第69話 アイドル達の守護者に俺はなる!!(勇者ギーツ視点)
押しがいると言う事は、本当に心を豊かにしてくれる!
以前では考えられないような張りのある生活に、拙者は毎日が本当に充実していた。
Flora Kissのライブには当然全て駆けつけ、我々は全力で彼女達を応援していた!!
仲間達とフォーメーションを組み、両手には七色に輝く棒型の魔道具を手にFlora Kissの曲に合わせて一糸乱れぬ動きで踊りまくる!!
ファンが熱狂すればするほど魔道スフィアは光輝き、更にFlora Kissの……アヤネちゃその輝きが更に増す!!この瞬間が足りませんな!!
そして……Flora Kissの栄光のロードは止まることを知らず、あっという間にセントラルステージで二連勝を飾ったのだ!!ファーwww
さらに今年優勝すれば、伝説と呼ばれたアイドル、カノン殿率いるRadiant Museに並ぶ偉大なる記録となるのでござる!!みwなwぎwっwてwきwたwwwww
しかしそんな喜ばしいニュースの影で、よからぬ噂を耳にする事になる。
それはマフィアによるアイドルグループの少女達への脅迫などだ。その裏には非合法賭博が絡んでいて、その元締めであるマフィア、ラ・ローザ・ネーラの連中が絡んでいるみたいだった。
拙者はFlora Kissのファンではあるが、アイドル達を皆愛していた。彼女達の切磋琢磨する頑張りは、拙者の心を常に満たしてくれていた。
故に、そんな可愛いアイドル達を襲うマフィアの連中を、拙者は見逃すことなど出来ない。
すぐに奴らの息の根を止めるべく行動を開始したのだが……こいつらホントーに姿を現さないでござる!!どんだけ探しても見つかりゃしねぇ!!
そもそも拙者は、せせこまと何かを探したりするのは苦手だったので尚更だった。
どうしようかと悩んだ末、拙者は聖斧を手放す事にした。
もしかしたら、マフィアの連中は拙者が勇者なのを知っているのかもしれない。聞いた話によれば、そのマフィアの裏には聖剣に選ばれた勇者クロスが潜んでいると言う。
そのクロスが拙者の事をマフィアの連中に伝えているとしたら……奴らも派手な動きは出来ないのかもしれない。
ただ、派手な動きはしなくても、確実にアイドル達を蝕んでいるのは事実なので、拙者は一時勇者である事を止めれば奴らは大々的に表舞台に出てくるのではないか?っと思ったのだ。
まぁ拙者www聖斧無くて無敵ですのでwww
なんて拙者の浅はかな行動のせいで……Lumi♡Twinkleのセンター、アイスちゃそとイリヤたんが犠牲になることになるとは思わなかった……。
拙者が聖斧を手放したと連中にバレる様に、街で一番大きな武具店に聖斧を売ったのだが……効果は絶大所ではなかった。奴らは直ぐに派手な動きをする様になり、二人のアイドルを襲った。
だが……そんな派手になったマフィア達を拙者は結局捕まえる事が出来なかったのだ。
ここにきて自分の無能に腹が立つ。
今までの敵は拙者に向かって来ていた。戦士として、兵士として……そして魔族として。
しかし陰に潜むマフィアのヒットマン達はどれだけ派手な動きをしても、拙者の包囲網を容易くすり抜けてしまう。
拙者は本当に……無力だった。
そんな時だ、彼らエイシャご一行がこの街に現れたのは。
エイシャは勇者達の仲でも拙者は一目置いていた。
変わってしまった残り二人勇者と違い、彼は何時まで経っても勇者だった。
故に……エイシャなら……誰もが認める真の勇者ならば拙者と違いこの事件を、マフィア達の魔の手からアイドル達を救ってくれるのではないか?そう思った。
早速エイシャに会うと為に、今エイシャがいると言う武具屋に突入し……まぁ結果はお察しでござるwwwブチギレエイシャを拙者がさらに煽ってしまって……。
結果よくわからない事になってしまったwww自分で言っといてなんだけどwww
だって……こんなにとんとん拍子でコウたんがアイドル街道まっしぐらになるなんてあの時誰が想像できる?wwwコウたんは類まれなき美少女ではありますが、流石にすぐにアイドルになって四カ月後のセントラルステージ上がるなんて無理www……そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
コウたんすごすぎ!!
実はコッソリLumi♡Twinkleの復活ライブ見に行ったんだけど……普通に泣きましたな!!
アヤネちゃそが居なかった拙者推し変してたでありますwwwそれ程に……コウたんのアイドル力は凄まじかった!!
それ故に……ひっじょーにまずいことになった!!
だってマフィアの連中は自分たちの押し(?)の為に邪魔になるLumi♡Twinkleのセンターと主要メンバーを襲ったのだ!!
どう考えたって……コウたんあぶないでしょ!!?
しかもいつの間にかエイシャ居なくなってるし……マジで\(^o^)/オワタ
どうしたもんかね?
そうこうしているうちにセントラルステージまであとわずか(汗)。
こうしちゃおれないとコウたんに接触して……結果彼女に圧倒される事になった。
「拙者が……アイドル達を守るってwww当然そのつもりですぞ!」
「じゃあ問題ないですよね?」
「いやあ……それでもコウたんの安全の為にも……」
「でも……私だけ抜けても……他のメンバーも危ないですよね?」
確かにそうだ……。でも今や絶対的センターであるコウたんが抜ければ……。
しかしそんな弱気な拙者の心を見透かしてか、コウたんは畳みかける様に言葉を続けた。
「じゃあギーツさんが皆を守ってください。私達は全力で歌いますので……お願いします!」
嗚呼……。この目は……あの時のアヤネちゃそと同じ目だ。
拙者を射抜く青い瞳。彼女は最早……誰にも止められないだろう。
拙者も覚悟を決めるしか無いようですな!
大体にして、何をらしくも無く弱気になっていたのだ!!俺は!!
マフィアの連中が派手な動きをしなくなったのは、恐らくセントラルステージでケリをつけるつもりで最近は大人しくなっていたのだろう。つまりセントラルステージで彼女達を守り抜けばいいだけの話!!!
生まれた時から最強で、喧嘩だって負けたことは無い。
単純な戦いなら、他の勇者達にだって負ける気なんてしない!!
その力はアヤネちゃそ……そして目の前のコウたんの様な、拙者達を救ってくれるアイドル達を守る為にあるんだ!!
おおお!!
「みwなwぎwっwてwきwたwwwww」
「ちょ!?いきなり何よ!!?」
ミリヤたんが驚き声を上げるが、最早拙者は止まらない!!
「承知し申した!!拙者がコウたんを……全てのアイドルを守るでござるよ!!」
拙者の言葉にコウたんは、ぱあっと花が咲いた様に笑顔になる。
「はい!!お願いします!ギーツさん!!」
うおおおおおおwww
ここまで頼られて、何もできなきゃ俺ぁ男じゃねぇ!!
何があってもこの子達は絶対に守り切って見せる!!そう!!
アイドル達の守護者に俺はなる!!!




