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この世界の廃神様 第一神実  作者: ZAB
第二章 〜《魔力武闘会》〜
55/82

第55話 【楽シイ1日】


 「(ねみ)ぃ〜」


 「じゃあ、なんで寝ないんですか?」


 「もうすぐ宇地原先輩と須田先輩が帰って来るからだよ〜」


 城の最上階の部屋で僕...常立一重は灯也と雑談(?)している。

 実はこっちで魔力武闘会をしている間、先輩たちには日本全国の調査に行ってもらっていた。

 そして先程、2人から城に戻るとの連絡が届いたのだ。


 「僕、あんまりあの2人との面識がないんですよね...。」


 「ふ〜ん、そっかぁ...。それは良かったねぇ...。」


 「廃神様、話聞いてます?」


 その時、部屋の扉が開く。

 おっ、帰ってきたか。


 「お疲れ様です、先輩......って誰⁉︎」


 僕の視線の先には(すす)汚れのついた天ヶ原高等学校の制服を着て、髪がボサボサになった男女2人がいた。


 「......ただいま。」


 男の方が無気力にそう言う。

 えっ...マジで誰?


 「あの...どちら様でしょうか...?」


 「宇地原三令...です。」


 嘘だろ⁉︎

 この髪をボサボサにした無気力な男が宇地原先輩⁉︎

 ってことは...女の方は須田先輩⁉︎

 僕が驚いていると、無気力な宇地原先輩が喋り出す。


 「とりあえず...回復魔法を......頼む。魔力が.........ないんだ...。」


 「も、もちろんです‼︎...回復(リカバリー)!」


 「ふぅ...ありがとう!おかげで助かった...。」


 僕が回復魔法を使うと、そこには煤汚れのついた制服を着た宇地原先輩と須田先輩がいた。

 話し方もいつも通りだ...。


 「それで...一体、何があったんですか?」


 「それより常立君、私たちが送った書類は見てくれた?」


 「あっ、はい。それと、2人の各地でのツーショットも送られてきましたけど......昨日まではそんなに制服、汚れてなかった気が...」


 「なら話が早いわ...。そう、昨日まで私たちは傷ひとつなかった...しかし、」


 「しかし...?」


 「この城下町に張られた結界付近に魔物が虫のように集まっていたのよ...。」


 「えっ...⁉︎」


 ヤバイ...。

 正直、「結界破られてないし大丈夫かな〜」って思ってたけど...全然大丈夫じゃなかった。

 もしかして結界の魔力を求めて魔物が集まってきたのか...?


 「とと...とりあえず、行きましょう!」


 調査で疲れている2人には悪いけど、僕は2人と灯也を連れて結界付近へと向かう。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 結界の北端に到着する。

 

 「うっへぇ...。確かにこの数はヤバイ...」


 僕は結界の内側から(おびただ)しい数の魔物を見てそう呟く。

 この結界には僕の魔力を流している。

 原理はよくわからないが、多くの魔物は僕の魔力に触れられない。

 きっと、僕の魔力が特別なんだろう......うん、絶対そうだ!

 でも、たとえ触れられないとしても、頭の悪い魔物たちは僕の魔力を求めて近づいてくる。

 こうして生まれたのが、この魔物の群れだ。


 「それで常立、この魔物たちをどうするんだ?」


 「とりあえず駆除しますけど......そうですね...今日は星が綺麗ですから.........」


 「星?」


 僕は宇地原先輩の質問を無視して、上空へ飛ぶ。

 結界を抜けて、全ての魔物が視界におさまる高さまで上昇する。

 改めて見ると、本当に虫みたいで気持ち悪い...。


 「綺麗に殺してやるからな......星光(スターライト)‼︎」


 次の瞬間、空が白い光で満たされる。

 深夜の暗い城下町が1分間、昼のように明るくなる。

 1分後、結界の周囲にいた魔物は嘘のように消えていた。

 僕は3人の元に戻り、


 「とりあえず、結界に集まってきた魔物は駆除しましたが、また集まって来るかもしれません。先輩方は灯也と一緒に周囲の魔物を見つけ次第、討伐してください。」


 と言い、走り去ろうとする。

 すると、灯也がすかさず質問してくる。


 「廃神様は何をされるのですか...?」


 「僕はここら辺の土地に少し細工してくる。10分くらいで終わると思う。」


 僕はそう言って、その場から走り去っていく。

 結界の北端から、さらに北に200メートルの地点...そこに僕はフリゾンの棒を立てる。

 そして、僕はその棒にできるだけ多くの魔力を流し込む。

 10分ほど経って、僕はその棒の周りに結界を張り、3人の元に戻る。

 これで、周囲の魔物は町の結界ではなく棒の方の結界に集まるだろう...。

 3人の元に戻ると、3人とも楽しそうに談笑していた。


 「魔物はいなくなったか?」


 「あ、はい!途中で大半の魔物が北方に行きました。廃神様が何かしたのですか?」


 「ああ、今回の場合は結界を流れる魔力を餌として魔物が密集してたから、遠くにより多くの餌を用意したのさ。」


 「さすが廃神様ですね‼︎」


 「そうだな......よし!城に戻って寝よう‼︎」


 その後、僕らは城内の各々の部屋に戻った。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 「ふぅ...今日は色々あったな...。」


 僕はMyパネルのメモに今日1日の出来事をまとめながらそう呟く。

 豊野との打ち合わせと表彰式、苦創者(くそうしゃ)ノナ(nona)楽滅者(らくめつしゃ)オクタ(octa)との戦い、豊野の神術(カミワザ)......それと、先輩たちの帰還...っと。

 まあ、色々あったけど...楽しい1日だったな。


 「......眠い。」


 気づけばもう26時(2時)だ。

 1週間ほとんど寝れてなかったからな...。

 今日ぐらいはしっかり寝よう...。

 僕はベッドに横になり、瞳を閉じる。

 良い夢...見れますように.........。

もし、「面白い!」と感じて頂けたら『いいね』や『⭐︎』などで応援してもらえるとありがたいです‼︎

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