表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/72

妨害って酷くない?

妨害はひどいと思います!





「わぁぁあ!

逃げろ逃げろ逃げろ!」


「ちょっ

なんでこんなに俺たち追いかけられるんだヨォ!」


「みんな私たちのことなんだと思ってるの!」


「俺っち達何かやったか!?」


「キメラ倒したせいで、鍛治府(ヘパイースト)のみんなに気に入られてんだ!」


「だからってさ、出国反対デモに追いかけられるなんて」






聞いてないんだよぉぉお!!!!







6人はただ走っていた。

鍛治府(ヘパイースト)の大通りであるガリウス通りを関所向かって駆け抜けてた。

本来ならこれほど慌てる予定ではなかったが、鍛治府(ヘパイースト)を飲み込んだ厄災(キメラ)を討伐し、次の目的地である精霊府(ニュンペリオン)に向かおうと決めていたのだ。

しかし思わぬところで妨害行為を受けてしまった。

そうこの街に住んでいる民が瑠香達の出国を拒否しているのだ。




『僕にもどうにもできないよぉ!』



組合(ギルド)の建物から逃走を図る前に組合長(ギルドマスター)のセドを問い詰めるが、6人の圧に負けて肩をすぼめて今にも泣きそうになる。

こうなればどうにでもなれと、建物の2階窓から飛び降りるように脱出し一斉に走り始める。

たまたま裏の窓際から逃げれたためか、デモ隊とは会敵することはなかった。

そして勝ちを確証した今、デモ隊に追いかけられるという負けを確信したのだ。

デモ隊鎮圧のため、セドが尽力すると言っていたが、セド自身もデモ隊に参加して馬に乗って追いかけ始めている。

収拾がつかぬであります!




「この前ティナが出した、あれに乗れば逃げ切れるっちぃ!」


「バカ言わないでよ!

アレに乗れたとしても、関所を通過できないわ!

それに定員オーバーよ!」


「じゃあどうすればいいんだっちぃ!?!?」



「足止め…足止めさせればいいっしょ?

だったらわぁに任せろ!」


「もしかして、ニコの手伝いがいる!?」




ぐるりと踵を返したかと思えば瑠香は、戦闘用ベルトにつけているポーチから何かを取り出し、地面に撒き散らしたかと思えば、同じように踵を返したニコルに簡易的な水魔法をお願いする。

瑠香の行動に気がついたニコルが二チャリと、きったない笑みを浮かべて何かを唱えて再度走り出す。





「2人とも何やったの!?」


「「今にわかるよ!」」




ゼェゼェと息を切らして走るアリシアだが、振り返って後ろを追いかけるセド達を見つめた。

彼らの足元にはなんの変哲もない地面が広がっていたが、一瞬にして花畑が出現し行く手を阻んだのだ。



「アレは一体何?」


「アレは…そうか、その手があったのか

お父さんもそう言えば王凌府(ヘラクシス)でもらったわ」


魔法造花(マジックフラワー)

アルメリアの子供達がイタズラで使うおもちゃを」


「「平和的利用ってやつだよ」」



アリシアとマリウスが魔法造花(マジックフラワー)の有効活用法に感心するが、忍は娘2人が花を使った防御壁を作り出すことに関心を覚えた。

数分すれば、魔法は終わってしまうため効力のあるうちに逃げだす方法を思いつく2人の行動力にティナは謎の感動を覚えていた。



「そんなことより早く関所に…

なんかマッスル五剣達がポージング決めて、門の前にいるんだけど!」


「「「「「おっす、おっす!」」」」」


「皆さんお世話になりました!

ですがこれにて私たちは、隣国の精霊府(ニュンペリオン)

に向かいますー!」


「「「「「俺たちを倒してからいけ!」」」」」


「無視するっち」






関所の前に並ぶ、キメラ討伐の立役者たるマッスル五剣を半ば無視するように走り始める。

追いかけてくるのをお構いになしに、6人はゲートで出国手続きをして次の目的地である精霊府(ニュンペリオン)へと駆け出す。

だが、さようならの声が一切聞こえて来ず、振り返ればまだ走って着いてくるのを見て6人は恐怖を覚える。




「あっ…」


「「「「「あっ」」」」」



前を力走していたアリシアが蹴つまずき、倒れた拍子に他の5人もなだれるようにつまずいてしまった!

後方のデモ隊に担がれ、アレよアレやという間に再び入国してしまい再び組合(ギルド)の建物の中に連行されてしまう。





「あらまぁ、なんという事でしょう

みなさんがもみくちゃになってますわ」


「レイラ様、どう助ければ良いのでしょう」


「ウルム君が龍笛で呼んで駆けつけてみれば

ココちゃん、放っておきましょうか」


「はい、レイラ様!」


「「「「「「そこは助けてください!!」」」」」」







同時刻、エストラゴ共和国にて1人女がベットに寝そべりつまらなさそうに酒の入った瓶を見ていた。

白いドレスのようなローブを纏い、ピンク色の長い髪を指で絡めて遊ぶがどこか気に食わなさそうにしていた。




「お気に召しませんか、我が女神様」


「べつに…なんだか、興に乗らないだけよ

せっかくキーちゃんを遊ばせようとしたら

訳のわからない連中が、キーちゃんを殺したんだもの」


「キメラは確かにアルメリアの連中が、消してくれましたが

女神様のことですから、まだまだ策はあるのでしょう」


「そうねぇ、いっそのことあいつらの頭の上に直接呪いをかけてあげるのといいわね!

そしたらアルバスも私と遊んでくれるかしら!」





怖や怖やと言いつつも、女神と共に男は笑う。

推定年齢は50歳ほどだが、背丈は低く年齢に不釣り合いなほどに肥満体型である。

男が笑うたびに下品な声だけが響く。



「ねぇ、アルメリアなんて早く潰して私の信徒を増やしましょう

そのためにはマーガナルムを復活させなきゃ!

あいつに全部潰させてやればいいわ

ねぇ、そう思わないバーエル!」


「我が女神様は考えが聡明ですなぁ

呪いの王を復活させ、アルメリアを滅ぼせば

領土は増えて信徒も増えますし

手始めに、あの緑の服の小娘達を殺してやりましょう」



我が女神、ラミアーナ様

せっかく新しい街へと向かうというのに地元住民達の妨害デモが6人を許してくれませんでした。

愛されすぎです

それほどにキメラ討伐の貢献が街の人から見たら英雄扱いになるのです。

守り神になって欲しいと思ったかもしれません。


そしてラミアーナが登場しました

こいつが諸悪の根源でさ

次回もよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ