持ち越したスキル内容を一つ聞いただけでも完全に俺特化だ。寒気がする。


「お主の妹、じゃったか。あやつにだけはどう足掻いても勝てないようになっておる。なにがあればそんなスキルを持ってこれるのかわからぬが……まぁ首は突っ込まぬ。妾から用意できる報酬は、金銀財宝以外ならお主の妹への対処、といったところだの。これでも魔王、完全復活を遂げた暁には今のあやつくらいなら撃退できるじゃろう。『憤怒』を解放したバルメイザが負ける程度であるなら、の」

「……なるほど」


 だからこそ、俺を幹部にさせる勝算があるわけか。確かに次あいつと出会ったら他のヤツの死と俺の終わりは確定だ。強さに自負がありつつも“殺せる”と断言しない辺り無理ゲー感を強めているが、時間を作れるなら有り難い。


 俺には、あいつへの対抗手段が一切ないから。どう対処すればいいのかわからない。


「……じゃあ次の質問だ。なぜ、お前達は戦う」


 ここが最重要。人から見た歴史は、人の視点での話だ。魔王側の言い分を聞かないことには判断できない。


「きっかけは下らないことじゃ。見た目が違うだの、変な角や尻尾があるだの、そんな理由だったか」


 種族差別というヤツか。確かに下らない。


「そもそもなんでこの世界の陸地が宙に浮いており、無数に分かれておるか知っているか?」

「……いや」


 聖女は創世神話みたいな部分までは語っていなかった。


「元々一つの丸い世界だったのだが、争いが多すぎて神が呆れたからじゃ」

「……実に下らない話だな」


 率直な感想を口にする。


「うむ、そうだの。それでもまた争いが起きた。最初は……確か人間のおる大陸だの。とある悪魔が人の青年と恋に落ちた。だが青年には婚約者がおった。青年は悪魔を選んだ。悪魔が青年の住む村から青年を誑かした悪として全身を串刺しにされて殺された。そこから悪魔は人を誑かす悪だと噂が広まり、人と共生していた悪魔は次々と虐殺されていった」

「……それは、戦いじゃないだろ」

「そうじゃな。それから悪魔が人を敵視して、戦争に発展した。醜い争いじゃよ。その後くらいで、妾という魔王が誕生した。対抗するように人が勇者を祀り上げた」

「……魔王が先だったのか?」

「そうだの。なにせ、人間は数が多い。いくら悪魔の方が強くても戦意のない当初は散々だった。悪魔を統率し、戦況を覆す存在が必要だったのは間違いないの」


 戦況の天秤をバランス取るために魔王が生まれて、勇者が現れたならメフィストフェレスの思惑も通用するか。人と魔、双方のバランスを整えるための勇者と魔王なら話はわかる。バランスをわざと変えるような真似をすれば、もう片方を補うようになる。


「……なら、どうして大陸ごと破壊しないんだ? お前にはそれができるだろ」

「人とは思えない発言だの。流石は魔王候補じゃ。……妾の『魔王』にはある能力がある。それが、死んだ悪魔の記憶を追体験するという力じゃ」


 魔王は俺の言葉を笑ったが、笑みを引っ込めて告げてきた。


「……だから誕生前の事情も詳しいのか」

「そういうことじゃ。もちろん、ここでは歴史の勉強として伝わっておるが。兎も角、妾がそれをしないのは単純な話じゃ」


 どこか悲しそうな笑みを浮かべて、彼女は言う。


「妾が追体験した記憶の中には、人間を愛した悪魔のモノもある。人間に虐殺されながら人間を恨まないで欲しいと願ったモノもある。……妾は『魔王』。悪魔を、魔族を、魔人を統べる王。故に少数であっても声を無視することはできん」


 どうしても感情移入してしまうということか。人間も全員がゴミクズではないと知っているからこそ、絶滅させるという選択肢を取れない。……随分と甘い魔王様だ。


「……じゃあお前は、なにを勝利条件として戦ってるんだ?」

「元々の共存とは言わぬが、せめて相互不干渉までは持っていきたいところだの」


 あくまでも人間を滅ぼす気はないということか。


「……なら、協力できないな」

「なんじゃと?」

「……俺は別に人間が滅びたって構わない。何人か殺すんだったらいっそのこと皆殺しでいい」

「……お主ホントに人間しかいない異世界から来たのだろうな?」

「……人間しかいなかったからこそ、あんな世界は嫌なんだよ」

「お主の方が過激なんじゃが、まさかそんな理由で断られるとはの」


 魔王は頭を抱えてしまった。


「だが、妾も譲れんモノがある。残念だがこの話はなったことにして構わん」


 しかし彼女は考えを変えない。俺という戦力を手元に置けないとしても人間の殲滅はしないということだろう。


「……そうか。お前、いい魔王様だな」

「そうじゃろう?」


 俺の言葉に、魔王は嬉しそうに笑って言った。……この魔王が死ねば勇者君はなにもしないとしても、おそらく三度目を起こさないためになにか対策を取ってくるはずだ。そうなれば、暗黒大陸そのモノが消し飛ぶ可能性もなくはない。だが、俺には関係のないことだ。報酬は魅力的だったが。


「……じゃあ、交渉は決裂ってことでいいな?」

「うむ。交渉()決裂だの」


 ……ん? なんか妙に「は」を強調した言い方だったな。


「しかし妾は、諦めの悪い性質でな」


 ニヤリと嫌な笑みを浮かべたかと思うと、パチンと指を鳴らした。ぐんと引っ張られるような感触があって、俺は玉座の前まで転移させられていた。


「……なっ」

「お主も案外甘いの。我、魔王ぞ?」


 驚く俺を乱暴に引き寄せて、魔王の唇が俺の唇に触れた。どころか長い舌が入ってくる。息を呑む音、殺気など。様々な感情があちこちで起こっているのがわかった。……どういう精神してやがるんだこいつ。


「……ぷはぁ。むっ? なんじゃ、その顔は。あらゆる経験を追体験してきた百戦錬磨な妾の接吻じゃぞ? もっと蕩けた顔を見せて然るべきではないか? それともやはりそこな豹獣人が番だからか?」


 口を放した魔王は不満そうに俺を睨んでくる。……いやマジでなんだこいつ。長く生きているのか知らないが、人生をいくつも追体験したからなのか、感性がぶっ壊れていやがる。というかなんでメランティナとのこと知ってるんだよ。


「……なに考えてんだお前」

「お主に幹部たるスキルを授けた」

「……は?」

「今空席で、お主に適性のあるスキルが追加されておるはずじゃ。確認してみよ」

「……どういうつもりだよ、交渉決裂しただろ」

「妾は一度も、お主の承諾を得ない限りなにもしない、とは言っておらんぞ」

「……やっぱりお前は魔王だよ」

「うむ、正真正銘の『魔王』だからの」


 にっこりといい笑顔で言われてしまった。……クソ、マジでどうなってんだ。


「ま、ままま、魔王様!!? なぜ急にそのようなことを!!?」


 横の女性が顔を耳まで真っ赤にしながら尋ねる。ナイス判断。


「うん? スキルを授けるには相手に触れる必要があるのは知っておるじゃろ?」

「し、知ってますけどなにもき、ききき、キスまでしなくても……!!!」


 必要ないのかよ今の。


「いやなに。クレトとそこな豹獣人がそれはもう熱烈にまぐわっておったから、どんなモノかと試しかったのじゃ。お主もいつまでも初物を大切にしておらずクレトとまぐわってみたらどうじゃ? 妾の数多くの経験からしてもあそこまで激しいのはなかなか――」

「もうやめてっ!!!」


 魔王がどこか得意気に話しているのを、メランティナの必死な叫びが遮った。見なくても顔を両手で覆って蹲っているのがわかってしまう。


「ま、魔王様!! 不潔です!! そいつは新参で、人間で、異世界人で、魔王様がそこまでされる価値があるとはとても思えません!!!」


 取り乱した様子で怒鳴るのはレヴィアだ。だが魔王は逆に俺を抱き寄せて豊かな胸に顔を押しつけるようにした。……おい、マジでなにしてんだこいつ。


「ほう? 『嫉妬』しておるのか、レヴィアよ。ならもっと見せつけねばなるまいな。そうじゃ、良いことを思いついたぞ。クレトと夜伽をする時はお主も呼んでやろう。特等席で見物して良いぞ?」

「……いい加減にしろてめえ」


 面白そうに面倒なことを言い出した魔王から逃れて、脳天にチョップを下した。


「なにをする」

「……こっちのセリフだろふざけんな」

「妾は大真面目じゃ。お主との接吻だって意味のあるモノぞ? 今の接吻中、お主に『色欲』の魅了や洗脳を何度も試したが、一切通じておらんからの。それだけお主との間にステータスの格差があるという証左じゃ」


 そんなヤバいこと試してたのか。ある程度目途はつけていただろうが、もしかかってたらどうするんだこいつ。いや、こいつにとってはその方が都合いいのか?


「……さらっとヤバいこと明かしてんじゃねぇ」

「元からかからないだろうとは思っておったからの。それに、レヴィアの『嫉妬』は嫉妬するほど解放した時の強化が大きくなる。妾の接吻をお主にした結果は、見ての通りじゃが?」


 ……こいつ、マジで油断ならないな。いい魔王っぽいエピソードを先に出したのも、俺にそう思わせて心のどこかに隙を作るためだったんだろう。その上で俺のステータスの詳細な最低ラインを導き出し、味方の強化までやりやがるとは。


「……流石は魔王。いい魔王だとか言ってた俺がバカだったわけだ」

「あれはあれで本音だがの。でなければお主に敵対心を持たせぬことなどできぬわ。『観察』を持つお主にこうするためには、のう?」

「……ホント、油断ならねぇな。年の功ってヤツか?」

「そう、経験の差じゃな。妾相手に心理戦なぞしようとは思わぬことだ」


 全く、その通りだった。ついこの間人生経験の差で敵わないと思わされたばかりだというのに。今回は完全に俺の油断が招いたことだ。


「では行って良いぞ。追ってお主らに指令を出す。もしかしたら夜伽の命令もあるかもしれんが……幹部となったからには従ってもらうぞ」


 魔王はしてやったりの顔で面白がるように笑っている。……ムカつくな。あいつから逃がしてくれた恩はあるが、だとしても俺は誰かに縛られる気なんてない。でないと夕化がいない意味がない。


 なので、俺は反撃に出ることにした。


「んむっ?」


 魔王の口に左手の指を二本突っ込む。さしもの魔王様もこれは予想できなかったのか目を丸くしていた。……そうだな、五回(・・)でやめるか。


 それから俺が指を引き抜くと、キスでは一切影響のなかった頬に朱が差していた。


「お、お主……」

「……俺を、お前の思い通りにできると思うなよ」


 やや蕩けたような目でこちらを見てくる彼女に告げて、俺は踵を返す。一応背後から襲われたら困るので警戒はしていたが、そんなことはなかった。

 べたべたになった指は魔法で綺麗にしておく。


「……戻るぞ。用は済んだらしい」


 どこか呆けた様子の皆に告げて、俺は謁見の間を出るのだった。

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