表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/110

第99話

 やばいやばいやばい!!


 ここで俺達が飴を舐めてないとバレたら、今度こそ無理やり口にねじ込まれてしまう……!!


 どうしよう……どうしたらいい!!?っと頭の中がぐるぐるしている俺の隣で、突然ソフィアが熱い息を吐いて言った。


「はぁ……あのキャンディ……なんなんですか……?……んん!……あのキャンディ舐めてから……本当は頭がおかしくなりそうなぐらい……頭がフワフワして……体が……熱いんです。もう……取り繕うのも……無理そう……ねぇ?……コウ……!」


 ……そろそろR18指定に引っかからないよね?大丈夫だよね??


 じゃなくて!!

 そうだ!!ソフィアがこんなに頑張って演技してくれてんだ!!……演技だよね??

 ともかく、それに俺も答えなくてどうする!!?


 イメージするのは常に最弱な自分……。俺は……最弱で無様な奴隷なんだ!!


「うん……私も……頭がフワフワして……もう、普通じゃ……いられません……」


 恥ずすぎ!!リアルに顔に熱が籠ってるよ!!多分今俺の顔真っ赤だよ!!


 そんな迫真の演技(?)をした俺達を見たメイドさんは、満足そうに頷くと言った。


「ならいいのです。さぁ、ご主人様がお待ちですよ?二人とも辛いでしょうが……もう少しの辛抱ですよ……?」


 意味ありげな笑みを浮かべてメイドさんはまた歩き始めた。

 ならいいのですじゃねぇよ!!こっちは全然良くねぇよ!!こんちくしょう!!


 内心憤りながらも、メイドさんについていく為にまた歩き出そうとして……ふと、俺はとある事を思い出した。



 ………あああああ!!

 ポンコツの俺が、今思い出したけど……ラ・ローザ……ネーロ?とかいうマフィアって……アイスとイリヤ襲ったマフィアじゃん!!


 つまりそのボスである昨日会った男と、勇者クロスがアイドル達を使って非合法の賭けをしているどころか、自分達が設ける為にアイドルの子達に手を掛けてるクソ野郎ども……!!


 なぜ今このタイミングで?って思うかも知れないけど、今思い出しちゃったものはしょうがない!


 やっぱりあいつら……本当にマジで許せねぇ!!

 昨日の時点で絶対に許すまじって思ってたけど……この事を思い出して尚更許せなくなった!!


 俺は新たに火が付いた怒りを胸に、クロスが待つであろう部屋まで歩くのであった……!



「やあやあ!!よく来てくれたね!!いやぁ済まないねぇ?昨日から君たちの調教を開始する予定だったのに、出来なくて!!君たちも……待ちくたびれただろう?」


 にやにやと、下種な笑みを浮かべてクロスが言う。


 そのニヤついた鼻っ柱を今すぐへし折ってやりたくなるが、今の俺にはどうすることも出来ないのが非常に歯がゆい……!


「さぁ!!今日こそは特に予定も無いし!!たっぷり、ゆっくりと朝から晩まで……君たちを調教出来るよ!!」


 昨日胸を抑えて苦しそうだったクロスは、日を跨ぐともうピンピンしている様だ。

 くそっ!!あのままずっと胸が苦しくなって、そのままお陀仏してくれれば良かったのに!!


「ではクロス様……私は退出しますので……後はお楽しみ下さい……」

「うんうん!ありがとうね!」


 綺麗なお辞儀をしてメイドさんは、クロスの書斎?から退出する。


 まって!!こいつと俺達だけ置いて行かないで!!っと思うけど、このメイドさん完全にクロス側の人間なので、居ても居なくてもいっしょか……。


「さて……今度こそ邪魔は入らないよ?………んん?キミたち今朝、ちゃんと飴は舐めたのかね??」


 舐めてねーよ、舐めんなよ?


「うーーん。仕事はちゃんとして欲しいよ……彼女達もさぁ……。ま、いっか!私が君たちに直接食べさせてあげればいいだけだしね!それ程……状況は変わらないか!」


 そう言ってクロスはポケットに手を伸ばし、そこから今朝と同じ飴を取り出す。


「これは……市場で出回ってる飴と違って、只舐めた奴の頭をハッピーにする飴じゃ無い。まぁ……言ってしまえば媚薬入りって感じかな?それも……超強力な……ね?これを舐めれば……生意気で可愛いコウ君もすぐに私を求めてしまうって訳だ……」


 うええええ!!

 ほんとーにやめろ!!じりじりと近寄ってくるな!!!


 いや解ってた!!この部屋に入ったら最後、俺はこいつの手籠めにされるのは目に見えてるって解ってた!!でもどうしようもないじゃないか!!

 いくら怒りの炎で心を燃やしても、いくら皆は無事だって虚勢(ミリヤは本当に無事だったけど!)を張って心を保っても!!結局こいつの力には叶わないんだし!!


 だが!!俺には実は切り札があるのだ!!

 こいつを一瞬で萎えさせる切り札が!!今、それを切る時が来た!!!


「私は……!!」

「ん?どうしたんだい?コウくん」

「私は、本当は男なんです!!」

「…………………は??」


 そう!!


 実は俺は男だよ(真実)!!大作戦である!!!


 正直これを言われたら、こいつ頭大丈夫か?ってなってまず萎える。

 そして次に、なに嘘ついてんだってなって、そこで俺は畳みかける様に心が男なんだって言う。


 心が男の奴を抱きたいなんて……「まぁ別にいいよ?私はバイだしね!!」……ぐわああああ!!!?


「ええええ!!?な……なにを……!?」

「ははははは!!別に構わないって言ってるんだよ!!さっきも言った様に、私はバイだからね!!君の体が女なのは昨日確認済だし、ならば心が男だと言うんだろう?だからそれは構わないと言ったんだよ!!もう一度言うが、私はバイだからね!!!なんの問題も無い!!!」


 は……ひえ……こ……こいつ……無敵か……!?


「私も……コウの心が男でも全然構わないから……ね?だから……大丈夫だよ?」


 え?ソフィアさん??キミってどっちの味方??っていうか何言ってんの???


 というかもうほんとに駄目だ……。おしまいだ……。


 ここでこんな奴に手籠めにされて、初めてを奪われて、尚且つこいつの性奴隷になるのなら……今、俺を助けに来てくれてるミリヤや、きっと来てくれるであろうエイシャやマリィには悪いが……俺は……!!


「お楽しみ中失礼します!!!……ひぃ!!?」


 俺が自ら命を断とうと、取り合えず下を噛んでみようとしていると、突然屋敷の使用人の男の人がノックもなしに部屋に飛び込んできて……頭の隣にナイフが刺さってビビってしまった。


「……本当に失礼だよ?今朝言ったよねぇ?今日は私はオフで、何人たりともこの部屋に入ることは禁ずるってさ……?」

「ひぃ……本当に…申し訳ありません……ですが……!国王が……クロス様をお待ちで……今、市長の所に……!」

「………は?国王陛下が……??」


 こうして物語は、予期していない方向へ進んで行くのである。


 なぜ国王が突然この街にやってきたのか?そしてクロスを何故呼び出したのか……。


 そして……実はちょっと舌かんで、今めっちゃ痛い俺はどうなるのか……物語は混沌を極めていく……!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ