15/2055
自分を立て直そうと・・・
久しぶりに・・・・・
昼の散歩のその途中に
いつもアタシが立ち寄る公園で
転ばぬように足元を確かめながら
狭い歩幅で一歩ずつ歩いている
そんな彼女の元気そうな姿を
久しぶりに見かけて
声をかけると・・・。
「大病を患って・・・・・
命は助かったんだけれど
それでも半身に障害が残ってしまって
でもね・・・。」
「今は・・・・・
なんとかこうやって
自立歩行が出来るようになったから
歩行器の代わりにこのシルバーカーを押して
自分を立て直そうとしている最中・・・。」
そう言って彼女は笑った。




