造るだけで使いこなせない日本
今度はマイナポイントなるものを始めるらしいが、はたしてどうなるのか。
政治家主導でおこなうと、破綻する事業が多い。日本の政府は造るときには金を出すが、運用にはろくに出さない。だから造るのは一生懸命お金をかける。しかし、見栄えだけを気にして、使い勝手は考えない。もともと利用計画も造るのが目的だから、利用者の予測を水増しする。
しかも、造るところと運用するところは別組織。造るところだけ儲けて、運用は赤字で潰す。
箱物行政の手法が今でも生きている。過去の都市をみても、造るより維持するほうが大変だということは常々言われてきた。
それでも、はじめは匠がいてなんとかやりくりできる。しかし、かれらの人件費は高い。収益重視になると彼等を解雇する。当然たくみの技で成り立っていた経営はうまくいかなくなる。
政治主導でつくるものに差し止める仕組みもない。いつまで、日本政府はこんなことを続けるのだろう。