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十四話 ゲームの特訓

日間ランキング3位になりましたっ!

ありがとうございます!!


コロコロ変わって悪いとは思っているのですが

春斗の呼び方を戻します。

すみません<(_ _)>


カレー

琴音が作った→母さんが作り置き

「ご馳走様ー」


夕飯はカレーだった。

多分母さんが作り置きしてくれたんだろう。

料理が得意な俺でも、母さんのカレーには一生勝てる気がしないな。

俺は食べ終わった皿をさげる。


「お粗末さまっ。私洗っとくから置いといていいよ」

「いいや、俺が洗うよ。片付けだけでもね」


俺は皿を洗い始める。

しばらくすると琴音も食べ終えて皿を持ってきた。


「それじゃあ、私がお皿を拭くね」


琴音が横に並んで洗い終わった皿を受け取っていく。


「ありがとう、琴音」

「どういたしまして……新婚みたい」ボソッ

「…ん?なんか言ったか?」

「い、いやっ!?なんでもないよぉ!?」


何を言ったか聞こえなかったが

そんなに強く否定することなのか…?


そうこうしているうちに皿洗いが終わった。

すると琴音が俺の方を向いて言った。


「ねぇねぇお兄ちゃん、今日一緒にゲームしない?」

「ゲームか?まぁ…いいけど、なんでまた急に…」

「それがね!聞いてよお兄ちゃん!今日お家で友達と一緒にゲームしたんだけど、琴音へたっぴって言われたんだよっ!」


…んー…それは否定できないなぁ…

たまに一緒にゲームしたりするのだが、

しかしまぁ…下手だ。そりゃあ絶望的に…

それでいて、負け続けるとほっぺたが膨らんでくるかなー…適度に負けて萎ませている。


その反応だと、友達は手加減してくれなかったのだろう。少し可哀想になってくる。


「よしっ!それじゃあ今日は俺が特訓してやろう!!」

「ほんとっ!?ありがとう!後で私の部屋に来てねっ!」


琴音はそう言い放つと走って階段を上っていった。

俺は洗面所に行って歯磨きをして、ゲームが終わったあとそのまま寝れるようにしておく。


琴音の部屋に行くとゲームが用意されている。

そのゲームはモリ男カートだった。


モリ男カートというのは、モリ男と愉快な仲間たちからキャラクターを選び、8人がレースをし、1位を競うゲームだ。


「お兄ちゃん、こっちこっちー」


琴音が自分の隣をポンポンと叩く。

俺は素直に琴音の隣に座る。


「はいコントローラー。お兄ちゃんは何のキャラにするの?」


別段気にすることもないんだが…


「俺はキノコ頭にしよっかな」

「それじゃあ私はモリ男をいただくっ!」


まぁ…ゲームで主人公を使いたくなる気持ちも分かるが、そいつが最強かと言われるとそうでもないんだよなー


「1回様子見でレースしてみてアドバイスするよ」

「了解しましたっ!」


ピッー…ピッー…ピッー…ピッーー

スタートした。


琴音はまず無難にスタートをミスる。

その後落ちること12回、自分が投げたアイテムに当たる、曲がる時は一緒に体も動く、言わずもかなドリフトは出来ない。


俺は様子見のために琴音ペースに合わせたいのだが、遅すぎてそれすら難しい。


結局、1番弱い設定にしたCPのみんながゴールしてしまい、遅くなりすぎたのでゴールすら出来ずに終了。

…これに勝たせている俺を褒めて欲しいね。


「……お兄ちゃん…どうすればいいの…?」


琴音は目をうるうるさせて俺に懇願する。


「あー…そうだなー…基本から見直していこう」


俺はそう言うとコントローラーの説明をしていく。


「ここが前進、ここがバックで…」

「…そんなの私でも分かってるよ!」

「……そうか…ではたまに後ろに下がるのは何故だい?」

「え?私下がってた?」


………もう…返す言葉もない…


「しょうがない…琴音、ちょっとこっち来い」

「なあに?お兄ちゃん?」


琴音が座ったまんまずりずりと寄ってくる。

俺は一度立ち上がり、その琴音を後ろから抱きしめるような形で座る。


「ひぃ…ひえっ!なっなに!?」

「いやなに、操作方法を教えてやろうとさ」


俺たちは兄妹だし、恥ずかしがることもないだろう。

俺は琴音の持っているコントローラーを琴音の手と一緒に握る。


「ーーーっ!!」


…ん?琴音の耳が赤い。疲れているのか?


「琴音?疲れているなら今日はもう寝るか?」

「いっ、いや!私全然元気だからぁ!!」


疲れているようには見えないな。

それじゃあなんだろう…?


「そっ…それよりも!お兄ちゃん早く教えて!!」

「あ、あぁ…それじゃあここのコースにするか」


俺は8の字しかない簡単なコースを選んだ。

ここでしっかりと練習してもらおう。

だが、どんなに練習してもここまでゲームが下手だと妥協するところも出てくる。

なので、とりあえずドリフトは今度ということで。


「最初の加速は、開始の音に合わせて押すとやりやすいぞ」


俺は、琴音の手に自分の手を重ねて誘導する。琴音の手が少しピクっとした。

なんか琴音の動きが硬い。


「………あっ!加速した!初めて加速できたよ!!」


琴音は興奮したのかレース中だと言うのに振り向いて俺を見てくる。


「琴音…レース中だぞ?」

「あ!ごめんごめん!」


でも琴音の動きは硬くなくなった。

そろそろ8の字のカーブに入ってくる。

するとまた琴音は曲がる方向に合わせて自然と体が動いていく。


…俺から見ると可愛いんだが…友達と一緒なら恥ずかしいだろう。


「琴音、体動いてるから」


俺はコントローラーから手を離し、琴音の肩を掴んで固定してやる。

すると何故かモリ男が直進し続ける。


「お…おい、どうしたんだ? 」


俺はそのまま肩を揺さぶる。


「……もっ…もう…むりぃ……」


…おっとぉっ


琴音は糸が切れたように、俺の胸に倒れてきた。

寝息を立てている。

やっぱり疲れていたんだな。


俺は起こさないように琴音を抱き上げベットに移動させる。


「おやすみ、琴音」


聞こえてはいないだろうが、おやすみを言って少し頭を撫でる。


俺はゲームを片付けて自室に戻って寝た。


ーーー


朝、起きてリビングに行くといつの間にか帰ってきた母さんと琴音がいた。


「春斗、昨日は''色々と''楽しんだらしいじゃない」


母さんは何故か色々とを強調して、ニヤニヤしながら言ってくる。

色々と…?ゲームのことだろうか?


「あぁ…楽しかったぞ?」


そう言うと、何故か母さんはさらにニヤニヤして、琴音は顔を赤くして俯いた。


挿絵(By みてみん)


琴音のラフを載せてみました!

今まで特徴を書けていなかったので、これから載せていこうと思います。


読んでくださってありがとうございます!

よかったら評価、ブクマよろしくお願いします!

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