一話 朝の日常
初めての投稿です!
よかったら読んでってください!!
琴音の学年
中学一年生→中学二年生
変更しました
ーーピピピッピピピッピピピッ
うるさい。俺はもう少し寝ていた…
「……いっ!」
なんだ?なんか俺の腹に乗っかって…
「おはよー!お兄ちゃん!!朝だよっ!」
朝からハイテンションだな…
「あと五分…いや十分…にじゅ…」
「起きてお兄ちゃん!今日から学校だよ!」
ああ、そうか今日からだっけかな。
「起きる起きるー。んだから退いてくれー」
「頭なでなでしてくれたら退いてあげてもいいよ」
何をいう、もう妹の琴音は中学二年生だ。もうそろそろ兄離れしてもいい頃だとは思うんだけどな。まぁ兄としては可愛い妹で嬉しいんだが…
「ふぁ〜♪」
…はっ、いかん無自覚で撫でていた。
俺は琴音を抱っこしてそのまま起きる。琴音は中二にしてはかなり小さい。
「着替えるから先に下に行ってていいぞ」
「はーい、わかったー」
俺は妹を下ろしてクローゼットに向かう。
妹は走って俺の部屋から出っていってた。…と思いきや…何故か閉めたドアの隙間からチラチラのぞいている。
「何してんだ…?」
琴音はビクッとして走って階段を降りていった。
「なんだったんだ…?」
まぁいいか…。俺は制服に着替えて下に行く。
「おはよう母さん」
「おはよう春斗」
軽く母さんに挨拶して用意されている朝食の前に座る。
目の前にいる琴音に目を向けると、何故か下を向いて赤くなるのだが…
「あらあらぁ朝から何をしてたの?」
「何にもないっ!!」
ニヤニヤしている母さんを琴音はポカポカと殴っている。
「お母さんは応援してるわよ」コソッ
「あ、ありがとう…」コソッ
なんだかわからないが女というのはコソコソ話が好きなのかねぇ。
俺は黙々と朝食を食べる。
「ごちそうさまー」
俺は食べ終わると洗面所に行き歯を磨く。学校に行く用意を済ませ玄関に向かう。
「あ!お兄ちゃん待って!!」
「待ってるから慌てんな」
琴音は慌てて走って来る。あ、転んだ。言わんこっちゃない。なんか少し目が潤んでるんだけど…
「お、お兄ちゃ~ん!!」
「ほらほらヨシヨシ泣くな泣くな」
俺は頭を撫でてやる。こんな時は…
「今日は手繋いで学校行ってやるから」
「ほっほんと!?」
琴音はパァッと聞こえてくるような顔でこちらを見上げた。
「んじゃ、行くぞ!」
「うんっ!!」
俺たちは手を繋いで玄関の扉を開けた。
俺の高校は琴音の中学校と近い。俺が家から近い高校が良かったから必然的に近くなった。
…それはそうと…なんか周りの目がすごい。俺は今、琴音の中学に行くために遠回りしているので、周りに中学生が多い。
「誰だアイツ…」
「琴音ちゃんの彼氏…?」
「ぼっぼくの琴音たんがぁ〜」
おい、一人聞き捨てならない言葉か聴こえたぞ。まぁ琴音は控えめに言って可愛い。兄だからと言って贔屓しているわけではない。俺も同じ血が流れているはずなのになぁ。
「お兄ちゃん!ここでいいよ!」
「そうか。いってらっしゃい」
琴音は笑顔で手を振ってくる。
…可愛い…これはモテるわぁ。
俺は琴音に別れを告げ高校に向かう。
ここで俺の高校の説明を一つしたい。俺はある部活に入っている。それ自体はよくある一般的なことなのだが…
「はるとおにいちゃん!!おはよーー!!」
お母さんと一緒に歩いていた幼児が俺に声を掛けてくる。
「春斗さん、おはようございます。今日も娘をよろしくお願いしますね」
「絵美ちゃんのお母さん、おはようございます。
絵美ちゃんもおはよう!」
僕は幼児たちのお世話をする
ーー保育部に入っている。
読んでくださってありがとうございます!!
これからもよろしくお願いします!