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勝鬨を上げる

みんなキメラをブッコロ大会始めてます。

そんなお話です。





『人間風情が…なぜここまで、この者に縋り付く!』



「縋り付く?

違うねぇ、俺たちは自分の生まれ故郷を守ろうとしているだけだ!

ティナさんやニコルさんやウルム君だけではない

アリシア様やマリウス殿が戦い、異国の方2人が己が命を投げ打ってでも守ろうとする

だが、自分たちが守りたいと願う故郷を、我々の力を持って守りたいと!

マッスル五剣よ武器に火を灯せ!」


「「「「「おう!」」」」」




現場に到着し、一同は車を降り、ティナとニコルは阿吽の呼吸で燃え上がる地面を冷やしながら潤いを与え、キメラの呪いの炎を打ち消すが如く攻撃を始める。

セドの雄叫びと共にマッスル5人組ことマッスル五剣をみて絶望に打ちひしがれた冒険者達はおおっと声を漏らす。

ネロの大斧、ボリスの大槍、エドガーの大槌、ライドの大鎌、ゴードンの大剣に赤く煌めく炎が灯りキメラが飛ばした呪いを全て消し去っていく。

構えただけで呪いが消えたせいか、キメラは後退りをし遠吠えのような奇声を上げる。

だが、それで怯むような五剣ではない。




「「「「「行くぞぉぉぉお!!」」」」」




キメラの咆哮に怯むことなく武器の炎が一気に燃え盛りまさしく命をかけて切り掛かっていく!

呪いを振り撒きなおも抵抗するキメラに、5人の戦士達は翼や足を切り裂き、メラメラと燃え上がる炎が呪いを切り裂く!

これを好奇と思ったアリシア。

今までうちに溜めていた魔力を解放して、暖かな光をアリシアを中心として輝き出す。



「むっ…これは!」



ネロがアリシアの光に気がつき、自分たちから吹き上がる炎を見て感動したのだ。

これなら勝てるのだと信じてやまない!

相対するようにキメラはアリシアに恐怖し逃げ出そうとするが、切り掛かる5人を相手に対処ができずにただ暴れ回ることしかできない!



「気が付いたんだろ…アリシアの事

彼女が海星府(アンフィートリス)の聖女伝説に現れる聖女と同じだって事を」


『あっ青髪の小僧、お前よもや!』


「白騎士団副団長のマリウス・ルベルト

俺のこと知ってるんだろ?

神速のマリウスは俺のことだよ」


「行くよマリウス、合体技!」




抜刀したマリウスが高速で首、前足、後ろ足、尻尾翼の付け根を切り刻んでいく!

あまりの速さにキメラはついていけず目で追おうとすればマッスル五剣の連撃が体を貫いていく!

もう一度呪いと炎を圧縮し始めるが、キメラの頭上から眩いばかりの光が叩き込まれ逃げようともがくが、抵抗をすればするほど光の壁が体を押しつぶし身動きが取れなくなる!



『己…己小娘…小僧がぁぁ

人間風情が、我には向かうなどあってなるものかァァァ!!!』



「属性が呪いのあんたにとってこの光は痛くてたまらないでしょ?

光刺す正義の聖盾(せいじゅん)は、最初の聖女様が魔物から人々を守るために祈り作った鉄壁の盾

呪いなんて貫通しない

その光の力を、マッスル五剣の皆さんやマリウスに一部付与した」


「俺は魔法があまり使えない

だからと言って何もできない訳じゃない

模倣(コピー)魔法に加えて俺は神速剣を使える

それにここは射程圏内だぞ?」




ゴボゴボと音を立てて、地面から透き通った水が湧き出ていた。

それがキメラにとって最悪であることを、キメラ自身が気がつきひぃぃと声にならない悲鳴をあげる。

ただ透き通った水ではない。

浄化できない全ての諸悪の呪いを完全に消し去る、王水がコンコンと静かに湧き上がっていた。

その出所を目線で追えば、ティナが杖の先で地面を小突き

加えてニコルが地面に手をかざしゆっくりと上にあげる。



「私たちがなんで一級なんて呼ばれ方してるか知ってる?

普通、浄化のために聖王水なんて代物呼べるわけがない」


「ティナが呼び出した王水を自然な形に作り上げれるのは、並の詠唱士(アリアテスタ)では無理

だけどニコの家系、フェンリルの血筋のものは呼べる」


「「さぁ…歯を食いしばって行ってみようか?」」







清め輝く星々の雫


静かなる大洋の風








その言葉が聞こえた瞬間、キメラの目の前に聖王水の大波が押し寄せる。

大波はやがて形を変えて巨大なうねりとなり、全てを巻き込む巨大な龍に生まれ変わった。

ティナの魔法杖から絶えず王水が溢れて、海に撫でる風がやがて強烈な突風に変わりキメラを目指して押し迫ってくる。




『貴様ラァァァァ!!!』



「我々から逃げ切れると思うな!

秘技…竜巻く聖炎の砲山!!」


龍を守るように巨大な壁が出来上がり、キメラを狙い撃ちせんと壁から巨大な大砲が発生する!

砲身からチリチリと炎が立ち上がり、やがて大火球となっ降り注ぎ、悲鳴をあげのたうち回るキメラを逃さんと黄水の龍が濁流になって飲み込む!



『まだ終わらぬワァァァァ!!!』


「いい加減諦めつけたほうがいいよ?

うちの1番上のお姉ちゃん、ブチギレたらおっかないし

ねぇ瑠香お姉ちゃん!」


「キメラ…これで最後にしようぜ

私ももう、あんたの顔…見飽きたわ」




発動…野戦特科…榴弾砲、精密射撃




『…おのれぇぇ!!!!』



一陣のかぜが吹き荒れ、音を掻き消すように雷撃が大地を抉りキメラに向かって突進す!

瑠香の体を中心にして大電流が、弾けて跳ね回り巨大な一撃が一つの獣になって走り始めた。

全てを駆け抜ける猪神がキメラに向かって牙を立てて、後から来た大電流に生まれ変わり飲み込み噛み砕く!



「やったのか…?」



静けさだけがあたりを包み、誰とも知らない冒険者が安堵からを声を漏らし、声を上げて勝利を確約する。

鍛治府(ヘパイースト)で蔓延るキメラという厄災を祓った瞬間だと誰もが思っていた。

だが、忍だけはこの気の抜けた安心に身を委ねていない。

こんなにも簡単に呪いが消せるものかと考えていた。

その嫌な予感が的中するとは誰も重わかなった。



『まだ我は負けぬ…

死んだわけではないぞ、たわけどもぉぉお!!』

キメラはしぶといですが、確実に人間の持つ正義とチート級の力を持つマッスル五剣やマリウスとアリシアの乱撃でダメージを喰らい、呪いを浄化する聖王水の大瀑布を食らって力尽きそうになります。

聖王水という王水はティナ曰く一級とつく魔法士(マジリスタ)詠唱士(アリアテスタ)ではないと呼び出すことができないのです。

また、弱気であったセドも全てを守ろうと本気を出し、その気持ちに応えんと瑠香も雷撃を食らわせます。


一件落着ではないですね

次回でキメラブッコロ大会は終わりです。

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