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津波の襲った海で・・・
「やめられねえんだ・・・・・
あれからもう十年以上が経っても
それでも未だにやめられねえんだよ・・・
どこかで生きているだなんてそんなこと
そんなことはもう思っちゃいねえけど
でもよう それでもまたかけてる・・・
頭じゃわかっちゃいてもよ
やめられねえんだよ
未だによ・・・。」
「それにしてもよう・・・・・
携帯はどこでも繋がるのによう
なのにいつかけても何回かけても天国には
未だに繋がんねえんだよなぁ・・・。」
津波の襲った海で・・・・・
携帯を耳にあてたままの姿で
真っ直ぐに海を見ていたその人が
海に向かって手を合わせていたオイラに
薄く笑いながらそう言った・・・。




