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最強の5人組・爆誕!

久しぶりの更新です。

最終局面になりました。

ようやくです




「向かってくる騎士(ナイト)達は、足止めしちゃいましょうね!

あまーい海を召し上がれ!」



ガン!


ティナが地面を力強く杖で叩いた瞬間、間欠泉が如く吹き出る大量の水。

迫り来る騎士(ナイト)や魔法で作られたゴーレムが押し流され、建て直そうとすれば足がもつれて動けなくなる。







「これなんて魔法なんだ?

俺っちに着いた飛沫が甘いんだ」


「よく気がつきましたなウルム氏

この魔法の名前を間欠甘海(スプラッシュスウィート)

拙僧が作ったオリジナル魔法でござる!」


「なんか…キャラがブレブレなんだが?

甘いのは水が甘いからなのか…忍!?」


「子供の頃に食った水飴みたい

うみゃぁぁぁぁい」


「「ばっちぃからやめてよお父さん!」」


「やったぁ!

俺今日からお父さんになった…お父さんだぞー!!」





とうとう頭がおかしくなったのではと心配し始めたニコル。

戦闘魔法団の若い魔法使い達が怖気付き魔法を唱えることを放棄してしまい、騎士(ナイト)達は希薄に押されて剣を鞘にしまおうとする始末。

どうしようかと考えたが、考えることを放棄して天を仰ぐ。





「なんか今までのパーティよりトチ狂ってる気がする」



瑠香がいないことに気がつき感覚を研ぎ澄ませて察知したニコル。

耳を澄ませて瑠香の音を探ったが、探ったことに後悔する。

ニコルのいる陣地から5キロほど進んだところに黒騎士団の本陣がある。

周辺を見渡せるようにと少し高いヤグラの上で各陣形の長達は指揮をとっていた。




「あっと驚かしちゃえ!

恐ろしいよ、ニコのお姉ちゃんは!」









「高さは足りないけどいけるかな?

ティナのスーパー魔法攻撃が始まる前に撤退しないとなぁ

ハーネスよし、カラビナよし、降下地点ヨシ!」





束ねておいたロープを一気に地面に向けて放り投げ、地面に正対する。

観客達のどよめきでミザール黒騎士団長が櫓から身を乗り出したのが間違いだった。

悲鳴をあげて反撃しようとしたが、駆け降りてきた瑠香に対応できず櫓の中から筒を投げ入れられ、濛々と白い噴煙が立ち上る。

ついで櫓の小窓から白い垂れ幕が落ちて、観客の悲鳴は一気に静まりアルメリアの人々にとって聞き慣れない轟音とも取れる機械音が鳴り響く。






「…ミザールさんが

黒騎士団が、やられた!?!?

こうなったら致し方ないわ

…シロン一級魔法士どうしたの?」


「あの…男の人を精神魔法(スピリス)

心内投影(スクリーンマインド)をしたのが間違いでした

あの人は…あの男の人は人間じゃない…とてつもない何かです!」



「まさか…しまった!」





忍は予知していた。

闘技場内にいる人間の顔色を見て誰が一番の脅威となるのか。

魔法戦闘団での脅威はセレーネ戦闘団長ではなく、シロン魔法士の事だと。

セレーネの強さはアルメリア皇国では、名を聞かぬものはいないと言われるほど飛び抜けている。

だがそれをサポートする同等の能力者がいる。

その人間がなんらかの攻撃をしてきた瞬間に、忍の臨戦態勢のフェーズは全てを凌駕していた。



「そんな風に見ていたら気が抜けるからダメですよ

セレーネさん

雨降る流星の矢」




次の作戦に移行しようと準備していた瑠香とニコル。

回復薬を木箱から取り出そうとしていたウルムが手を止めて口を開け、空を見上げる。

巨大な魔法陣が、出現したかと思えば空からは昼だというのに赤く照らされる空を覆う閃光を視認し轟々と音を立てて地面に激突していく。






「「「「ティナ先生、え…え…え?」」」」


「どうかした?」


「なんでもないです

そういえば忍はどこいったんだ?」


「「「いない」」」




あっと声を漏らした時に、また口を開けて驚く4人組。

分身の術を使ったのか忍が白騎士団の陣営に向かって走っていく。

白騎士団の騎士(ナイト)達が戦意を喪失し項垂れ、剣を投げて敗走していく。

待ち構えていたばすのオスカーですら失神して倒れ伏してしまう。



「一騎打ちで行くぞルベルトォォオ!!」


「来い…空の神兵ェェェェェ!!!」





2人の剣筋が交わり合い火花が散り合う。

たった一瞬の剣戟で勝敗は決まっていた。

互いに膝から崩れ落ち、互いに笑いあうように倒れた。



「何もしてないでしょ?」




何これと言いたい4人を放ってメラク王は今回の戦いに終わりを告げるゴングを鳴らす。

軍配は瑠香達チーム異邦人に上がり、終止符が打たれた。

だが忍とてバカではない。

大切な情報を握りしめて担架に運ばれていた。



『ルーシー・アストライオス

北のはずれにて消息を断つ

ルーシー・アストライオスの任務

赤き大地の呪いを解け』


そんなことも知らず。

観客達からは新たなる最強が誕生したともてはやされ、逃げるように会場を後にする4人がいた。



正攻法ではなく、無茶苦茶な騙し討ちが成功してしまった作戦になります。

瑠香達の戦法は最初から全力を出すのではなく、小出しでやっていったのです。

魔法の飽和攻撃や突発的な攻撃にも対応できずに全てが敗走して終わりました。



一気に終わらせましたが何か新しい情報が出てきたようです


次回も楽しみに

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