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それはとてもとても小さな蝙蝠です!

「黒井様!黒井様!起きてください。・・・起きろや!ボケナスぅぅ!」

「うおぉ!焦ったぁぁ・・・何事?」

「やっと起きやがり・・・目を覚まされましたか。」

「ん?あんた誰?」

「ラヴィです!黒井様の転生をサポートさせて頂きました。ラヴィです!」

「ラヴィ・・ああ!てことは無事転生できたってことか?」

ん?なんか暴言を吐かれた気がしたがまぁいいか。

「はい!無事転生されたと思いますがどこか不自由な点はございませんか?」


とりあえず立ち上がったり手をグーパーしてみるが違和感というものは感じない

「違和感てかまんま元の姿のままじゃん!」

「それは貴方が人間に擬態しているからです。試しに解いてみてください。」

「解くって言われてもどうやるんだよ。」

「頭の中で貴方が思う蝙蝠をイメージしてください。」

「イメージねぇ・・・・」

日本の田舎などでよく見る蝙蝠をイメージしてみた。

すると一瞬視界が歪み今まで見ていた景色が凄く大きく見えた。


「それが黒井様の現在のお姿です。」

そういうとまるで巨人のようなラヴィが鏡を向けてきた。

「ちっちゃ!おれちっちゃ!」

そこには体長20cm程の蝙蝠が必死に飛んでいた。


「おい!これはいくら何でも小さすぎないか?」

「wwいやwwとてもwwかわいww立派な蝙蝠だとww思いますよww」

「おい!今のは確実に笑ったろ!確実に笑ったろ!」

「では今度は擬態してみて下さい。手順は先ほどと一緒です。」

「なに話流してんだよ!笑ったよな?笑ったろ!ん?」

「あぁもうキーキーキーキー五月蠅いですね!はいはい笑いました!笑いました!これでいいでしょ?」

「てめぇ・・なんだよ!その態度は!」

「分かりましたからとりあえず擬態して下さいwwじゃないともう我慢wwできませんww」

不快に思いながらも悠は元の自分の姿をイメージする。

また視界が一瞬歪み見慣れた自分の姿に擬態した。

「wwこれで擬態とその解除はお分かりいただけましたか?」

「ああ・・大体はわかったが・・・・とりあえず殴らせろ!」

ゴツン!と鈍い音と何故か嬌声が響いた。

「痛いじゃないですか!暴力はやめてください!ハァハァww」

こっこいつ喜んでやがる・・・と若干引きながら話を続けた。


「それで俺はこれから何をすればいい?とりあえずどこかに攻め込むとか?」

「いえ特に決まりはありません。」

「ん?決まりはないって事は何してもいいの?」

「はい!ご自由にどーぞ!」

「ご自由にどーぞ・・・かぁ・・」

いきなりご自由にと言われても逆に困るんだが…

この国?の事もわかんねぇし・・・


「なぁ・・この世界って国とか法とかあるの?」

とりあえず疑問に思ったことを聞いてみる。

「そうですねぇ・・一応国も法律もあるにはあります。」

「あるにはあるってどういう事だ?」

「欲によって種族が違うことは覚えてますよね?」

「ああ!七大欲や魔王のくだりは覚えてる。」

「大まかにお伝えすると国は7つ在りそれぞれに別の法律があります。」


「ある程度は予想していた通りか。法律にはその国の欲が関係しているのか?」

「はい!例えば色欲ラストのルクセリア皇国では性生活健全法があり一部地域を除き買春行為や性的な行動が禁止されていたり憤怒ラースのイラムンド拳闘国では公営闘技場以外での暴力行為は死刑などがありますね。」

「例えばここ強欲グリードのアウァリティア商国では暴力による逆奪行為・強奪行為は資産の全てを没収され相手側に全てを捧げなければなりません。」

「とりあえずその辺でいい。あとはおいおい聞いていく。今は現状の整理をしていこう。」


「今俺は強欲の属する悪魔としてアウァリティア商国にいる。種族は強欲蝙蝠グリードバットで身分は駆け出しの商人でいいんだな?」

「いいえ・・一つだけ違います。駆け出しではなく転生ギフトにより豪商です!」


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