レイン・クロフォード
俺は葛城颯馬。
大学を卒業してからニートをしている。
俺の幸せはダラダラ生活を送ることだった。
ー西洋の建物が立ち並ぶ。見たことの無い乗り物や生物ー
その日は俺は久しぶりに母に頼まれ買い出しに出ていた。
その帰路につき、暗い辺りを歩く。
すると突然黒いフードのついたコートのようなものを身に纏う女が現れた。
その女は黒髪ショートで目が赤かった。
気絶していたようだ。
目を覚ますと既にその不思議な場所にいた。
異世界転移,,,?
アニメみたいでワクワクする!
偽名とかつくろー
何処でも平和にダラダラ生活を過ごせたらそれでいいと俺は思ってる。
「こい。」
「誰?俺はダラダラ生活を送りたいだけなんだぁーーーー」
「俺を知らない?ジーク・ヴァイルトだ。勇者。」
「ダラダラさせてくれんなら行くー」
「さぁ?取り敢えず来い」
俺なんかよりも豪華な服を身に纏う馬が俺らが乗った馬車をひいていく。
「お前の名前は?」
「レイン・クロフォードだ!」
「私たちも自己紹介しますね!リディア・グレイ。勇者パーティーの魔法使い兼ヒーラーです!」
「俺は聖剣のガルヴァス・エルヴァンティス。」
馬車が停まった。
ついたようだ。
戸を開くと目の前に大きく、見たことのないような大迫力の城があった。
「ここは勇者パーティーのための城だよ。君は困ってそうだったし、暫くはここにいな」
「ありがとう!ジーク!」
「一応勇者なんだけどね,,,」
俺は広い部屋に案内され、数日間ご飯ももらい、風呂や部屋も借りてダラダラと豪華な生活を過ごしていた。
ある時、ジークに呼びだされた。
「君には申し訳ないが、このままずっとここに何もせず居られても困ってしまうんだよね。もしよければ兵士として戦ったりしてくれるかい?」
「まぁそれは分かるし、戦うしかないかぁ」
「じゃあ魔力測定士を呼んで測って貰おうか」
「あの,,,勇者様には申し訳ないですが、1しかないです。」
「それは強いっつーこと?」
「ホントにレインは何にも知らないんだね。申し訳ないが弱いって事だ。俺もこれは見た事ない程低いと思う。」
結局力は無かったからメイドと一緒にお手伝いさんとして働くことになってしまった。
「私はアリア・マスカレード。彼女はエリカ・トミクスよ。」
「よろしく」
「仕事は私が教えるわね。」
「レインさん起きて下さい。」
「仕事があるのでさっさと朝食をおわらせましょう。」
「朝は自分たちが起きて朝食をとってから旦那様たちを起こし、朝食を振る舞うの。」
そういや、向こうの世界でも料理はしなかったな。
母さんのハンバーグが美味しかったな。
「痛っ!?」
「レインさんは不器用なんですね。普段はこの後洗濯ですが、エリカがやってくれてるのでこの後は風呂掃除です。」
「うわっ!?」
「レインさん!気をつけてください。」
「というかこれジークってリディアの後で風呂入ってんの,,,?」
「はい。」
「キモぉ」
「次は昼食よ。旦那様たちと一緒に食べます。」
「レインさん,,,いやレインはホントに大丈夫だから野菜を洗うだけでいいのでね?ほら?」
「アリア〜。俺を誰だと思ってる!レイン様だぞー」
「レイン辞めてくださいーーー」
「レインには料理はさせれないわね。まぁ野菜は洗ってくれてありがとう。」
「ふっふーん」
意外と楽しいかも知れない。
「次は庭の木の手入れや庭の掃除と、残りの洗濯と、旦那様達の寝巻きの用意、風呂の用意をして、その後ベッドメイキングをして、
広間なトイレなどの掃除して寝るの。」
いや全然楽しくなかった
「俺のダラダラ生活がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
はじめまして!
中学生の秋月猫です!
なろう作家さんのある方に憧れてはじめました!
この名前も1文字はその方から取ってきてます!
ぜひよろしくお願いします!