九話 ひまわりの気持ち
日間ランキング50位以内に入れました!
みなさん、評価、ブクマありがとうございます!
私、朝比奈 向日葵は春斗のことが好きだ。
私たちは幼稚園からの高校までずっと同じの幼馴染みだ。
高校は少し偏差値が高くて危なかったけど、絶対に春斗と一緒の高校に行きたかったから頑張った。
勉強を教えてもらうって口実で二人きりになることも出来たからよかった。えへへ…
私が春斗を好きになったのは小学校三年生のときのことだ。
小学三年生の頃の私は、今の性格と変わらず、元気ハツラツな子だった。
だから男の子とも、よく一緒に遊んでいた。
だがある日、お手洗いから戻ってくる時
「ひまわりちゃんって元気っ子?うるさくてうざいわー」
「それなー。男子に媚び売ってない?」
私は友達が陰で私の悪口を言っていたのを聞いてしまった。
私は悲しくなってそのまま廊下でしゃがみこんで泣いてしまった。
「そうかぁー?俺は好きだけどなー!」
一人の男子生徒が声を大にして言った。
「俺は向日葵の笑顔好きだよ。なんかこっちも元気になってくるじゃん!」
そんな時に庇ってくれたのが春斗だった。
本当に嬉しかった。
彼は幼稚園から同じだったがそこまで接点がある人でもなかった。
そんな彼がこんな私を好きだと言ってくれたから。
私は涙をふいて教室にはいる。
ガラガラガラッ
「ひっひまわり…」
「もしかして聞いてた…?」
私が来てアタフタする友達。
私は勇気を出してしっかりと友達を見る。
「私はこの性格でうるさいし、ウザイかもしてないけど…変えられないし変えたくない……だってこんな私を好きって言ってくれる人がいるから!」
ーーその日から少し友達は減ってしまったが、代わりに春斗にベッタリつきまとっていた。
……だってあんなことされたら絶対好きになっちゃうじゃん…
こうやって私は今の今まで春斗にぞっこんである。
私を好きって言ったのって恋愛的に?ってドキドキしながら聞いた時もあったが「いいや?」と言われた時はショックだったなー…
中学生になると、春斗は身長が高くなって勝手にドキドキしてた。
中学後半になってくると春斗がモテてきた。
今までは、スポーツできる男子はカッコイイという女子の思考から、優しくて家庭的な男子、勉強ができる男子の方がカッコイイに変わってしまったからだと思う。
実際、春斗は凄くモテていた。
その理由の多くは家庭科の調理実習だろう。
春斗はすごい速さで調理をし、さらに料理も美味しかったらしい。
こうやって注目されてしまったのに重ねて、春斗が優しいということも露見してしまった。さらに春斗は頭が良い。
春斗は顔も整っていたので放っておく女子はいないだろう。
もう…目立たないで欲しい…
だから私は春斗に彼女が出来ないように奮闘した。
暇さえあれば春斗のところに行って、春斗にベタベタして、春斗と私はめっちゃ仲良しだとアピールした。
幸い春斗は、幼馴染みだったから、ベタベタするのに違和感を持たれなかったけど、少しは持って欲しかった…なんて。
でも敵は学校だけではなかった…
琴音ちゃんという強敵がいたのだ!
琴音ちゃんは春斗の妹で家族だ。
同じ家に住んでるなんて…羨ましすぎる!
おっ、お風呂だって一緒に入ってたかも…
ずるいっ!!
これは大きなハンデだ…
最近は琴音ちゃんをライバル視している。
あっちも私に気づいているっぽいからね。
高校でも春斗はモテるしなぁ…
学校では春斗のことを見れているけどそれ以外だとまだ甘い。
どこかで春斗に惚れている人がいるかも…
油断ならない。
そう言えば春斗が急いで保育園に行ってたな。
今日は保育園に寄ってみようかな。
読んでくださってありがとうございます!
よかったら評価、ブクマよろしくお願いします
最近、評価ポイントとブックマークが増えてきて
とても嬉しいです!(≧▽≦)
今度とも応援よろしくお願いします!!