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最強の殺し屋引退した後ゲーム廃人になります外伝 マインドオブカインド

作者: ドンドコ

[最強の殺し屋引退した後ゲーム廃人になるらしいです]が連載から1年たち作られた物語です。

ちなみに本編とは全く関係ありません。

 すべての情報は価値が定まっている。

 SNSにおける個人の発信や、相手を蔑む誹謗中傷の書き込み、政府の発表や、芸能人のプライベート事情。

 これらは単なる例にすぎないがこれらはすべて価値のないものである。

 お金で言えば駄菓子が一個買えるレベルだ。

 ではなんの情報が価値があるといえるのだろう。

 それは簡単だ。

 生死に関わる情報。

 もちろんこれは自殺とかではない。

 はっきり言えば情報を流した瞬間死ぬものだ。

 そう聞くとたいていの人は驚くか呆れるの二つであろう。

 だが実際いるのだ。

 情報を流してはいけない人物が。

 そしてその一人である彼は現在日本の闇市を経営している。

 


 イマインドプレデター

 都市伝説として語られる一人の青年。

 その容姿及び戸籍も不明。

 いるかいないかはわからないがある事件をきっかけにその名が裏社会に広まった。

 とう某軍事国の兵器をシャットアウト及び国全体を襲うブラックアウトを起こした。

 そのためその国は体制がままならなくなり、内戦が勃発した。

 そこから数週間経った時にある通信がその国に来た。

 モールス信号によるものであったが、解読すると恐ろしい内容になっていた。

 『みなさんこんにちは。

 私はイマインドプレデター。

 マインドとお呼びください。

 そしてこのすべての元凶は私によるものです。

 まずこのようなことを行った要因は二つあります。

 一つは、この国は世界でも危険性が高いということです。

 現在このような軍事都市はこの国だけです。

 そのため、平和を脅かす存在であると考え、この国を滅ぼそうと思いました。

 そして、他国への助力は不可能となっています。

 簡単です。

 なぜなら他国には国を代表とした存在を人質に預かっているからです。

 つまりもうこの国は滅ぶしかありません。

 だからさっさと降伏するのが身のためですよ。

 そして二つ目が軍資金の獲得です。

 この国でのお金、いわゆる財源は他国と比べ高い金額です。

 これさえあればサーバーのより多くのビッグデータを解析することが出来ます。

 現在私では一つしか解析することが出来ません。

 そう、現在この国での異変は全て、私の実験の段階の一部にしかすぎないのです。

 別に人が死のうが国が滅ぼうがどうだっていいのです。

 ただ一つ言えるのは、お別れの言葉だけです。

 さようなら。』

 その通信が途絶えると、国内のミサイル全てがいきなり飛んだ。

 この国のミサイルは自動追尾型

 それに加えコンピュータ一つで経路などを調節し、確実にその場所に当てるという。

 それとミサイルにはハッキング対策プログラムもある。

 だが彼は・・・・通信に出た彼は、ハッキング対策のプログラムを抹消し、ミサイルを飛ばしたのだ。

 ミサイルは上空まで来た後、そこから急降下するかのように落ちていった。

 そしてその国は自身の兵器により、あっさりと消滅したのだ。

 この事件は世界でもニュースになったりとした。

 そして同時にマインドの名が広まっていった。

 


 「ああ、なんかやることないなー-。」

 マインドは背伸びをし、あくびをした。

 長時間による机作業によるものであったのか、回転いすに背中を預けるようにもたれかかる。

 「とりあえず今日のタスクは一応終わりかな。商品の買い出しとマーケットの許可、あとサーバーの管理と社会情勢の均一化。やることを終わらしたからこっからは自由だな。」

 マインドはVRゴーグルをつける。

 


 [ジョーカーベッドを起動します]

 ジョーカーベッドはいわゆるトランプゲーム

 数種類のトランプゲームがあり、老若男女問わずに親しまれているゲーム。

 そしてこのゲームの魅力は自分のオリジナルのゲームを作ることが出来る。

 マインドは百戦百勝零敗とこのゲームではトップに君臨するほどの実力の持ち主。

 だがこのゲームは初心者用ではない。

 当たり前だ。

 トランプ専門のゲームは普通にやるものはめったにいない。

 そう、全てのプレイヤーはギャンブラーか変わり者の集まりである。

 マインドがログインすると近くでゲームをやっていた。

 女性プレイヤーと男性プレイヤーが勝負している。

 一見すると女性のほうが劣勢のように見える。

 だが表情はなぜか冷静なままであった。

 テーブルの上にはトランプの山札が置かれている。

 男性が山札を一枚引く。

 その後引いたカードをテーブルの上に置いた。

 すると女性は「バン」と手札のカードを一枚置いた。

 男性が引いたカードはダイヤの6

 そして女性が出したカードはハートの6であった。

 男は負けをあっさりと認めた。 

 だがその後も女性がずっと勝っていた。

 結果的には女性の逆転勝ちであった。

 いや、圧倒的に勝っていた。

 なぜなら彼女はわざと最初に負けていたからだ。

 マインドはそのテーブルに向かう。

 「ねえねえ。このゲームって君が考えたの。」

 「・・・あんた誰。」

 彼女は黒髪ロングで顔は整っており、きりっとした目であった。

 「しいて言うならさっきのを見てた人かな。」

 「ふーん。・・・そうよ。もしかしてやりたいの。」

 「まあそんなとこだね。」

 「わかったわ。じゃあそこに座って、ゲームのルールを説明するから。」

 マインドは彼女が指さす席に座る。

 「じゃあ私の考案したゲーム。ガンマンのルールを説明するわ。ゲームの最初互いに交互に一回ずつシャッフルする。次に山札からカードを六枚引く。その後、山札の一番上のカードをここに乗せる。そしてここからお互いに山札を引き、それを手札に加えるかそこに乗せる。これをひたすら繰り返す。じゃあ勝利条件を説明するね。勝利条件は、乗せたカードより強かったら勝ち。」

 「強さの基準はどういう風にするんだい。」

 「まあそのカードの数字が同じカードであり、マークが強いほう。

 マークはスペード→クラブ

     クラブ→ハート

     ハート→ダイヤ

     ダイヤ→スペードって感じ。まあ四すくみの関係ね。」

 「じゃあこれで終了ってことかな。」

 「まだあるわ。トランプでもA,J,Q,Kは特殊効果があるの。

 Aは相手の手札を一枚乗せさせる。

 Jは自分と相手の手札を入れ替える。

 Qは手札を戻し、もう一回シャッフルして、戻した分カードを引く。

 Kは相手の手札を山札に戻す。

 ちなみにこの効果は乗せた時に発動するから。」

 「へー-。うまくできてるね。」

 「まあ当然と言えば当然です。」

 「ならさっさと始めよう。」

 ゲーム開始

 まずお互い山札をシャッフルする。

 恐らくこれらはイカサマ防止なのだろう。

 お互いにシャッフルすることでイカサマを発見しやすくなる。

 そして彼女が山札のカードをテーブルに乗せた。

 カードはクラブの2

 「まず私から。」

 彼女はカードを引き、そのまま手札に加えた。

 マインドはカードを一枚引く。

 「バン」

 引いたカードはスペードの2であった。

 この試合最初に制したのはマインドであった。

 「運がいいですね。」

 「たまたまですよ。」

 やっぱり違和感がある。

 さっきの試合もまるで初めから決まっていたようであった。

 まあ少し泳がせておくか。

 第2ラウンド


 マインドは少し細工をした。

 一番上をスペードの5、そして二番目をダイヤの5にした。

 もしこれで相手が勝ったらまた同じようにすればいい。

 「バン」

 マインドの思惑通り彼女の勝利へと終った。


 第3ラウンド

 今度はクラブのKを2番上に置いた

 しかし今回はわざと負けない。

 あえて接戦を演じ、ぼろを出させる。

 まず彼女はKを引き、Kを置いた。

 「じゃああなたの手札を戻してください。」

 「はーい。」

 マインドは手札をすべて山札に戻し、シャッフルする。

 そしてこの時はあえて何も細工しなかった。

 そして俺はクラブの7を手札に加える。

 このゲームは相手の手札を予想するゲーム。

 いわば情報戦と同じようなものである。

 だからこそ、相手の手札が分かる。

 次に彼女が引くと、ダイヤの4を置いた。

 そしてマインドはクラブの9を手札に加える。

 彼女は何かを手札に加えた。

 マインドはクラブの5を手札に加えた。

 彼女は何かを手札に加える。

 マインドはクラブの3をてにいれ・・・・・

 おかしい。

 いや、おかしすぎるのだ。

 偶然の産物なのか、それとも必然的なものなのか。

 マインドは少なくとも確証を持てなかった。

 ここ数ターンクラブしか引いていない。

 まるで初めからそうさせていたかのようであった。

 「ねえ、イカサマしてるよね。」

 彼女は俺が引いた瞬間にそう聞いた。

 「体操してないけど。」

 「何それ。ふざけてるの。」

 「いや、でもそれはお互い様じゃないかな。あえて言っとくけど、俺はずーと。クラブしか引いてない。」

 「嘘はつかないでくれる。」

 「嘘じゃないよ。なら、次の自分のカードを当ててやってもいい。」

 「もし当てれなかったら。」

 「その時はその時だよ。」

 マインドは手札を全てテーブルにふせ、カードを堂々と引いた。

 「それで、結局どうだった。」

 「あー、ダメだ。スペードだ。」

 「でっ、どうするの。」

 「どうするって。こうするしかないのかも。」

 「バン」

 マインドは引いたカードをそのまま置いた。

 彼女はその光景を見て、言葉が出なかった。

 マインドの引いたカードは、スペードの3であった。

 そしてテーブルにあったもうひとつのカードは、()()()()3()であった。

 「まさか、すり替えたの。」

 「すり替え?バカ言ってんじゃねえよ。これはただ単に初めっから置いてあったんだよ。」

 マインドは手札に加えたのでは無く、そのまま置いたのだ。

 そして、全ては嘘である。

 なぜならこの勝負は初めから、マインドによって作られたシナリオであったからだ。

 

 













 「さく。どうだった。」

 「どうだったって言っても、はっきり言えばオチが行方不明なんだが。」

 「ははは。それはそうだ。なぜならそもそもオチは初めから書いてあるんだからな。」

 「初めから?」

 「そう、あらすじの部分に書いてあるのだよ。」

 「はいもう終了だよ。終了。」

 「えー、せっかく上手くできてたのに。」

 「そもそも意味がわからん。」

 「まあ後はご想像におまかせします。」

 


 

 

はーいこんにちは。

今回の外伝はいかがだったでしょうか。

ちなみにイカサマで体操ときて気づいた人は恐らく0に近いです。

もしわかった人は他の人に助言無しということにしといてください。

そもそもこのネタ6年前だからわからない人が多いと思います。

まあ以上です。

あ、本編の方もこれからもよろしくお願いします。

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